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【私の仕事】 忘備録(90)慣れるのも早いが飽きるのも早い

◆この記事の内容:

「慣れるのも早いけど飽きるのも早い」自分の悪い性格のことを書いています。


【私の仕事】 忘備録(89)中国人VS中国人の交渉 からのつづきです。




Kちゃんからキッパリ断られる

今、ふりかえって思うと、断られてよかったと思う。もし、一緒に旅行に行くとなったら、Kちゃんを東京に連れていくつもりだった。

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大学を卒業してすぐ東京の企業で働き始め、長い間、東京で暮らし、いろんな経験をした。東京には友達や知り合いも多い。東京にいつか戻りたいと思うことがある。

それでも、旅行と称して、何故、Kちゃんを東京へ連れて行こうとしたのか。。。今でもよくわからない。

日頃、あまり会えない若い恋人同士が、ゴールデンウイークや夏休み、冬休みを利用して、泊まりで旅行をするなら、非日常的で楽しい。よく理解できる。自分も学生のとき、彼女と旅行したときのことは忘れない。いい思い出だ。

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でも、Kちゃんとは毎日会って、ほとんど店で一緒に生活をしている。料理をつくって一緒に食べて、掃除、洗濯、Kちゃんの通院のときは付き添いしているし。。。

旅行に行かなくても、大阪市内だけど一緒に遊びに行ったり、買い物に行ったりしていた。神社やお寺にもよく参拝にいった。

泊まりの旅行は断られたが、僕は毎日店に泊まっている。Kちゃんと一緒に寝ている。24時間営業なので実際は仮眠だけど。。

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夜中、お客さんがきたときは、「来たよ。起きて。」と言って、横で寝ているKちゃんを起こす。

そんな生活をして3ヶ月以上経っていた。毎日会ってるんだから、わざわざKちゃんと旅行する必要もないか。。

それに、Kちゃんには彼氏もいるし、パトロンもいる。もし、本当に、泊まりで旅行に行って、あとでバレたらややこしいことになる。

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それなのに毎日、一緒に店で「ママゴト」をしている。。。

普通の人の感覚ではありえない行動。やっぱり僕は常識的な判断ができなくなっていた。


500万円

そんな生活が4ヶ月目が過ぎたころ、自分がこの店を買い取ってしまえば、いいのではないかと考えるようになってきた。かなり頭がおかしくなっている。

一度だけ、「俺、この店買うよ。いくらで売ってくれる?」とKちゃんに聞いたことがあった。

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このK店が入っているビル自体、かなり古い。

僕は、Kちゃんが「200万円。」って言うと思っていた。

実際、本当に買うつもりだったので僕はお金を準備していた。

すると、Kちゃんは、

「500万円なら売るよ。」と言った。

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僕:「はぁ? なんでこの店が500万? 何、その価格? 俺には売りたくないってこと?」

このころには、Kちゃんとは1週に1回くらいケンカするくらい気心も知れた仲になっていた。それと、実際、会うたびにKちゃんは「この店、買ってほしい。店長やってほしい。」と僕にいつも言ってた。

Kちゃん:「売りたいよ。500万円なら売るって。」

僕:「もしかして借金あるの?どっかでつまんでるんか?」

Kちゃん:「お金なんか誰からも借りてないよ!」

僕:「おっさん(パトロン)に会わしてくれよ。俺、直接話しをするよ。」

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Kちゃん:「ダメよ。私に払ってくれたらいいから。」

僕:「なんや、それ。もうええわ。」

もっと経営状態が悪くなってから買い取ればいい。そのときはKちゃんからお願いしてくるに決まってる。それに、どうぜ買っても、自分はこの店をやらないし、やるつもりもない。友達に店長としてやらせるつもりだ。急いで買う必要はない。

「お金」のことでもめだすと気持ちが変わる。だんだん、Kちゃんに対して少しずつ面倒くさい気持ちがなってきた。

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慣れるのも早いが飽きるのも早い

この頃は、本来の仕事、貿易やプレート制作の方も受注が増えてきて、忙しくなり、それまでのようにKちゃんの店に毎日行かなくなってきた。

それとKちゃんと会って遊ぶのが、以前ほどは楽しくなくなってきていた。

これは僕の良くない性格のうちの1つ。どんなことも慣れるのは早いが、飽きるのも早い。集中して深く入り込んでしまうので、いろんなことを短期間で覚える半面、知らなくていいことまで分かるので、だんだん嫌になってくる。早い段階で飽きてしまう。そして、次の刺激のあるものを探そうとする。

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Kちゃんに急いでのめり込んでしまった。その分、はやい段階で深く仲良くなり、一緒に生活をするような感じになって楽しくなった。でも、その反面、お互い気心が知れて言いたいことをズバズバ言うようになるので、毎日ケンカになる。

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せっかくKちゃんと店で会って楽しいんだけど、1日1回は口ケンカするようになり、気持ちが疲れる。もちろん、Kちゃんと同じことを感じていたはず。


「ヤマアラシのジレンマ」

今思えば、3週間に1回くらいのペースで会えばよかった。そうすれば現在でも仲良く付き合っているかもしれない。人と人はある程度、距離が必要。家庭でも同じ。遠すぎてもダメだし、近すぎてもダメ。「ヤマアラシのジレンマ」だ。

ヤマアラシのジレンマ」心理学用語。鋭い針毛を持つヤマアラシは、互いに寄り添い合おうとすると、自分の針毛で相手を傷つけてしまうため、近づけない、というジレンマ。 ドイツの哲学者ショーペンハウアーが寓話として用いた表現。

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この時期、Kちゃんと一緒に進んでも、なんとなく先が見えてきて、テンションが下がってきた。そして、だんだんと会うこと自体が飽きてきてしまった。

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そして、これもタイミング悪く、この時期、Kちゃんはまとまったお金が必要になったらしく店の経営方針を大きく変えだした。

違法又は違法スレスレの方法を使いたいと言い出した。

つまり、こういう男性専用のアカスリ店では、お客さんが違法な「特別なサービス」を要求する場合があります。これは僕も男なので気持ちは理解できます。

でも、Kちゃんはそれを一切しないポリシーを持っていた。

僕:「Kちゃん、違法なことしたら、捕まるよ。それにそんなことするなら、俺はもうこの店には来れないよ。」

Kちゃん:「違う。私はしないよ。する子にこの店の部屋を貸すの。」

僕:「あぁ、お客さんが特別サービスを要求したら、それをできる女性をこの店に呼んで、やってもらうってこと?」

Kちゃん:「そう。私はお金をもらわない。この店の部屋を貸すだけ。だったら大丈夫でしょ。」

僕:「あのね、それ、幇助や。幇助ってわかる? 違法なことに協力すること。これは、Kちゃんも罪になる。捕まるんやで。」

元々、この韓国アカスリ店の前にやっていた中国人が経営するエステ店は、大阪府警から摘発を受け、店はなくなった。その後、Kちゃんが韓国アカスリ店として経営するが、当然ながら警察もこの店をマークしている。

実際、何回か警察はどのような内容のサービスを提供しているのかこの店に調査に来ていた。

そもそも、Kちゃんと仲良くなったきっかけは、Kちゃんが、「正式に風俗許可書を大阪府警から取得して、ちゃんとお店を経営したい」そして、「その書類関係の手続きを手伝ってほしい。」と僕に依頼があったからだ。

警察に登録して正式なお店として風俗店を経営するなら、なんの問題もない。

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でも、違法スレスレのことするなら、僕には協力することはできない。身内に現役の警察関係者もいるし、自分自身もボランティアだけど地元の警察関係者と会合をしている。

自分の保身もあって、Kちゃんと縁を切るのは、このあたりちょうどいいタイミングのようだ。。。

こうなると、冷めるのは早い。

今となっては本名も忘れてしまった。どうしても思い出せない。下の名前は覚えている。苗字がなんだったか???

Kちゃんが月に数回、病院で栄養剤を打ったり薬をもらうのを付き添ってあげていた。受付のとき保健証を使うので、そこに日本名が書いてあった。

病院で看護婦さんも、Kちゃんを呼ぶとき、当たり前だけど、保健書の名前、つまり日本名で「〇〇さん」と呼んでいた。

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日本名と言っても、日本国籍を取得するために、一度、日本人男性と結婚して、すぐに離婚するパターン。彼女たちがよくやる方法。もちろん違法。

ラインとwechatをやっていたので、名前が何だったか調べてみようと思ったが、その後、新しい携帯電話に変え、アドレスを整理したときに、もう会うこともないだろうと思って、Kちゃんの関係のものは全部消してしまった。

そういった意味もあって、このnoteを忘備録として実話を自分のために書いています。本気で興味を持たないと簡単に忘れてしまいます。

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これが「趣味」になっていれば、もっと続いたのかもしれない。趣味といえば、


終わりの無い趣味「語学」と「神社巡り」

飽きないのは趣味の語学だけだ。語学は本当に奥深い。語学の勉強や研究に終わりはないと思う。いつまでも続けることができる趣味。

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このあたりは、【私の仕事】 忘備録(100)僕は語学好きの変態 をご参照ください。


もう1つの趣味に「神社巡り」がある。神社は日本全国に8万社以上ある。一生かけても全部回るのは無理だ。2年間、集中して500箇所ほど参拝したころ、地蔵堂と神社が合体した社があることを知った。

「神仏習合」名残かもしれない。特に東大阪にはたくさんあるようだ。それまでは地蔵堂は巡っていなかった。その理由は星の数ほどあるからだ。

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地蔵堂を再確認しようとなると、「神社巡り」は最初からやり直しになる。終わりが見えない。そのほうがいい、いつまでも続けられる。

Kちゃんと一緒に進んでも、先が見えている。

ものごとは先が見えないほうが楽しい。。


「S」店の画像

整体店のママから、突然ラインで画像が1枚だけ送られてきた。メッセージも何もない。メンズエステ「S」店の入り口を外から撮った画像だ。

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なんだこれ?何の意味?

「S」店を買うのに80万円出すって言った「千葉の人」がどこの誰か、調査するように、整体店のママに依頼したけど、この画像と何か関係あるのか?

中国人のママさんたちと毎日、メールでやり取りをしている。画像をいきなり送ってきて、後でボイスメッセージで言いたいことを送ってくることはよくある。

ところが、整体店のママは画像を1枚送ってきただけで、ボイスメールを送ってこない。

こっちで考えるパターンか。。

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「S」店の入り口を外から撮った画像は、僕が前に送ってあげた写真とよく似ているが、、、ちょっと違う。外に設置する電光式の看板が写っている。

ああ、わかった! もし、「S」店を買ったら、これと同じような電光式の看板を買いたいから、「型式とか買う業者を紹介して欲しい」、たぶん、その意味だろう。。。

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いや違う、電光式の看板はエステ店には似合わないので、使わないと言ってたし。。。

やっぱり、どういう意味かわからん。

仕方ないので、整体店のママに電話した。そして、画像の意味を聞いてびっくりだ。。。。



【私の仕事】 忘備録(91)エスパーになりましょう! へつづく。。



*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。

◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。