メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(371)-(375)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
1月も中旬に入りましたが、小生はまだ正月気分が抜けません。
正月休みの後、すぐに連休があったので心身ともに鈍(なま)っております…😅
この鈍った体を象徴するかのように、最近ジョギングの後に軽い腰痛が出るようになりました(哀愁😭)。
今までこんなことはなかったのに…。
年は取りたくありませんね😱。
さて、気を取り直していきましょう!
今年もマニアックな精神医学ネタをツイートいたしますが、旧年同様応援のほど宜しくお願い申し上げます☺️
メタル君の「今日の精神医学豆知識!」は、X(旧: twitter)で毎朝8時にアップしております(元旦よりツイート再開!)。
X(旧: twitter)民の皆様も、X(旧: twitter)では語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば本記事を是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その75)】
【メタルのおまけ】
禁治産とは明治時代の民法からつづく制度で、心神喪失と見做された人が裁判所によって宣告されて禁治産者となるよ。心神喪失だから犯罪をしても罪には問われないけど、本人がしようとするあらゆる法的行為は取り消されたよ(例えば何かを買うために契約するとか、お金を借りるなど)。この制度は2000年の成年後見人制度成立まで実に100年以上続いたんだよ。
↓民法を調べたらこんな漫画が…。えぇ!?民法を改正して一夫多妻制に?😅
【メタルのおまけ】
成年後見人制度には法定後見人制度と任意後見人制度があるよ。前者は病気等のためすでに判断能力を失っている場合に利用する制度で、後者はまだ判断能力があるうちに後見人を選んで何を任せるかを決めておく制度だよ。高齢化社会だと今後認知症が問題になるから、自分の判断能力が保たれているうちに「誰に」「何を任せるのか」を決めておくとは重要だと思うな。
↓後見人制度についてマンガで説明しております。
【メタルのおまけ】
かつては医師や税理士だけでなく、看護師、調理師、美容師なんかもダメだったよ。一つの基準として、「刃物をつかう職業」に関する国家資格は制限されていたみたいだね。最近は言わないけど、かつては●●●に刃物、なんて言葉があったからね…。健常者でも使い方によっては刃物は危ないのにね…😖
↓「刃」といえば、やっぱりこれですね☺️
【メタルのおまけ】
少し話外れるけど、最近市町村長による医療保護入院が厳しくなってきた印象があるな。H25年の医療保護入院の保護者制度(同意要件)の見直しから、「絶対親族を探して同意者にしろ」という行政からの圧力を感じるね…。でもこれは地域によって差があるだろうから、是非全国のさまざまな行政の対応を聞いてみたいな。
↓こんな町長さんなら圧力をかけない気がしますね。
【メタルのおまけ】
これは本当に大きな問題だよ。患者さんは例えば「手術が怖い」「病院をかわるのが嫌」と目先のことしか考えられないため、手術を受けたがらないんだよ。病院に連れて行っても説得には応じず、結局ガンが身体中に転移して亡くなる…、なんてことも珍しい話ではないよ。ある意味尊厳死とも言えるかも知れないけど、本当に状況を理解した上での判断が欲しいところだね。
↓ブラックジャックなら手術を拒否する患者さんに何て言うんでしょうかね?
【メタル君の考察】
今回は「成年後見人制度 」に関してツイートしたよ!
後見人といえども、手術など医療行為を受けるか否かについては決めることはできないんだよ。
ここで「?」と思った方、鋭いね!
ではなぜ強制入院(医療保護入院)については、後見人が同意者になれるかって思うよね?
しかし、よく考えてみてね。
実は心神喪失者でない「健常者」が手術を拒否した場合でも、家族といえども無理やり手術を受けさせることはできないんだよ(緊急時は別)。
単に健常者の多くは手術等治療の必要性を十分理解するから、こういった同意の問題は発生しにくいだけなんだ。
手術などの侵襲性の高い治療法は本人の同意が必須だけど、医療保護入院という本人の保護を目的とした場合は家族等が代わりに同意することが可能なんだよ。
だから手術と医療保護入院を同列に論じることはできないことを理解してね(ある意味強制入院というシステム自体が特殊)。
とはいえ、心神喪失の人が本当に手術の必要性を理解しているとは言い難いため、本人が拒否したら手術ができないという現状も問題視されているのは事実だよ…。
これからもジャンジャンマニアックな精神医学ネタを提供するぞ!
↓記事と全く関係ないですが、これ可愛い!😍
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