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「ゴール」と「通過点」の違いは「スタート」にあり⁉

すっかり日課になっている「noteに何書こう…( 一一)」という閃きを待つ時間

閃き」としたのは、インプットした情報を、自分事に落とし込むためには、自分の言葉と、できれば体験談も付加して「note」に送り出したいから…。

とは言え、よほどのことがない限り、「神がかり的な”閃き”が舞い降りる」ということはないのですが(笑)、私の好きな時間です。

いろいろなことがグルグルと頭の中で浮かんでは消えていく感覚を楽しく感じるのは、アイデアを想像するときだけな気がします。

あとは、ひたすらに淡々と日常をこなしていくための確認作業…というとネガティブに聞こえそうですが、これは普通の状態であって、「noteの記事のアイデアを考える」ことが、「楽しい時間」という意味です。

さて、今回は日々の暮らしの中で、目標を設定することがあると思うのですが、それが一つの「ゴール」というカタチになるのか、あるいは「通過点」となるのかの違いは「スタート」にある、というテーマで書いていこうと思います。

最後までお付き合いいただけると幸いです。

スタート・レールの上に文字・枕木・雑木林の中の線路

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物事の始まりは必ずしも「スタート」からではない。

ウィリアム・ブリッジズ氏のトランジション理論をご存知でしょうか?

一般の方は「( ゚Д゚)ん?」となるでしょうが、「キャリアコンサルタント」界隈では超有名な理論で、「人生の過渡期においては、”何かの終わり”があるからこそ”何かの始まり”を迎える」という内容です。

この「何かの終わり」というのは、意図的なモノに限らず、例えば「リストラ」をイメージしてほしいのですが、会社からの突然の解雇通達を受け(何かの終わり)、心の整理をし(この時期を”中立圏”と呼ぶ)、次の職を探す(何かの始まり)という流れとなります。

つまり、「スタート」ではなく、(不本意でも)「ゴール」した状態から物事が始まるという考え方も出来るのではないか?という理論です。

そして、途中で述べた「中立圏」というのは、次のステップへ進むために必要な「空虚感・喪失感」から立ち直る時期です。

…あ、「恋愛」に例えたほうが良かったですかね( ̄▽ ̄;)。

失恋(何かの終わり)」から「傷心期間(中立圏)」を経て、「次の恋愛へ(何かの始まり)」

…どっちでもいいかっ‼(・∀・)☆

ゲート・古い路地・石壁・開かれた扉

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「通過点」には「初期設定」と「経過設定」がある。

何かの目標を立てるとき、それが中長期的なプランであるならば、どこかの地点で目標を確認・調整するための「通過点(マイルストーン)」を設置するのが通常だと思います。

例えば、年間で決まった額を貯金しようとしたとき、毎月の収支を「通過点(マイルストーン)」とし、次の月のプランを確認・調整することになると思います。

企業などの「ビジネスプラン」については、多くのステークホルダーに納得をさせるために、スタート時に通過点を「初期設定」しないことには始まらないこともあるでしょう。

しかし、自分が自分に課す目標に関して言えば、プランの途中で「経過設定」…できれば「上方修正」するケースを目指したいところではないでしょうか?

先ほどの「貯金」の例を用いるなら、「年間で50万円を目標としていたが、思いの外、順調だから60万円に再設定してみよう」というケースです。

ここで大事なのは、「行動」し「継続」したことによって自分の行動が「洗練」されたことによって、当初の予定を上回る「成果」を得た、という一連の流れだと私は考えています。

俗にいう「PDCAサイクルによるスパイラルアップ」という状態です。

女性・スパイラル・神秘的な・ファンタジー・イメージ的な

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「スパイラルアップ」により「ゴール」は「通過点」となる。

当初計画していた目標が、「継続」や「洗練」により、予想以上に早く「成果」として自らに還元される場合、当初の目標設定のまま、「そこ」を「ゴール」とすることは、正解なのでしょうか?

一般的には、人の脳の構造上、「小さな成功体験を積む」という行為が、脳の腹側被蓋野や偏桃体に作用し、「報酬系」…つまりはドーパミンなどの快楽物質を分泌させることで、次の行動を促すことが合理的だとされています。

ですが、先に述べた通り、人には「何かの終わり」を迎えると「中立圏」の状態に陥ることも考えられます。

これは「燃え尽き症候群」と言い換えた方が分かりやすいかもしれません。

ダイエットに奮起し、目標体重を達成した途端、緊張が弛み、リバウンドしてしまうのも、この「中立圏(燃え尽き症候群)」の考え方を当てはめてみると、納得できることと思います。

では、どうすれば「何かの終わり」から「何かの始まり」までの期間をスムーズに移行できるのでしょうか?

個人的には、「ゴール」を「通過点」に切り替えるコトに「報酬系」が作用する「仕組み」が大事になってくると考えます。

つまり、「スタート」自体も「初期スタート」だけでなく「経過スタート(リスタート)」を設定する発想を持つということです。

女性・海・泳ぐ・景色・夏・ダイビング

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「Re:スタート」

一般的な「リスタート」とは、どんな状態でしょう?

リスタート【restart】 の解説
[名](スル)
再開させること。再出発すること。(デジタル大辞泉より)

引用からも分かる通り、「リスタート」とは「再開・再出発」の事であり、「やり直す・仕切り直す」ことではありません。

たまに「リスタート」を「”最初から”やり直す」という意味で使われる方がいますが、本来の意味的にはそうではなく、極端な話、「今、ここ」をスタート地点に設定し直せば、そこから再開・再出発は始まるのです。

…具体的には、初期スタート時に設定したゴールが近づいてきた段階で、ゴールを「通過点」に設定し直すことで、「ゴールに辿り着いた」という「中立圏」に陥る要因を排除し、そのまま設定し直した新たなゴールに進むのはどうでしょうか?ということです。

そして、「ゴールとしていたモノが通過点となった」ことを「成功体験」とし、脳の「報酬系」が働くように習慣化できれば、文字通り「走り続ける人生」となるのではないでしょうか?

女性・ハイキング・ハイカー・自然・日の光

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個人的な意見ですが、人が本当の意味で「スタート」を切るのは一度きりだと思っています。

それは、この世に生を受けた瞬間です

以後の様々な経験は、一見すると「スタート」と「ゴール」の繰り返しのように感じますが、実は「リスタート」と「通過点への再設定」を繰り返しているのではないでしょうか?

つまり、すべて繋がっているということです。

キャリア理論には「キャリア・カオス理論」というモノがあり、その一つに「バタフライ・モデル」という考え方があります。

これは、「偶然や小さな変化が、大きな出来事を招き、それを俯瞰すると蝶の羽のようなパターンが見えてくる」というのが、そもそもの理論です。

今回の「ゴールを通過点にする」ことや「区切りをつける(ゴール)前に再出発の目途を立ててしまう=リスタート」は上記の「小さな変化」に位置します。

一つひとつは「小さな変化」に過ぎませんが、この細やかな再設定の繰り返しを「継続」することは、「ゴールからスタート」への「中立圏=燃え尽き症候群」を抑制し、よりスムーズにライフステップを進むことのできる考え方ではないでしょうか?


この記事が、あなたにとって「小さな変化」のきっかけとなれたら、この上ない喜びです。

ベクター画像・無限大・∞・人の一生

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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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