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「教育」の場で大切にしたいこと

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記事一覧

人の人生に関わる者は

人の人生に関わる者は

例えば、
中学校に勤めてるから小学校のことは分からない、ではなく
中学校に勤めてるから保育園のことは分からない、ではなく、
中学校に勤めてるから医療系のことは分からない、ではなく、
中学校に勤めてるから福祉系のことは分からない、ではなく、
中学校に勤めてるから就労系のことは分からない、ではなく、

人の人生に関わる者は、
人が生まれてから死にゆくまでを想像した上で
自分に任された場所に全力を注ぎま

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私の学校の働き方改革

私の学校の働き方改革

教育現場はブラックだ。
世間では、それが定説となりつつあります。
しかし、私の職場はホワイトです。
いや、ホワイトを通り越してクリスタルとさえ思う程。

私の勤める学校は、山間の消滅可能性都市リストに名前が挙げられる、けれど、あたたかい人々に囲まれた、生徒100名程、職員25名程の中学校です。

この山間の私の学校を、なぜ働きやすいと感じているのか…その働き方改革について、お伝えしようと思います。

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キャンプで働き方改革

キャンプで働き方改革

私の学校では、昨年から、夏休み中の土日に、校庭でキャンプをしています。

校長先生、教頭先生、教員、PTA会長、保護者、地域の方、中学生、卒業生、卒業生の友達、中学生の兄弟の小学生ect…。

保護者も職員も決して強制ではありませんので、来たい人は来るし、来ないのも全然構いません。

泊まってもいいし、途中で来ても、途中で帰ってもいい。

キャンプ開催の理由は、以下の通り。

「保護者も学校も、子

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休憩せずに働くのなら

休憩せずに働くのなら

教員に昼食時間はありません。
給食も一緒に食べるのだから。
給食時間も安全を守らなければならないし、指導や支援をする必要もある。

昼休みもありません。
子ども達は昼休みだって活動するのだから。
昼休みも安全を守らなければならないし、指導や支援をする必要もある。

システム自体を変える必要がある。
今のままで心身共に休憩する時間を確保するのは無理。

でも、労働基準法では、第34条として以下の様に

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早く帰った日の記録

早く帰った日の記録

私の定時は、7時半から16時だ。
生徒が部活の時間でも、私達早出チームは帰ってもいい。

主幹教諭の私は、毎日早く帰れる日ばかりではない。懇談やPTAの会議。

しかし、帰れる日にはサクサク帰る。

無事に四時に退勤できた、今日の記録。

学校を出る

ATMにお金をおろしに行く

家に帰る

コーヒー飲みながらドラマ観る

夕食作る・食べる

娘とケンカ

息子を塾に送る

買い物

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生徒が好きなものに浸る

生徒が好きなものに浸る

夏休みに入る前、ある生徒とひょんなことから読書の話題になり、その子が「私めっちゃ好きな小説があるんですよ。先生も今度読んで下さい。」と話してくれた。

夏休み明け、その子の教室に行くと「先生、この前話した小説、これです。読んでみて下さい。」とその本を貸してくれた。

私が中高生の時にも「講談社X文庫ティーンズハート」や「集英社コバルト文庫」等、折原みとや女流棋士林葉直子(様々な方面で話題となり知っ

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保護者と懇談・基礎基本

保護者と懇談・基礎基本

教師をしていると、懇談や説明、時には謝罪もあるでしょう。
そんな時、どのようなことを踏まえておくと良いか、その基礎基本をまとめます。

➀「目的」を明確に伝える
今日お越しいただいた理由は、今日お話ししたい事柄は、と、目的を明確に伝える。もしかしたら「何で今日ここに来たんだろう…」と分からずに対面していらっしゃる場合もあるかもしれません。

②結論を伝える
保護者にとっては「何を言われるのだろう」

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「個性が際立っている」お子さんをもつ保護者さんに伝えたい言葉

「個性が際立っている」お子さんをもつ保護者さんに伝えたい言葉

私は、公立の小中学校で、特別支援教育コーディネーターを5年ほど務めています。

特別支援教育コーディネーターとは、校内の困り感を抱えるお子さんが安心して過ごすことができるよう、お子さんとその保護者さん、担任、そして、その他の職員や関係諸機関とのハブとなるべくコーディネートする役割です。

特別支援教育コーディネーターは、保育園や幼稚園のお子さんの様子を見せていただく機会や、小学校に入学する前の保護

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『RISE』上映会

『RISE』上映会

理事の2/3が生徒、という学校のドキュメンタリー映画『Rise: Voice of a New Generation (立ち上がれ、新世代の声) 』を視聴した。

この映画は、アメリカのアイダホ州都ボイジーにある理事会の2/3が高校生という、全米で唯一の学校の物語。

映画では、
「3年後どうしたい?」
という言う問いに対して、生徒達がじっくりと考える場面があった。

自分がどう生きるかを考える。

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