センスを高めるために大切なこと。
”インプットの量がセンスになる”
twitterで生意気にもつぶやいた一言。
”好きこそ物の上手なれ”はなぜ言われ続けるのか。
これは好きであることで時間を忘れ没頭する。
調べる対象を見続ける。
時間を忘れ没頭し対象を見続けるとどうなるか。
対象が自分の中にしっかりとした基準として根付いていくのだ。
以前、メディアアートの落合陽一氏も何かで言っていたが、子供が夢中で繰り返し対象と接し続けようとするなら絶対それを止めることはしないと。
繰り返し、繰り返しその対象を見続ける、接し続けることで、その対象は”基準”となるのだ。
抽象的な言い方だが例えば好きな映画でも良い。
その映画が好きなら何度も観る。
それを何度も観たいと思うことがとても貴重なことなのだと私は思っている。
その映画を見ることでひとつ大きな軸が出来るのだ。
特に今はクリエイターの時代とか表現の時代とか言われ、youtuberを代表とする個人が活躍する時代だ。
だからこそ、自分が発信しよう、表現しようと思った時にそこに”軸”がある”型”があることがこれから身を助くと信じている。
私は音楽の業界に足を踏み入れ、今はホテルのエンタテインメントを考える仕事をしている。
クライアントから課題をもらったならまずはそれをずっと考え続ける。
食事していようと運転していようとずっと考え続ける。
寝ている時間以外は考え続けていると思う。
ここで重要になるのはこの考える時の引き出しだ。
これは全て見てきて体験してきて、そして考えていた対象だ。
それしかないのだ。
触れたこともない、見たこともないことを想像することなどそもそも人には出来ないと思っている。
いや、そんな天才もいるのかもしれないけどそんな極一部の話はここでする必要はないと思う。
イノベーションは革新であると私は思っていたが、経済学者のヨーゼフ・シュンペーターはイノベーションとは新結合であると提唱している。
つまりイノベーションは組合せを新たにすれば起こるのである。
この考え方は私が学生時代に触れてきた”化学”の考え方に非常に近しく、とてもスッと入り込んで来る。
だから人が何かを発想するときや生み出す時はすでにある既知のモノの組合せでイノベーションを起こせるのだ。
自分が夢中になったもの、好きなもの、これがその要素、材料になるのだ。
つまりインプットの量が発想や創造に変わるのだ。
インプットそして原体験
インプットがいかに重要かは伝えることが出来たなら嬉しいが、ここでもう一つ突っ込むとそのインプットの一番重要なのは実は原体験なのだ。
あなたが生まれて一番最初の強い影響の残るインプットこそ原体験なのだ。
↓私の原体験はコチラ
この原体験が本当に重要になる。
そしてこのインプットが先述した落合陽一氏も言っていた子供が繰り返し夢中になるもの、繰り返し観ようとするものは絶対に止めない。
それに繋がる。この原体験がいかに大切かが伝わると嬉しい。
インプットの量がセンスになる
こんな原体験があったり、好きなことが見つからないと思っても大丈夫。
そして自分には何のセンスもないと思っているあなたがいるならそれをカバーできる方法は必ずある。
それがインプットの量を徹底的に増やしていくことだ。
先に述べたように原体験があなたを作り、あなたの好きを明確にしていく。
だとするなら今、あなたに“好き”がないとしたらこれから作ることが出来る可能性は多いにあるわけだ。
それなら自分の”好き”を徹底的に探れば良い。
自分の好きが基準となり、型が生まれればその基準と次の”好き”が結びつきあなたの中の小さなイノベーションが生まれ豊かな感性が生まれていくと信じている。
そしてそれがきっとセンスというものに代替されていくのではないかと私は考えている。
私のインプットは以下の通りだ。
1. 映画をどれくらい観れるか
2. どれだけ街を歩けるか
3. 本をどれだけ読めるか
4. アートにどれだけ触れたか
5. ライブにどれだけ行けるか
シャワーのように自分にインプットを課してあげる。
それがあなたを救うことになるし、それを繰り返すとセンスは自ずと作られていく。
量を通して自分の好きを作る。
それが本当のセンスを作る唯一の術ではないかと思っている。
ビジネスにおいてこのセンスを武器に戦えと問うている名著を読んでいない人は改めて読んでみてはいかがでしょうか。
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