平田けいこ/コピーライター/挑戦する企業の文章参謀
コピーライターがまとめた文章の書き方のヒント集です
「文章を書いて飯を食う」とはどういうことか。私なりの考えを書き連ねています。
育児やパートナーシップのもやもやした感じを言葉に落とし込んでみました。
とあるwebライター養成講座の説明会に潜入取材をしました。 なぜこんなことをしたかというと、「ライター職が食い物にされている」と感じているから。 一部のwebライター養成講座の広告には「楽に稼げる」「誰でもできる」という趣旨の言葉が並び、誇りを持ってこの仕事をしているコピーライターの端くれとして残念な気持ちになります。 どんなものかをこの目で確かめるために取材を決行しました。 その結果、真面目なwebライターが間違って変な講座に時間とお金を費やさないように注意喚起した
さっそく結果です。 書類で撃沈……15社 一次面接で敗退……2社 一時面接で辞退……2社 内定を辞退……1社 就職はせず、ひとまずフリーランスを継続することになりました。 就職活動をした経緯などは後ほどお伝えするとして、46歳フリーランスの就職活動のリアルをまずはお届けします。 46歳という年齢は厳しい? 書類選考をパスしたのは、20社のうち5社。 通過率25%です。 書類の通過率については諸説あります。そもそも業種や社会情勢や応募者の属性により大幅に変動するもので
私は家族に“歯科衛生マニア”と言われるほど歯のケアに熱心だ。 歯ブラシに120グラム約2500円の歯磨き粉を惜しみなく載せて歯を磨き、ワンタフトブラシ(下記の写真参照)で細かい箇所の汚れを落とし、毎日欠かさずデンタルフロスを通す。仕事の合間にはキシリトールガムを噛むのが習慣だ。 さらに4ヶ月ごとに自費の歯科医院に通い、1回2万円のクリーニングをしてもらっている。 おかげで、ここ何年も虫歯になった記憶がない。 33年間、「虫歯になるのは当たり前」と思っていたしかし以前は、歯
伝えたいことがたくさんあって、優先順位をつけられない。 文章がまとまらない。 こうした悩みの原因の9割は、「文章の目的」と「読者像」のいずれか一方、もしくは両方が明確でないことです。 イメージしやすいように、話し言葉を例に説明しましょう。 たとえば私が自己紹介をするとき、相手によって伝える内容を変えます。 相手が取引先なら「コピーライターの平田と申します」 相手が息子の友達なら「平田君のママだよ」 取引先に「小学5年生の息子がいます」と伝えても、息子の友達に「仕
日本語として間違っていないのに、なぜか理解できない。 こんな文章を、一度は見たことがあるのではないでしょうか。 こうした文章が生まれる一因は、トピックについて読み手がどのくらいの知識や関心があるかを、書き手が把握していないことにあると思います。 たとえば地方の男尊女卑についてのニュース記事に、こんなコメントがついていました。 日本語としては間違っていません。 自分が生まれ育った場所に男尊女卑が根強く残っていることに最近気がついたという意味でしょう。 しかしこの文章
「ターゲットが絞れず発信ができない」 「ペルソナの決め方がわからない」 立て続けにこんな相談を受けたので、私見を綴ってみたいと思います。 ペルソナの落とし穴ペルソナとは、理想のお客様のこと。 年齢、名前、家族構成、居住時、趣味などを事細かに、あたかも実在の人物のように設定するのが特徴です。 確かに、顧客像が明確でわかりやすいかもしれません。 しかし、あくまで架空の人物。 たとえばペルソナの南野翼さんに向けて、駅に広告を出すとします。 彼は横浜市港北区から東京都渋谷区
「想いを言葉にしたい」 事業主からこんな悩みを聞くことが多いです。 確かにビジネスでも想いを伝えるのは大切。 でも……。 想い「だけ」でメシは食えません。 たとえば……。 想いを語らない美味いラーメン屋。 想いを語る不味いラーメン屋。 どちらが繁盛するでしょうか。 答えは明白です。 ラーメン屋なら、新規開店時に無料や格安で振舞えば集客しやすいです。 なぜなら、ラーメンがどんなものかが世に浸透しているから。 とりあえず一度食べて、口に合えばリピーターになってくれ
文章がやたらと上手い営業職一筋20年以上の友人に、書くときに気をつけていることを聞いてみたら、面白い答えが返ってきました。 文章は、テクニックより思いやり以下、友人の回答。 「書いた後、相手が理解できるかという視点で見直す」 「意味不明な文章は迷惑。人通りの多い通路の真ん中でたむろしているのと同じで、他者への配慮がない」 彼が文章が上手く、優秀な営業担当者である理由がわかった気がします。 ネット上には、PREP法、主語と述語の距離を近づける、一文を短くするな
「共感される文章の書き方」 こんな投稿をインスタでたまたま目にして以来、気になって仕方がない。 「共感される文章の書き方」に共感できない さっそくネットで共感される文章の書き方について調べてみたところ、おおむね以下のような手法が紹介されていました。 感情を込める 悩みに寄り添う 自虐ネタや失敗談を伝える 暗い過去からのV字回復を語る 形容詞を使わずに具体的に描写する ストーリーを伝える etc. どれも間違っているわけではないと思います。 でも私は、なんだか共
バッグのお直しをお願いしたら、600円程度でした。 お店に払ったのがこの金額だから、職人さんに入るのは数百円かもしれません。 大きな外付けポケットの真ん中を縦15センチくらい縫ってもらい半分にする作業なので、プロにとってはそんなに難しい仕事ではないかもしれません、 でも、素人には無理。 普段から縫い物をやっているからこそ、自分にはできないと判断して専門店に依頼しました。 低価格すぎて申し訳なくて、プラス5000円くらい払いたい気持ちです。 あまりにスキルを安く売り
「インタビューライター」と、「インタビュー」を肩書きに載せることについての投稿を、エックスでいくつか見ました。 ライター業にインタビューが含まれているのが当然なのだから、つけるのはおかしい。 インタビューを行わないライターも増えているのだから、新しい肩書きが出るのは普通ではないか。 等々、色々な意見がありました。 とても興味深かったので、私見を綴りたいと思います。 私の肩書きはコピーライターですが、かつてはインタビューライターの肩書きも併用していました。 インタ
大昔に一度だけ開催したセミナー「取材を基本から学びたいライターのための明日から使えるインタビュー術セミナー」で使用した資料を基にした記事です。 このままお蔵入りするのももったいない気がしたので、公開することにしました。 ライターだけでなく、社内報のために社員にインタビューをする広報や、導入事例記事のために顧客にインタビューをする営業などにも活用できると思います。 メルマガ登録でこの記事のPDF版をダウンロードできます。 noteには載せていない、実体験に基づくお役立ちコラ
「三つ折りの事業紹介リーフレットを作ろう」 年末で人と会う機会が多いため、ふと思いつきました。 しかし思いついたのが11月の半ば。 プロに依頼しては間に合わないので、テンプレートを使って制作を開始しました。 クソダサいリーフレットが爆誕 とにかく絵的に表現することが苦手なので(美術の成績が1でムサビ卒の母を泣かせた人)テンプレートをなるべく崩さないように、文字数も律儀に守ってテキストを当てはめていきました。 とりあえずできたので自宅のプリンターで試しに印刷してみると……
「曜日」を必ず載せたほうがいいです! 曜日がわかれば、「土曜の午前中ならいける」「水曜の18時開始なら仕事の後に間に合う」などがすぐわかり、瞬時に自分事にしてもらえるからです。 一方、「7月4日」などと日付だけが書かれていたら、カレンダーで曜日を確認する作業が発生。これが面倒でスルーされ、機会損失につながる可能性があります。 もちろんセミナーやイベントの内容を知らせることはとても大切です。 でも、そこまで興味がなくても時間や場所がちょうどいいから参加してみるという方も
もう11月も半ば。 そろそろ2024年の「今年の目標」を決める時期ではないでしょうか。 私はあまり目標を決めないタイプなのですが、手帳を買うと書く欄があるのでとりあえず毎年書くようにしています。 今年の手帳を見てみたら、こんなことが書いてありました。 「だめだこりゃ」としか言えない内容です。 これじゃ、達成できるわけがない。 行動に結びつかない、ほぼ無意味な目標 この目標の何がダメかというと、「何を以って目標達成とするか」「どんな状況になったら目標達成とみなす
文章力向上と聞くと、紙やパソコンにむかってひたすら書くイメージがあるかもしれませんが、日常生活の過ごし方を少し工夫するだけで上達が望めます。 その方法は、「目についた文章を読み、なぜ良いか、なぜイマイチかを分析する」です。 書籍でもSNS投稿でも広告でも何でもいいので、思わず読んでしまった文章や、いいなと思った文章、逆にイラっとした文章など分析し「なぜそう思ったのか」を言語化し、自分で文章を書く時に取り入れます。 たとえば「具体例があるからわかりやすい」と感じたら