「インタビューライター」の肩書きは、アリか。ナシか。
「インタビューライター」と、「インタビュー」を肩書きに載せることについての投稿を、エックスでいくつか見ました。
ライター業にインタビューが含まれているのが当然なのだから、つけるのはおかしい。
インタビューを行わないライターも増えているのだから、新しい肩書きが出るのは普通ではないか。
等々、色々な意見がありました。
とても興味深かったので、私見を綴りたいと思います。
私の肩書きはコピーライターですが、かつてはインタビューライターの肩書きも併用していました。
インタビューライターを名乗っていた2つの理由
インタビューライターを名乗っていた理由のひとつは、SEO対策です。「ライター インタビュー」などの検索ニーズもあるので、ネット上で目立つためには「インタビュー」とつけたほうが有利と判断しました。
2017年に書いたブログ記事『インタビューライターに必要な「取材力」を学べる書籍3冊』も、「インタビュー 本」などのキーワードで検索され、今でもずっと読まれています。
ここでもあえて、インタビューライターというワードをタイトルに入れました。
ちなみに冒頭で紹介したインタビュー術コラムの連載案件を受注できたのも、検索でこの記事を見つけてもらったことがきっかけです。
「インタビューライター」とタイトルに書いていなかったら、仕事にはつながらなかったかもしれません。
もうひとつの理由は、既存の記事を切り貼りして記事を作成する、いわゆるコタツ記事ライターと同一視されたくなかったからです。
インタビューとつけて、インタビューができることをアピールしていました。
なお私の場合、インタビューよりコピーライティングを強調したいと思い、コピーライター1本にしました。
業界外でライター業はたいして認知されていない説
人から話を直接聞いて記事にするのはライター大事な役目。
ライター稼業で飯を食うならインタビュースキルは必須だと個人的には捉えていますし、制作や出版などの業界でもこれがスタンダードだと思います。
しかし業界外でこのことが、どれくらい知られているでしょうか。
「ライターはインタビューができる」は、制作や出版などの世界でしか通用しない可能性が高いです。
特に私は、建設、IT、福祉など、制作や出版とはまったく縁のない一般企業から直接仕事を受注することが多いため、ライターの仕事内容どころか存在そのものの認知度が非常に低いとひしひしと感じています。
お客様(一般企業の代表者)は、ライターに依頼するという発想がなく自力で書こうとして「○○ 書き方」で検索して私のブログに辿り着き、「話を聞いて代わりに書いてくれるサービスがあるなら利用してみよう」と問い合わせてくださることがほとんどです。
このような、そもそもライターの存在すらほとんど認識していない方が「ライター」と「インタビューライター」の肩書きを両方見たら、後者のほうがちゃんと話を聞いてくれそうという印象を持つのではないでしょうか。
ライターはwriter(書く人)であり、interviewの要素は意味にも字面にも含まれていないのですから。
インタビューライターという肩書きがアリとかナシとかカッコいいとかダサいとかではなく、お客様に正しく認知されればそれでいいんじゃないかと思います。
ここにも「インタビューライター」を使っていました。
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