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【今だからこそ知ってほしい】洗脳されやすい人の5つの特徴

最近「宗教」に関する話題がメディアで大きく取り上げられています。そんな中でよく見る意見の1つが「宗教にハマるなんて馬鹿らしい」「普通に考えれば騙されてるって分かるだろ」など、信者を卑下するような内容です。

人間は誰でも洗脳(マインドコントロール)される可能性を秘めています。そうでないのはたまたま周囲の環境に恵まれていたに過ぎません。

それに今は洗脳されていないというだけで、これから先の未来で自信に不幸なことが起こってしまい、弱っているところを利用されてしまう場合もあるかもしれません

自分、もしくは周りの人を守るためにも、洗脳されやすい人の特徴を知っておきましょう。

参考書籍

マインドコントロールにおける基本

マインドコントロールの基本は主体性を奪うことです。マインドコントロールを受けやすい人の代表的な特徴は依存症だと言われています。

例えばカルトにハマってしまう人、学校や職場でイジメを受けている人。両親の過保護によって支配されている人など、これら全てに共通するのは自分で主体的にものを考え、行動する力が他の人より大幅に低下しているところです。

「怒られたくない」「これ以上殴られたくない」といった相手への恐怖により、どんなささいなことでも支配者の顔色を伺おうとします。

カルト的な集団が恐ているのは自由な精神活動や主体的な行動だと言われています。これらが集団の中で活発になってしまうと洗脳が解け、組織が崩壊するからです。

誰かを洗脳する上で重要なのは相手から主体性を奪い、絶対的な受け身の状態を作り出すことなのです。

1 主体性が低く、悪い意味で協調性が高い

マインドコントロールをもっとも受けすいのは、依存症パーソナリティの人だと言われています。

依存症パーソナリティとは主体性の低さと過度な周囲への気遣いを特徴とするパーソナリティのタイプです。

例えば相手の申し出を本当は嫌なのに断れない。嫌われるのを恐れるあまり、相手に合わせてばかりいるなどが当てはまります。こういった特徴は日本人の多く見られます。和を重んじるがゆえに自分の意見を正直に言えません。

「協調性が高い」といえば美徳ですが、自分にとって明らかに不利益なことや、自分の意思に反することでも受け入れてしまうのは、大きな欠点とも言えます。

著者曰く、こういった行動の背景にあるのは「他人の支えがなければ自分は生きていないという思い込みの強さ」にあるそうです。

特に一度依存する相手を見つけてしまうと「その人がいないと生きていけない」という激しい思い込みに陥ってしまいます。

このようなタイプはスペックが低い人が陥りそうなイメージがあると思います。しかし能力が高く、一見自立できそうな人でさえもこの傾向は見られます。

いくら能力が優れていても、致命的なほど自己評価が低いため、強い意志を持った存在に頼らないと安心できないからです。

また依存症パーソナリティの人は重要な決定を自分で下すことができません。困ったことが起きるとすぐ依存先に判断を任せようとします。

一度、意思決定を相手に委ねてしまうと、ますます自分で決められなくなってしまい、全てをその人に委ねようとします。

こうした特徴があるため、依存症パーソナリティの人は強い意志を持った存在に支配されやすいです。むしろ自ら進んで自分を支配してくれる人を求めようとします。

2 暗示にかかりやすい

「被暗示性」の高さがマインドコントロールを受けやすい原因になります。被暗示性とは、暗示(催眠)にかかりやすい傾向のことです。

この傾向が高いと外側から入ってくる情報を嘘か本当か判断するのが困難になります。

つまり全ての情報を鵜呑みにしやすいということです。その結果、自分の意志で行動できず、与えられた指示のままに行動してしまいます。

他にも被暗示性の高い人は以下の3つの特徴があります。

・人の言葉を真に受けやすく影響されやすい
・心信深く、迷信や超常現象のようなことを信じている
・大げさな話をしたり、虚言の傾向がある

催眠にかかりやすい人は、依存性が高い傾向もみられます。情報を全て鵜呑みにする習慣がある人は当然、情報を選別し、自分の意志で決定することに慣れていません。

そのため、そういったことに関わる脳の機能が発達しにくいです。発達しなければ情報の選別ができないのに、全てを鵜呑みにするから成長を促せない。まさに不のループといえます。

逆を言えば普段から流れてくる情報に対して批判的な判断評価が下せる人は暗示性が低く、マインドコントロールを受けにくい性質があります。

3 バランスの悪い自己愛

1で依存性パーソナリティの人はマインドコントロールの影響を受けやすいと説明しました。しかし近年では全く逆のパターン、非常に自己本位でしっかりと自己主張できるように見える人が、マインドコントロールされてしまうケースも増えています。

こういったケースの特徴は自己愛におけるバランスの悪さです。彼らは心の中では大きな野望を持ち、いつか自分が成功することを夢見ています。しかし同時に自分への自信のなさや劣等感も持ち合わせており、ありのままの自分を直視できません。

実際に現実生活で成功を収めているのであれば、このようなバランスの悪さは顕在化することはないでしょう。しかし上手くいっていない場合、この両者のギャップが目立ち始めます。

著者曰く自己愛には2つあるそうです。

1つは自らが神のような偉大な存在でありたいという願望です。ちまたにはびこるカリスマとか、自称天才とかはこの部類に入ります。恐らく信者を作る側の存在といえます。

2つめは「理想化された親のイマーゴ」と呼ばれるものです。「自分は神になれないけど、神に近い存在を崇拝することで、自身も偉大な存在になりたい」と考える人たちです。

理想化された存在に対する絶対的な崇拝生きる意味を見出し、自分を救ってくれると信じています。

このようなパターンは強要されたというより、むしろ自ら進んで指導者や組織に尽くしているため、一層信仰心が強い傾向にあります。

いくら優れた知力や自己判断能力をもっていても、自己愛のバランスの悪いと、偉大な存在にマインドコントロールされることを求めてしまうのです。

4 現在及び過去のストレス、葛藤

普段なら絶対マインドコントロールを受けない人が、あるタイミングをきっかけに洗脳されてしまうといったパターンも存在します。その主な要因と言われているのがストレスの大きさや周囲の劣悪な環境です。

もともとしっかりしていた人が挫折や病気、離別や経済的苦境などにより、心が弱っているところにつけ込まれてしまうと、マインドコントロールを受けてしまいます。

またストレスや不遇な環境にさらされている人は、不満や葛藤、怒りといったネガティブな感情を抱えやすくなります。そういった感情のほとんどは過去に受けたストレスなどが原因で、抑圧され表面的には出ない場合もあります。

しかし本人が自覚しない不遇感や欲求不満、怒りの感情があると、マインドコントロールを受けやすくなります。

ストレスで弱っているときをつけ込まれてしまったがためにマインドコントロールを受けてしまう一方で、マインドコントロールを受けることで自分の不遇の原因を外に求め、復讐という大儀が手に入るのも大きな理由と言えます。

それまで自分が不甲斐ないせいだと思っていた全てのことが、実は既存の体制や敵側からの攻撃や不当な仕打ちだと教えられると、人は復讐心を心に抱くようになります。

そのうち自分の中にあった挫折感や罪悪感などが薄れていきます。原因の全てを「敵」に見出すことで、自分の問題に直視できなくなってしまい、マインドコントロールの餌食になってしまうのです。

5 孤立している

支えてくれる人が身近にいない状態だと、マインドコントロールを受けやすいです。こういったタイプよく人を見極めずに、助けや頼りを求めてしまうからです。

かつてカルト宗教が勧誘のターゲットにしていたのは、地方から都会へ出てきた青年たちでした。方言が恥ずかしくて上手く会話ができない。田舎では秀才でも、都会では自分より優秀な奴がいくらでもいる。そんな状況に1人取り残された彼らは、自分の価値を見失いかけていました。

そこに付け入る隙があったのです。「コミュニティの活動に参加することで自分の存在価値を見出すチャンスだ」と言われ、その言葉を真に受けてしまいます。

孤立もしくは精神的な支えの乏しさが、マインドコントロールを容易くさせてしまう。このようなパターンは以前よりも人が孤立しやすい現代の環境の方が当てはまりやすい気がします。

まとめ

主体性が低く気遣いができる人は依存先を見つけるため洗脳されやすい。

暗示、洗脳を受けやすい人は情報を鵜呑みにしやすく洗脳されやすい。

自分のへの期待と現実のギャップが大きいと洗脳を受けやすい。

ストレスや周囲の環境の悪さにより心が弱ると洗脳されやすい。

孤立し、頼れる相手がいない環境に置かれると洗脳されやすい。

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