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一年生の国語授業 ~特殊音節 促音「っ」~

2021.5.27【61限目】

入学してから、4月・5月と学習する中で、幼児期の経験から言語としての学習をまねっこや声を合わせて仲間と関わりながら楽しく活動することによって、小学校での言葉の学習の土台作りを中心に学んできます。6月ごろから文字の読み書きの学習のために次のステップに進みます。


かな文字の学習

かな文字の学習でつまずきやすい課題である特殊音節、小さい「っ」の促音・「すうじ」などの長音・「きゃべつ」などの拗音・「きゅうり」などの拗長音。

日本語のかな文字は、基本的に一文字一音節「あ」は「a」としか読みません。【47限目】で、「あ」の字の指導の際、一文字一音節で手をたたいて、発音をして学習をしましたが、その決まりに当てはまらないのが特殊音節です。


幼少期の子育てで大切にしたいこと

促音で「っ」は書いてありますが読みません。

「ねっこ」といったように、つまる音は母音をきゅうに止めてしばらく(1拍分)そのままにしておく音です。つまる音はそれだけで発音することはできないから、前の音節とあわせて長い1音節となります。「ねっこ」は、2拍分の長い音節になります。

音と文字との対応が難しく、1字1字をたどる読み方をしている子は、こうした決まりのちがいが理解しにくく、つまずいてしまう傾向があります。ここでていねいに指導することが大切です。

早く理解できる子の中には、読み聞かせや読書を通して、文字に親しむ経験が多く、つまずきが少ないように思います。その経験の中で、一つ一つの文字としてではなく、一つのかたまりとして語を捉えています。一つ一つの文字を読むというよりは、見ただけでその語が何と読むか、何を意味しているかが理解できます。

読書をする中で、その語や文が何を意味しているかがわかることが大切です。そして語彙を増やし、それを使う環境を作ってあげることが必要です。

ご家庭でも、お子さんが話しかけてきたら、手を止めて、話を聞く時間を作る。本の読み聞かせをする習慣を持つという事も、日常の中で、国語の力をつけるための大切なポイントです。


促音の指導 小さい「っ」

・「ねこ」と「ねっこ」の絵を黒板に貼ります。
・「ねこ」と「ねっこ」と、絵の下に書きます。
・子どもたちにどこが違うかを聞きます。
  〇 絵の意味が違う。
  〇 文字の数のちがい。2つと3つ。
  〇 音が違う。つまった感じ。
  〇 「っ」は読まない。等

・「きつね」・「きって」をくらべて、清音の「つ」を促音の「っ」の発音のちがいに気づかせる。

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きつねは 音3つ 文字3つ
きっては 音2つ 文字3つ

「あ」の指導のルールように、ねっこの「ね」「こ」は手をたたき「っ」は音が出ないので、手を握ると、いうルールを決めて、みんなと一緒に「ねこ」と「ねっこ」を読みながら手をたたきます。

このように、促音の付く言葉は、手をたたくことで体感し、理解を深めることが出来ます。

・次に、ちいさい「っ」の付いている言葉を集めます。
きって、せっけん、まっしろ、いっぴき、かけっこ、ばった、はらっぱ、等

・先生が手をたたいて読み、次に子どもたちがまねをして、手をたたいて読みます。


教科書 「東京書籍」  あたらしい  こくご 一 上   p60~P61

「ちいさい っ」
 かっぱ ころんだ
 ねっこが あった
 
 かっぱ おこって
 はらっぱ はしった
 それを みて いた
 こっちの かっぱ

教師が手をたたきながら、範読し「っ」のところは手をたたかず、手を握り、読んでいきます。最初はゆっくり一行ずつ練習して行きます。みんなが出来るようになったら、文の最後まで通して読みます。

手をたたいている様子を見ていると、出来ているかどうかが分かります。文を黒板に貼っておくと、より効果的です。出来るようになると、楽しいです。

・「っ」の書く場所を学習します。

縦書き 「っ」の字はマスの右上の小さなマスのところに書きます。

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横書き 「っ」の字はマスの左下の小さなマスのところに書きます。

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ワーシートで、練習します。
「っ」が入ることで、発音や意味が違ってくることに気が付き、促音のいみを理解できるようになります。

特殊音節は、一年生でていねいに指導することがたいせつです。


〈ツバメ通信〉

親ツバメは2羽でチームワークよく協力しあって、一日中エサを運んでますます忙しく子育てをしています。3羽の子供たちは、親が帰ってくると大きなきいろいくちばしを開けてエサをもらっています。綿毛から黒い羽が伸び親鳥に似た形になりつつあります。

エサをたくさん食べて大きくなったヒナは、フンもたくさんします。巣がフンだらけにならないように、エサ集めの合間に親鳥はフンを巣の外にだしています。巣の下はフンだらけです。今日初めてヒナ鳥が巣の外に向かって自分でフンをしました。

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【編集担当より】
ここ数日は、梅雨の雨も一旦止んで、五月晴れの良いお天気のようですね。溜まりに溜まった洗濯物をようやく干せるのでうれしいです。そろそろ夏支度をしていかないといけませんね。

夏と言えば、花火やお祭りですが、今年も開催されるイベントは少ないでしょうか。夏はイベントが多いので寂しく感じます。ワクチン接種もスピードアップしてきているので、来年の夏は、思いっきり楽しめることを願っています。

東京オリンピックの開催について、よく話題に上っていますが、仮に開催されたとすると、どのような気持ちになるか少し楽しみです。この1年で積み重なった澱のようなものが少しでも晴れるとよいかと思います。

今年の夏は、今年しか来ないので、今だからできる楽しみに心を弾ませ、夏を待ちます。

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