【私の仕事】 忘備録(67)中国メンズエステ店「S」を売る?
◆この記事の内容:
メンズエステ店「S」のホームページとYouTube動画が完了し、中国人ママさんに支払ってもらう日の事を書いています。
【私の仕事】 忘備録(66)ホームページとYouTube動画制作 からのつづきです。
閉 店
画像や文章変更などママさんと今さっきまでラインでやり取りをして、やっと了解を得た。領収書を作成して、「S」店へ向かった。
「ママさん、まいど!」と言って店のドアを開けると、ママさんは受付ところで立って待っていた。
ママさんは「お金払うね」と、財布からお札を僕に渡した。
「これ、領収書。」と言って僕はママさんに渡した。
さて、ママさんは突然、妙なことを言う。
「ごめん。この店やめるの。」
実は、お客さんが減って2ヶ月くらい赤字が続いていることをとママさんから聞いていた。だから、集客のためにホームページと広告動画を制作してほしいと僕に依頼してきたのだ。
でも、確かにママさんは、前に「もう、やめたい。誰かこの店買ってくれないかなあ。。」と言っていた。それを思い出した。
「せっかく、ホームページつくったんだから、店をやめるなんて言わないでちょっと様子みようよ。」とママさんに説得するように言った。
「今日は、もう店閉めて帰るの。わたし、明日、店には来ないよ。」
一瞬、ママさんが言っていることがよく分からない。
「ええ、どういうこと? 今日で店やめるの?いつ決めたの?」
「今さっき、決めたの。」
「今さっき? 2時間前までホームページの画像変更とかラインでママさんとやり取りしてたよね。その後、やめるって決めたの?」
「そう、今さっき決まったの。もう決めたの。」
「え~!」
僕は、2時間前まで自分の事務所からママさんとラインや電話でやり取りをしていた。ホームページの内容の了解をママさんからもらったので、1時間かけて事務所からこの「S」店に来た。
ということは、僕がこの「S」店に向かっている時間、たった1時間の間に、ママさんは気持ちが変化したのか。
僕はママさんのいい加減な態度に呆れかえって、腹が立って、ママさんに「もう、お金返すよ!」と言って、さっき受け取ったお金を返そうとした。
ママさんは「ダメ。お金はもらって!」と言う。
僕の気持と予定
このとき、僕の本心は、
このメンズエステ店「S」(チャイエス)のホームページ、YouTube広告動画を制作することは、僕にとって、記念すべき初めての仕事。
「S」店の広告制作したことを自分の会社のホームページにも実績として掲載してようと考えていた。こっちもメリットあるし、掲載した内容はSNSで大量に拡散するのでママさんの店にとってもメリットはある。
それまで、普通のエステ店のホームページや広告動画を制作したことはあった。でも、グレーな?メンズエステ店は初めてなので、この「S」店をきっかっけに、メンズエステ店の仕事をどんどん増やしていこうと考えていた。
でも、ママさんが店を閉めると、店は存在しない。そうなると、僕は自分の会社のホームページに実績を載せることができない。
僕は、このとき、実際、お金なんてどうでもよかった。「メンズエステの広告・動画をつくった」という実績が欲しかった。次の仕事につなげる自信があった。
というのは、自分で言うのもおかしいけど広告動画は上手に出来たのだ。それは、ママさんが以前に綺麗な写真(広告会社のプロが撮影したもの)を大量に渡してくれたからだ。写真の画質を調整することは不要で、動画だけを編集すればよかった。
ママさんが急に店をやめることが僕にはとても残念だった。
エステシャン「Y」さん登場
ちょうどそのとき、この「S」店のエステシャンの「Yさん」が店にやって来た。
Yさんは35歳くらいの中国人で、メンズエステ業界のベテラン。大阪府内で風俗店と居酒屋も経営している。Yさんは実際、従業員というよりママさんの良きパートナー。実は、この「S」店をオープンしたときの費用も一部支払っている。
「S」店のママさんとは金銭的に複雑な関係のようだ。
ママさんが急に店をやめる気持ちになったことについて、いったい何があったのかYさんに直接聞くことにした。
Yさんは日本語がとても上手。
「今日、本当にこの店を無くしてしまうの? 今さっき、ママさんから言われたんだけど。。」
Yさん「うん、さっき、ママと話して決まったの。前から売上も減ってたし、ママさんも若くないから夜遅くまで身体を使う仕事はつらいみたい。それに、ママは常連さんにも店をやめることを少し前から話していたのよ。そんなことしたら、客さんが来なくなって当たり前よねぇ。」
ということは、やっぱりママさんは、前から店をやめようと考えていたのだ。今さっき、気持ちが変わったのではないようだ。
僕はYさんに「Yさん、あなたはこの店やめた後、何するの?」
「私は居酒屋をもう一軒、出すのよ。よかったら来てね。」
たぶん、今後、Yさんとは深く関わるようになるかもしれないと感じた。
Yさんから新しく出す居酒屋のホームページをつくって欲しいと言われた。
とりあえず、僕はYさんとラインとWechatのアドレスを交換した。これ以降、数回、このYさんとは色々あったが、現在は中国に帰国して日本にはいない。
居酒屋の新規オープンのは実現せず、大阪で経営していた風俗店も閉めた。
ママさんが紹介するメンズエステ店「K」
僕はママさんに強い口調で、「ママさん!ひどいよ!突然やめるって!どこか他の店を紹介して! ホームページとか広告動画、つくってほしい店、ママさんのネットワークでどこかの店、あるでしょ!」と言った。
さすがに、ママさんも僕に対して、もうしわけないという気持ちがあったのか、すぐスマホを取り出して、どこかにかけて誰かと話し始めた。
早口な中国語なので何をしゃべっているのかは分からない。
話し終えてすぐ、ママさんは僕に、「難波の「K」店というママが、ホームページつくって欲しいから、今から、その「K」店まで行って。」と言って、自分のスマホで「K」店のママさんのラインのQRコードを僕のスマホに送った。
ママさんの良いところは対応が早いこと。それだけだ。
さて、その「K」店のママさんラインのアイコンをみると。。。
「ん?これがK店のママさん?」
【私の仕事】 忘備録(68)メンズエステ「S」ママさんの極道の彼氏? へつづく。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
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よい子の皆さまは読まないでくださいね。