KAZ | ホテルエンタメを創る会社の代表

「インプットの量がセンスになる」 センス、演出力を高めるためのインプットをつぶやきます…

KAZ | ホテルエンタメを創る会社の代表

「インプットの量がセンスになる」 センス、演出力を高めるためのインプットをつぶやきます。 ホテルのブランディング、ホテル空間の演出をする会社の経営者。ホテルのBGMシステムの設計やウェディングミュージックのキュレーションもしています。https://bit.ly/3BEVmxI

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ホテルはもっとエンタメをそして文化を

ホテルとは泊まるためのものであるか。 この問いについてずっと考えています。 その答えは否です。 私の場合には。 私のホテルの原体験は幼少期まで遡る。 何か大きくて他所行きでキラキラとしていて。 そう言ったものの象徴であったと思います。 槇原敬之さんと松本人志さんが共作で作った曲、チキンライスにおいてホテルは高級そのものを表す場であり体験そのものでありました。 「赤坂プリンス押さえとけ。スイートとまではいかないが。」と。 私は知らない時代、日本経済が繁栄を謳歌

    • やっぱりホテルに”JAZZ”は似合う

      ”JAZZ”を殺したのはBGMである。 私もこの意見に一定の賛同を示す人間ではあります。 確かに日本ではどこに行ってもBGMが流れている環境なのかもしれない。 そしてBGMと言えば猫も杓子もJAZZが流れている環境はいかがなものかと私もそう思う。 そんな時であるJR九州ステーションホテル小倉に新しいクラブラウンジのようなスペースを作るという話が浮上し、その空間をどのようなものにするかというブレストの場に参加させていただいた。 JR九州ステーションホテル小倉のラウンジ

      • ホテルのサステナブルを考える

        A NEW STANDARD GOOD EXPERIENCE 〜旅のはじまりは、新しい体験から〜 ライフスタイルホテルTHE BASICS FUKUOKAのコンセプトは… A NEW STANDARD GOOD EXPERIENCE 〜旅のはじまりは、新しい体験から〜 となっています。 私も会社を運営するにあたって、大切にしていることはNEW EXPERIENCE =新たな体験を生み出すことです。 こちらのホテルではイベントを通したホテルブランディングに関わらせても

        • JAZZが時を経て繋いでくれたもの

          私は創業以来”JAZZ”が軸になる会社に所属し今は代表を務めています。 創業以来、25年に亘り一流のJAZZマンを東京から集めホテルのバンケットでJAZZのフェスティバルを福岡・博多の地で行ってきました。 そのイベントはスゥイングジャズの名曲からSing Sing Sing Summer Jazz Sessionと名付けられました。 クラリネットの名手、北村英治さんやドラムはジョージ川口さん、猪俣猛さん、ベースは荒川康男さん、そしてブルースカイオーケストラや前田憲夫さん

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        • 音楽を考察する
          12本
        • ホテルエンタテインメントを考察する
          15本
        • 地方・伝統を考察する
          9本
        • 音による旅を考察する(BGM Tourism)
          9本
        • 日々の”問い”を考察する
          12本
        • ウェディングミュージックを考察する
          9本

        記事

          リゾートを人生のサードプレイスに ~奄美大島~

          ホームをつくる ~第3の故郷~ 私は年に1度の休暇は決まって奄美大島にしています。 妻が生まれ育った場所であることで私の第二の故郷となりました。 これは幸運だったと思います。 そんな理由で妻の実家というホームではあるのですが、実家に泊まるだけではなく、毎年様々な宿泊施設を予約して場所を変えて奄美大島を堪能するようにしています。 私のようにリゾート地に実家がなくてもお気に入りの場所や宿泊施設を決めてそこを拠点に動けばその旅行地は第3の故郷(自分の故郷、パートナーの故郷

          リゾートを人生のサードプレイスに ~奄美大島~

          ホテルをイベントでブランディングするということ

          ホテルは経年優化する ”The Basics Fukuoka” もともとは1993年にハイアットリージェンシー福岡としてデビューしたホテルです。 私はこのホテルのバンケットの演出に関わらせてもらっていたご縁で長くお付き合いさせてもらって来ました。 このホテルが2020年よりリブランディングすることになり、社長そしてGM(ホテル総支配人)に対して、新しいブランドのためのイベントや演出を提案するチャンスをいただきました。 その際、このホテルの躯体や良いものを残しながらブラ

          ホテルをイベントでブランディングするということ

          地方×ホテル×エンタテインメント ホテルオークラ福岡「花鳥風月」

          地域に根ざしたホテルエンタテインメントを創り出す。 私がこの業界へ足を踏み入れてからずっと感じてきたことです。 “地方が持つ文化の豊かさ”を文化の発信地としての役割も担うホテルから発することが出来ればよりホテルにおける体験は豊かになると考えています。 旅の楽しみもより広がりホテルの魅力も高まる。 そう感じたのが始まりでした。 旅へ行くと地の物を食すのが楽しみとなるように地のエンタメを楽しめるそんな空間がホテルにあっても良い。 そう信じてきました。 そして今回ホテ

          地方×ホテル×エンタテインメント ホテルオークラ福岡「花鳥風月」

          インバウンドに向ける地方独自のエンタメ

          海外の事例を元にホテルエンタメを紐解く 地方独自あるいは国独自のエンタテインメントと言えばハワイでフラダンスやファイヤーダンスのようなものを想像すると思います。 ラスベガスではイリュージョンやシルクドソレイユのショーなどがそれに当たると思います。 海外に出るとホテルを起点にエンタテインメントを予約して場合によってはそのままホテルでショーを楽しむことも出来ます。 それを日本に置き換えて考えた時、日本には以前からナイトエンタテインメントが不足していると言われて来ました。

          インバウンドに向ける地方独自のエンタメ

          エンタメのイノベーションを生み出すために

          イノベーションとは新結合である。 シュンペータという経済学者が残した言葉で、イノベーションとは一般的に”革新”と訳されるケースが多いのですが、私は”新結合”であると考えています。 私は大学、大学院を通し化学を専攻してきたので”結合”といえば化学反応そのものであるし、非常にしっくりきます。 つまり私は、学生時代からこの”新結合” [イノベーション]に触れてきていたのです。 自分の中に”化学”というベースが培われているため、仕事においてもそれを軸に考察することが多く、エン

          エンタメのイノベーションを生み出すために

          音楽とファッションと食とお酒〜ライフスタイルホテルにおけるイベントとは何か〜

          ホテルがリニューアルされました。 2020年に誕生したTHE BASICS FUKUOKA。 約30年前世界的にも有名な建築家のマイケル・グレイヴスさんがデザインし建てられました。 その魅力的な建築物をベースに内装を刷新し生まれたのがこのホテルです。 このホテルのリニューアルにあたり私はこのホテルの音楽やエンタメに関わる提案の機会を得ます。 ホテルの音楽、ホテルのBGMとは何かという問いをずっと考え続けました。 多くの音楽家、DJなどともディスカッションをし、自分

          音楽とファッションと食とお酒〜ライフスタイルホテルにおけるイベントとは何か〜

          無趣味のススメ、PLAY WORKのススメ

          私は無趣味かもしれない。 ふとそんなことを思う。 DJのコントローラーをオフィスのデスクに置いて少し音を浴びる時間を作る。 それは少し趣味かもしれない。 好きな音楽をディグり(とは言ってもデジタル上ですが)その曲たちを並べてミックスする。 その繋がりが気持ち良かったならワクワクする。 なんともセンスの良い選曲だ。 この曲達はよく聞くと仕事で知り得た音楽ばかり。 たくさんのDJそしてアーティストと仕事をさせてもらっている。 選曲が良いというより良い曲に触れる機

          無趣味のススメ、PLAY WORKのススメ

          地方の旅を100倍味わう方法

          波の音を知った衝撃20年前くらいに遡るかも知れませんが私は高校時代の友人の住む宮崎に友人に会いに行きました。 福岡育ちの私は椎名林檎の曲「正しい街」でも歌われる”百道浜”と言われる内海を海と認識して育って来ました。 大学は広島でしたのでこちらも瀬戸内海と言われる穏やかな内海を海と認識して過ごして来ました。 宮崎へ行き、友人の趣味であったサーフィンに早朝まだ外は暗い中、海岸へと向かいました。 まだ薄暗い中、友人は海へ入る準備を始めるのですが、私はまだ視界のハッキリしない

          地方の旅を100倍味わう方法

          ナラティブで溢れたホテルAzumi Setodaとは。

          ナラティブとストーリーの違いを私は未だによく分かりませんがナラティブを私なりの物語とするならば主役は私自身。 そういう立ち位置で私はナラティブというキーワードを選びました。 私はエンタテインメントという場に身を置いていて常に持っていた”問い”がありました。 自分(ゲスト)が主役となるエンタテインメントを作り出したい。 要は鑑賞型ではなく体験型ということになります。 体験を自分らしく感じられる場所。 それはやっぱり旅だと思うのです。 旅をしていて嬉しいのはやはり出

          ナラティブで溢れたホテルAzumi Setodaとは。

          地方の魅力を”音”で再発見。音を探す旅とは何か。

          空間を意味づけるものは音楽だと私は常に感じています。 その空間をどのように感じてどのように楽しむか。 それは音楽が教えてくれる。 そんな風に考えて来ました。 それはBARであったり、クラブであったり。 演奏家や選曲家、DJがそのような空間を演出してくれる。 その音楽に身を委ねれば良いのだ。 そんな考えでした。 空間は音から作られる。 私はそう感じて来ました。 カフェに行けばカフェの音楽に耳を傾けますし、レコードをかけてくれるBARがあればそれはとても心地の

          地方の魅力を”音”で再発見。音を探す旅とは何か。

          空間を演出するために大切にしているたったひとつのこと

          私は空間にエンタテインメントを届けたり空間そのものを演出するという比較的特殊な仕事を行なってきました。 その空間はシティホテルのバンケット(多目的空間)であったり、自治体のシンポジウムを行う街のホールであったり、時には九州を代表する豪華列車のラウンジカー(食事を取ったりお酒を飲むいわゆる食堂車)と言われる空間であったりします。 お客さんは企業さんであったり新郎新婦さんであったり、市民であったり旅をしているご夫婦であったり様々です。 その中の演出のひとつに企業の周年の式典

          空間を演出するために大切にしているたったひとつのこと

          インプットと頭の中の思考を効率的に結びつける方法

          書くということ。 私は企画することをその生業としてきました。 イベントであったりプロダクトであったりシステムであったり。 企画を考えるといってもその対象は非常に多く、その多くの対象に対する思考を頭の中で浮遊させ続けているような気がします。 思考と思考が結びついてアイディアとなるときもあるし、浮遊している思考が本を読んでいたり旅をしている時にインプットしているものと結びつくこともあります。 そんな風に思考をするようにしていたのですが、どうも効率が悪いのではないかと感じ

          インプットと頭の中の思考を効率的に結びつける方法