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【私の仕事】 忘備録(82)マンション型中国エステ「A」店

◆この記事の内容:

中国人ママさんが経営するマンション型のメンズエステについて書いています。


【私の仕事】 忘備録(81)店で「ママゴト」からの続きです。


Kちゃんと遊んでいるときに、マンションエステ「A」のママさんから電話がかかってきて、なんかじゃまされたような気分になった。

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僕:「ごめん、ちょっと仕事や。今日はもう帰るわ。」

Kちゃん:「ふーん。じゃ。またね。」

僕:「あのさ、ほとんど毎日、Kちゃんと会ってこの店で一緒に暮らしてるようになってるよね。バイバイするとき、ようわからんけど、寂しい気持ちになってしまう。」

Kちゃん:「あはは。私たち、恋愛だね。」

僕:「恋愛か! 久しぶりにその言葉、聞いたよ。俺、若い頃、彼女でも、こんなに毎日会ったりしなかったよ。」

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Kちゃん:「へぇ~。あなた、奥さんいるやん。」

僕:「まぁ。そうなんだけどね。」

Kちゃん:「今週は店の支払いとかいろいろ忙しいからね。」

僕:「わかってる。今週の土日、俺も仕事するわ。」


防犯カメラ

Kちゃん:「あっ、防犯カメラ買いたいから、土曜日の夜に来て。」

なんだ、土曜日って今日、木曜日だから、明後日やんか。これ、土曜の夜に会ったら、たぶん、次の日の日曜日の昼に家に帰ることになる。結局、日曜も仕事できない。まぁ、いいか。。

僕:「防犯カメラ、店に取り付けるの?」

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Kちゃん:「うん。あなた、買ってきてちょーだい。領収書をもらってきてね。お金払うから。」

僕:「どこに取付するとか、Kちゃんのスマホとリンクさせたり、買う前に色々、確認することあるよ。ちょっと待ってね。調べとくから。予算もあるやろ?」

Kちゃん:「”よさん”って何?」

僕:「防犯カメラは、安いやつから高いやつまでいろいろある。今から仕事で行くところあるから、また後でラインするよ。」


マンションエステ「A」

さて、電話がかかってきたマンションエステ「A」のママさんは、僕に何の用事だろう。このエステは、マンションのオーナーの許可をとっていない。

このマンションは道頓堀に近く高級マンションだ。セキュリテイがしっかりしていて簡単に入ることができない。いちいち、部屋番号をインターホンから押して、相手が入口のドアの施錠を解除する。

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最上階までエレベーターで上がって、またドアのインターホンを押すと、ドアが開いて、ママさんが出迎えてくれた。

ママさん:「すごくひさしぶりねぇ。ぜんぜん来てくれないね。」

僕:「ごめんね。ちょっと色々あってね。今日は何の用かな? あの、、、グーグルマップ申請のことだったら、あれは無理だよ。もし、このメンズエステ、マップに載ることになったら、マンションのオーナーにバレるよ。」

ママさん:「うん、わかってるわ。もういいの。社長さん、これ、できる?」

このママはなぜか僕のことをなぜか「社長」と呼ぶ。

それで、ママさんは、iPod nano(4世代)を僕に渡した。この平たいタイプの差し込み口は、かなり古いタイプだ。

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僕:「これ、どうしたん?」

ママさん:「友達がくれたの。ここにYouTubeの動画からリラクゼーションの音楽を入れて欲しいの。」

僕:「確かにできるよ。でも今、ここでは無理やで。YouTubeから動画をダウンロードするアプリを持ってるから、事務所に帰ってからやってみるよ。動画をそのまま、これに入れてもいいよね?」

ママさん:「ダメよ。これ7GBしかないから。動画から音楽だけを抜き出して、入れてほしいの。できるって友達が言ったよ。」

僕:「よく知ってるねぇ。その友達。」

それをするには、専用アプリ「Clipbox」でYouTubeからダウンロードした動画をパソコンを使って映像と音楽に分離し、抜き出した音楽をMP3に変換し、再度、パソコンを使ってiPod nanoにMP3を入れる。けっこう手間がかる面倒な作業だ。

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友達にやってもらえば?と口に出そうになってしまったが、「わかった。ママさんの言う通りにするよ。できたらWechatで連絡する。」

ママさん:「ありがとう。また、ホームページの動画お願いするから。」


泡洗体の動画を撮影

以前にこの「A」店でYouTube用の動画撮影をしたことがある。この店のスタイル抜群の25歳の中国人のエステシャンをモデルに使って「泡洗体」の動画を制作した。

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自分で言うのもおかしいけど、とても上手に出来た。僕の撮影が下手でもモデルが良いと動画はいいものができる。

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YouTubeにアップしたら、1日で視聴が1000回を超えた。すごい!と思ったが、予想通り、グーグルよりアカウント停止になった。

仕方ないので、もう少しソフトな感じで撮り直したいとママさんに言ったら、「あの子、売れっ子なのよ。あのときもモデル料、払ってるの。あんまりお金かけたくないのよ。」

「じゃ、ママさん、モデルする?俺が撮るから。」と冗談で言ってみた。

「え?あたし?顔、写る?またちょっと太ったからなあ。。」

ヤバイ!本気にしてる。ママさんの歳は50近い。申しわけないけどモデルは無理だ。

でも、ママさんは、前回若い子が着てきた店のコスチュームを持ってきて、その場で脱いで着替えだした。

うわあ。。マジか。。

ところが、そのコスチュームはすばらしく伸びる素材だ。ママさんの身体にちゃんとフィットしている。なんとかなりそうだ。

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「よし!撮ろう!」ということになった。撮影を始めると、ママさんは前回の若い子と同じくらい肌の色は白かった。これはOKだ。あとは、肉好きのよい健康的な体格だ。これをどうするか。。


映像編集ソフト

映像編集ソフトは、「Filmora」と「PowerDirector」を使っていたので、ママさんの体格も編集でなんとかなるだろうと思っていた。

結局はどうにもならなかった。

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それをママさんには言えないので、僕の友達の上本町のエステのママさんに事情を話して、映像を撮らしてもらって、それを合成して使用した。

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ママさんもそれに気づいてなんか言ってくるだろうと思っていたが、「上手に出来たね。ありがとう!」と言って感謝された。

顔は映してないから、写っているのは自分だと信じているようだった。僕としては安心した。


マイペースのママさん

数日経ってから、ママさんはまた動画の撮影をお願いしたいと言ってきた。わあ、どうしよう。。また、上本町のママに頼まないと。。。(その頃、上本町のママはメンズエステ店をやめて中国へ帰国していた。)

「A」店のママはほんとにマイペースだ。それに仕事とは関係ないことばっかり依頼してくるので、

「じゃ、帰るね。また連絡するから。。」

と言って帰ろうとすると、

「何か飲む? 冷たいお茶? 熱いの? どっちがいい? マッサージしてあげようか?」

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「いいよ。また今度で。これからまだ仕事あるから。」と言って、急いでこのマンションエステ「A」店を出た。

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そして、近くの韓国アカスリ「K」店の前を通り過ぎて、上本町方面に向かっていると、

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中国人の「T」ちゃんから声をかけられた。この「T」ちゃんというのは、、、、

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【私の仕事】 忘備録(83)『嫉妬(しっと)』という言葉 へつづく。。。




*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。


◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。

よい子の皆さまは読まないでくださいね。