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【私の仕事】 忘備録(100)僕は語学好きの変態

◆この記事の内容:

「語学」について思うことを書いています。


私の仕事】 忘備録(99)いつの間にか「手段」が「目的」に。。。 からのつづきです。


現在、【阪本研究所】の代表で「貿易業務サポート」「銘板制作販売」「広告動画制作」の仕事を一人でやっています。

3つ目の仕事は楽しい。中国エステ店からの依頼でホームページや広告動画の仕事。面白いことや珍しいことが、とても頻繁に起こる。忘れないように、自分のために【忘備録】として実話をnoteに書いています。


神社巡りが好き

神社をお参りするとなぜか気分が落ち着きます。ネットに載っていない有名ではない小さな神社に興味をもちます。日本に神社は8万社以上。(お寺は7万7千以上)

全部巡るのは、一生かかっても無理。

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大阪に的を絞って神社を巡り始めた。5年ほどかかって、大阪市内の神社についてはすべてお参りしたかな?。。。という感じ。

「神社巡り」は今後も趣味として続けていきます。


語学の趣味

学生の頃から現在も、さらに今後も続く、おそらく一生つづく趣味は語学かかもしれない。

大学のときの専攻はドイツ語。ドイツ語は英語と同じゲルマン語系だが、今は英語に大きな影響を与えたラテン語に興味をもっています。

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一般の人には馴染みのない「グリムの法則(Grimm's Law)」や「大母音推移(Great Vowel Shift)」という専門用語を書籍の中で見つけたとき、感動して「よし、この本を買おう!」する変態です。

普段、語学に関する書籍は図書館で借ります。というのは、語学系の専門書籍は値段が高く、何万もする本は買えない。基本的に語学系の本は図書館で借りて、特に興味を持った書籍については買っています。ページに触接、書き込んだりするからです。

ghについて

「high」hάɪ(米国英語) の発音、カタカナで書くと「ハイ」。「high」のghの部分は発音しない。

発音しない文字がなんであるのか? 英単語で最後にくるhは発音しないことは理解できたとしても、「グ」とか「ギ」の音に近い g がhの前に、なんのためにあるのか?

ある書籍を読むと、この gは、発音しないhの前に置いて、「このhは発音しないhですよ。」とする合図のための gであるとのこと。

「sigh」sάɪ(米国英語) も同じこと。カタカナで書くと「サイ」。hは発音しない。そして、発音しないことをgが知らせてくれるサイン。

そういうことが、色々書かれてある本が「英語の語源辞典」。

この本をお勧めしているわけではありません。

図表も少しはありますが、ほとんどのページは文字だけで読みにくい。

初めて図書館で借りて読んだとき、この本の「面白さ」をほとんど理解できなかった。それでも、何回か借りて、4回目でやっと理解できた。

予備知識がある前提で書かれています。この本を読む前に他の本である程度、語学知識を習得しておかないと、さらっと読んだだけでは分からないと思います。

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もし、「ノルマンコンクエスト(The Norman Conquest of England)」って何?という感じならこの本を読んでも面白くないと思います。

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この本は、アマゾンの書籍レビューも「良い」「悪い」の2つの意見に大きく別れています。

僕は語学の変態なので、この本「英語の語源辞典」を買いますが、普通の方は、「語源」に関してYouTubeで多くの動画がアップされているので、それを視聴すれば十分だと思います。


「語学研究会」と称する飲み会

友達が経営するカフェのスペースを利用して「語学研究会」を定期的に開催していたことがあります。「語学研究会」と称するとカッコイイですが、実は「飲み会」のようなもの。

夜8時からスタートし、終わるのは夜中も過ぎて朝4時まで。実質の語学の勉強は最初の2時間程度。一応、僕が講師になっていてパワーポイントで説明するし、資料も配布します。

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その2時間程度の勉強会が終了後は、即、飲み会になる。そのカフェは夜にはパブをやっていたので、アルコールや創作料理が運ばれてくる。

僕はアルコールはまったくダメなので、辛い。メリットは「語学研究会」のメンバーの中に大学の講師がいて、その方が語学の教育関係の仕事をするイギリス人、フランス人、スウェーデン人を紹介してくれた。

彼らの職業は、大学の非常勤講師であったり、英会話スクールを経営する社長であったり、日本の文化を英語で世界に紹介するライターなど様々。日本で結婚し日本で長く暮らしていて日本語も堪能。

イラストや 国際交流

僕のメリットは、その彼らがまた彼らの語学の専門家や研究者を連れて来てくれることだ。友達が友達を呼んで、またのその友達が。。。あっという間に知り合いが増えた。

ネイティブたちも勉強会にも来てくれるので、語学に関して日頃から疑問に思っている特殊な質問ができる。

このときは立場が逆転。僕が生徒だ。

欧州の方直接、質問できるのが、研究会を開催している僕にとっての最大のメリット。


変人と変態

日頃、貿易で取引をしているアメリカ人に語学のことを質問しても、「はぁ?」って感じ。「そんなことに興味を持ってどうするの?」と言われてしまう。

語学の勉強会に出席してくれた欧州の外国人たちにも「You're eccentric...」と言われたことがある。 遠まわしの表現で「君は変人(奇人)だねェ」の意味。

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普通の人は「変人」なんて言われると気を落とすかもしれないが、僕は「変人」より「変態」と言われたい。「変態」と言われるとうれしい。

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ghについて詳しく解説

このghに関しては、興味のない方はつまらないです。読み飛ばしてください。

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そもそもghはゲルマン系からきたスペル。

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古英語(OE)では、night / rightなどは、niht / rihtと書かれていた。それが、中英語(ME)になって、gが追加され、night, rightになった。

では、なぜ、hの前にgは追加され、ghになったのか。その理由は、音にある。もともと、hの音は、発音記号でいうと子音の「k」に近い音であり、元は咽頭摩擦音「x」(クㇲ)の音であった。

このhの音は、単語の先頭にくる場合、咽頭摩擦音「x」(クㇲ)の摩擦性の部分が無くなって、単なる気音の「h」(ハ)、つまり音なしの息の音になった。例)high(イ)

ところが、hが単語の先頭ではなく語中にくる場合、hの音は咽頭摩擦音「x」(クㇲ)のまま残ってしまった。つまり変化しなかった。そこで、変化したhと変化しなかったhを区別するため、変化しかなった方のhの前にgを追加したのである。印みたいなもの。従ってgには音はない。

この時代は、highは(ハイクㇲ)のように発音されていたのかもしれない。

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そして、長い年月が経過して、近代英語で、さらに、このgh「x」(クㇲ)は無音化する。つまり、ghがまったく発音されなくなる。個人的には、音が無くなったのなら、ghの文字も消えてしまえばよかったのにと思う。

このghと同じ形態が、chという形で残っているのが、Nacht(英語でnight)だ。但し、無音化にならず、現在でもドイツ語ではこのch部分は発音する。

ghを説明したが、このhの音は咽頭摩擦音「x」(クㇲ)は「f」(フ)という音にも変化して。。。。

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ここまで読んで「面白い!」と感じた方と僕は友達になりたい😊

理由は、「無音化」に特化して研究している人を探しています。

kazuyoshi.sakamoto10000@gmail.com

追加

実は、上記「gh」は黙字といって学校の英語授業で習っているはずです。

「サイレントe」「マジックe」の黙字(発音しないe)と同じです。

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ルール「母音1つ+子音1つ+e」の英単語の最後のeは発音しない。では、なんのためにeはあるの?

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「母音1つ+子音1つ+e」の英単語の母音は、2重母音(アルファベット読み)又は長母音ですよ!気を付けてね!という「合図」です。

英単語を目で見て分かるようにするのが目的なので、この最後のeを発音するわけないのです。

例)

mat(マット) mate(メイト)2重母音 méɪt

pet(ペット) pete(ピート)長母音  pi:t

なんだ! そんな法則があったのか!と思ったら大間違いです。例外があります。giveやliveです。eで終わっていても、母音の部分を2重母音や長母音では発音しません。


中国人の語学習得の速さ

そもそも言葉は「音」である。文字が出来て音(読み方)が出来たのではなく「音」が出来て「文字」が出来た順番だという考え方があります。

中国人は英語の習得が日本人より早いと言われます。実際そうだと思う。

中国語は単語を並べる語順が英語と同じであることを理由にする人は多いですが、語学を上達するための最も重要なことは「度胸」だと思う。

日本人のように恥ずかしがらない。間違っていても相手に伝わらなくてもとにかく口に出す。毎日、ママさんたちの日本語を聞いていて、つくづくそう思う。

中国人ママさんたちの中国語を聞いていると、ぶつぶつに切れた短い音の連続のように聞こえる。たくさんの「母音+子音」が続けて発音され、各それぞれに抑揚がある。しかも、英語より母音の数は多い。

中国人は目で見る「文字」より耳で聞く「音」の認識が高いのではないかと思う。

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例えば、セット(set / 据える)、セトル(settle / 解決する)セッション(session / 会期)、セディメント(sediment / 沈殿物)シット(sit /座る)シート(seat / 座席 )など、英単語の意味の前に、これらの「音」の共通性を捉えて、「セト、セッ」の音の響きを、「座る」に関係する語ではないかと、まず「音」として認識し、共通性を見出して覚えていくのだと思う。

それは、英語学習者が「接頭辞」を覚える方法と似ているのではないかと思う。

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この「座る」については、先日、中国エステ(マンションエステ)のママさんに「昼ごはん作るから、テーブル、セットして座って待ってて。」と言われ、料理を待っている間、この「セト、セッ」の音のことを考えていた。

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ママさんたちの日本語は、最初は下手でも仕事を通して付き合っているとだんだんと整った日本語になってくるのがわかる

英語学習で言う「スピーキング」「ヒアリング」能力が上達するのと同じ。もちろん、完璧ではなく、時々変な日本語を言う。

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「私、ちょっと遅くなってでしょ。」

「遅い」と 「細い」をよく混同する。「私、ちょっと遅くなってでしょ。」とよく言う。「細くなったでしょ」の間違いだが、言いたいことはわかる。​

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漢字で書くと違うが、音としてはよく似ている。(osoi)と(hosoi)、h があるかないかだけだ。もし、中国人のママさんが、言葉の最初にくるhを「気音」として認識しているとしたら、ほとんど発音しない「ハ」(吐く息の音に近い)。

hosoi(細い)が、ほとんど、osoi(遅い)になるのも理解できる。


アルファベット「H」について

ちょっと詳しく書きます。

honest, hour, heirなど、最初の「h」を発音しない英単語があります。一方、最初にhがきても、homage,humanのように発音する英単語もあります。フランス語では最初のhは発音されない。例えば、habiter(英単語でいうinhabit)の発音は[abite]。

hを発音しないことは、古フランス語に発展する前のラテン語に既にあり、さらにhもスペルも消えてしまうパターンもある。

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例えば、ラテン語の「habére」(英単語いうhave)から形容詞のhabilis(英単語でいうable)が派生する。これが古フランス語で「h」がとれた形で「able」として使われるようになる。そして、ノルマンコンクエストで完全にableとして定着し、現在、英単語としてable(~できる)は使われている。

ノルマン・コンクエスト(英語: The Norman Conquest of England、ノルマン征服とも)は、1066年、ノルマンディー公ギヨーム2世による、イングランド王国の一連の戦いとその征服を指す。

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アルファベット26文字それぞれが持つ意味


「H」のこのアルファベットの文字1つで意味を持っています。

Hは、一点に四方八方から「力が加わる」「一点にくっつく」という内向きの意味を持っています。また、それとは逆に、一点から四方八方に「力が分かれる」「見えなくなる」の意味を持ちます。そして、このような意味をもつことから「高いもの」high 「熱」heatの意味にも発展します。

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英語はゲルマン語系にもかかわらす、ラテン語の影響を大きく受けたために、フランス語的な発音をする単語や、同じ意味なのに2種類の英単語があったりします。英単語を覚えるのときに苦労します。

時間はかかりますが、アルファベット26文字それぞれの意味を理解することは、英単語力強化に貢献します。



【私の仕事】 忘備録(101)note書くのは限界? / パワースポット映像使用許可 へつづく。。



*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。


◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。