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「読む」ことの大切さ (小学校低学年の授業)

2022.10.27【135限目】

1年生が入学してきて、2学期も10月の終わりになりました。

この頃になると、一人一人の学力にばらつきが出てきて、学習指導も一人一人の違いを理解し指導していかなければなりません。そのためには日頃から子供を観察し、学習活動の中でつまずいている所をチェックして記録していきます。

国語の場合は、テストでまちがったところ、漢字・カタカナ・特殊音節など、また本読みでも、一文字一文字読んでいる・漢字・特殊音節でつまずいている子などを色々な角度から捉えて、その子に合った指導や教材を考えていきます。


「読む」の学習

学習が進んでいく中で子どものつまずきが見えてきます。

特に読む力は、すべての学習領域に大きく影響しますので、つまずきが見つかった子ども一人一人に丁寧な指導をしていくことが大切です。2学期の後半ぐらいから、文学や説明文の学習があります。

一文字一文字読んでいる子は、そのお話の場面の様子や人物の行動や、お話しの内容を捉え、感想を持つなどの学習が難しい場合があります。

導入の最初の時間は、教師が範読し、どんなお話しか、内容を子どもが理解できるようにします。お話の内容が分かれば、授業は楽しい時間になります。


「読む」でつまずいている子の指導

本読みが苦手な子どものお家の人に、連絡帳などで本読みの練習を一緒にして頂くようにお願いして、出来るだけつまずきを少なくしていきます。

繰り返し練習することで、つまずくことが少なって、だんだんすらすら読むことが出来るようになれば、楽しい時間になります。

つまずいているところが分かれば、出来るだけ早くその子が「分かる」ための手立てを考え指導していくことが大切です。

特殊音節のつまずきは、高学年の子でもいます。1年生の1学期に学習します。特殊音節の学習は非常に大切な学習内容と私は思っていますので分かりやすく丁寧に指導することが大切です。

生活や読書や授業で繰り返し学習することで理解するようになります。

手だてとして、カードに絵や言葉をかいて機会があるごとに、ゲームの様にカードを見て声を出して読んだり答えたりして、楽しく練習していきます。クイズの様に興味を持つことが出来る教材も用意します。

カードを使って
促音の指導
・「ねこ」と「ねっこ」の絵と文字を書いて読み方の違いを比べる。等
長音の指導
・「おかあさん」と書いて裏にカタカナでオカーサンと読み方を書きます。
・「おとうさん」と書いて裏にカタカナでオトーサンと読み方を書きます。
拗音の指導
・小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」のついた言葉を集める。
・食事をしている絵をかいて、その下に、しゅくじ・しゃくじ・しょくじを書き、正しい答えを選ぶ。

などのカードをたくさん作って、特殊音節の学習を楽しみます。(【61限目】・【62限目】・【63限目】の1年生の国語の授業~特殊音節 参照)

ゲームやクイズのように楽しく興味のある教材を準備し、カードなどを使って、つまずいている子どもには、出来るだけ繰り返し練習する機会を作ります。

朝の学習時間・給食の待ち時間・お昼休み・帰りの会の後など空いている時間に呼んで、短い時間でカードを見せたり、クイズを出したりして繰り返し練習するようにします。

「できた」「わかった」と、いう気持ちになれば、学習することが楽しくなります。楽しくなると本読みもだんだん上手になり読む力もついてきます。


読む力を育てる大切さ

お家の人に小さい時から読み聞かせをしてもらっている子、就学前から本を読む習慣がある子は読む力が育っていることが多いように思います。

「読み」の学習を通して、人物の行動を具体的に想像したり、自分の体験を結びつけたり、お話しの好きなところを見つけたりすることが出来るようになり、自分の思いや考えを持つようになります。

日常生活の中で楽しんで読書をすることで、経験したことのないことを知ることが出来、世界が広がって豊かな心が育ちます。

「読む」力が育てば、言葉の持つ良さを感じると共に、語彙量が増え、自分の思いや考えを伝えあうようになります。

国語の授業を通して、読書に親しみ、色々な本に出会う事が出来ます。


読書の秋、本屋さんに行って気に入った本を選んで、私も日常の中で、読書に親しみ、豊かな時間を持てるようにしたいと思います。

最近買った本は、和田秀樹さんの「70歳の正解」「70歳が老化の分かれ道」です。



夫が描いたハロウィンの絵


【編集担当より】
『○○の秋』とは、よくできた言葉で、新たな行動や継続した行動へのモチベーションとなったり、少し自分を甘やかすため言い訳となったり、人の行動をやわらかく肯定してくれるように思います。

ここのところは、過ごしやすい気温となり、新たな装いで街に繰り出したり、イベントや催しに参加することも多いかと思います。そういった活動をすることで、日々の生活が彩りを取り戻し、充実した毎日を過ごせることになるかと思います。

先日USJに行ってきましたが、ハロウィン時期でたいへんにぎわっていました。この数年間我慢してきた思いを発散されている方が多いと思います。エンターテイメントがいかに大事かをここ数カ月再認識しています。

ようやく街に賑わいも戻ってきました。最近は短い秋と言ってもよいでしょうか。せっかくの良い時期を目いっぱい楽しみましょう。行楽地でなくても近くの公園や山、図書館などへ散策しにいくのもよいかもしれませんね。自分の欲求を素直に満たしていくとよいかもしれません。

そのために今年の秋は『○○の秋』だとテーマを決めて、めいっぱい自分を甘やかすのも一つかと思います。

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