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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(56)-(60)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です。
毎朝、Twitterにて相棒メタル君(メタルスライム)がつぶやく「今日の精神医学豆知識」のまとめです。
今回の記事は第56回から60回までのツイートをまとめております!
前回の記事でもお伝えしましたが、本シリーズ、ちょっと苦戦しております…😅(コングラボードがなかなかもらえない...)
むむ…、ちょっと飽きられてきたのかも?
メタル君と一緒に、今後の対策を練っているところです。
note民の皆様も、ご興味があれば是非私のTwitterを覗いてみてください☺️
Twitter民の皆様も、Twitterでは語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その12)】
56.作話は当惑作話(記憶の欠損を補う作り話)と空想作話に分類されるよ。後者は、全く出鱈目の空想話なんだけど、これも患者さんは人を騙そうとしている訳じゃないよ。空想作話は統合失調症の患者さんに見られることがあるよ。
【メタルのおまけ】
空想作話は、過去に経験のないことがらを、あたかもあったかのように語る作話だよ。発生のメカニズムの違いから、当惑作話は「誘発性作話」、空想作話は「産出性作話」とも言われているよ。ちなみに前者は視床の病変、後者は前脳基底部の障害が関係すると言われているよ。
↓空想といえば、このシリーズ好きでした!kindleunlimitedで0¥
57.統合失調症の発病から5年以内を「臨界期」と言って、この期間に病気は進行していくよ。そして、この5年間の治療の成否が、長期的予後に影響するらしいよ。早期発見と早期治療が大切だね!
【メタルのおまけ】
そうは言っても、統合失調症になると「一体何が起こっているのか」と、本人も家族も分からないと思うよ。だからメンタルヘルスの啓発がとても重要だと思うよ!
↓本人、家族が統合失調症を知る上で、オススメの漫画です!
58.愚者の石って知っている?中世〜近世オランダでは、狂気の原因は頭の中にある石が大きくなるためと考えられたよ。この石を「愚者の石」というんだけど、全くの迷信だよ!なんでこんなことを信じてたんだろ…。
【メタルのおまけ】
オランダの画家、ヒエロニムス・ボスという画家は「愚者の石の切除」という作品を残しているよ。恐ろしいことに、この愚者の石を外科的に取り出すと「狂気」が治ると信じられていたんだって…。でもこれは"インチキ療法"で、偽医者は頭皮を切開して、隠し持っていた「石」をあたかも摘出したように見せていたらしいよ。
↓えっ!?ドラクエの「賢者の石」って売ってるの??
59.愚者の橋(Narrenbrücke)って知ってる?精神科の患者を橋の上から水に落とす、近世ヨーロッパのショック療法だよ。本当にこんな方法で病気が治ったのかな(ヨーロッパ怖い…😣)?
【メタルのおまけ】
文献によると…、「病人は橋の上を通るように言われ,途中で機械の仕掛けによって冷たい水の中に落とされた」と記載されているよ。つまり、落とし穴みたいに橋の床が突然開いて、上を歩いていた患者さんが水の中に落っこちる仕組みだったようだね。…、やっぱりヨーロッパ怖っ!!!
↓落とし穴に見えるラグマットです。
60.カタレプシー(catalepsy)って知っている?与えられた肢位や姿勢を保持し続ける病態で、緊張病症候群で現れるよ。別名「蝋屈症」や「強硬症」とも呼ばれているよ。
【メタルのおまけ】
緊張病症候群は統合失調症、うつ病などの精神疾患だけでなく、脳炎や薬物中毒でも生じることがあるよ。それから「催眠術」によって人工的にカタレプシーを作ることもできるそうだよ。でもメディアで取り上げられる催眠によるカタレプシーが本物か否かは検証は難しいな…。
↓カタレプシーは蝋人形のようになります。ちょうどこのホラー映画のように…。
【メタル君の考察】
今回はヨーロッパの「愚者の石」「愚者の橋」について紹介したよ。
それにしても近世ヨーロッパの人って、なんでこんな発想をしたのだろう…。
鹿冶先生の話だとルネサンス前までの1000年の間、西洋の医学の進歩は止まってしまい、その結果病気について様々な偏見が生まれたから…、らしいよ!
やっぱり科学・医学の進歩は大事だね😆
↓記事と関係ありませんが、これ可愛いです!
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