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Dear:Dior (素晴らしきショー)

ファッションショーが本当に『ショー』となりうると感じた夜だった。

Dior2021プレショーの動画をふいに見たからだ。

私はここ10年くらい
全身をエスニックに身を投じて
春夏秋冬と遊牧している(個人的に)

故に東洋の文化や民族的なファッションが大好きではある。

今期のDiorにはそういったどこか
オリエンタル』な民族美が見られる。

冒頭から神秘的な静寂の中に広がる足音やリズム。
トルコ調な装飾や楽曲。

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背景や会場のイルミネーションである『ルミナリエ』は日本では神戸でよく知られた身近なデザインだ。

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今回は舞台がイタリアというが、デザイナーの父の故郷であるとか。
デザインの細かなコンセプトまではわからなかったが、彼女が地元にある伝統的な刺繍や織りの技術を駆使して…それを世界に伝えたいとゆう思いは強く感じた。

ファッションにも注目してほしい。


この冒頭の音楽が流れる間の衣装は、どれも華やかで鮮やかな刺繍が目立つ。
形もボヘミアンなものから後半はフォークロアに変化したボリュームのあるロングコートに変わってゆく。

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中盤になり音楽が徐々に激しく情熱的に変わってゆくにつれ…
衣装もシックなもの、モノトーンへと変わってゆく。

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始めは控えめな動きだったダンサー達が、みるみる激しい動きと表情に変わり…ランウェイに迫る
観ていると、途中で
『これはショーとゆうか舞台なんだ』
とゆう気持ちに観客を引き込んでゆく。。

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背景だったはずの音楽やダンスが、
中盤はメインに変わり、
ファッションは背景に変わる。。

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そのまま終盤へ変わるのだが、
音楽がいつのまにか落ち着きのあるものに変わってゆく

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同時にランウェイをゆくモデルたちの衣装も、どこか暖かみのあるペールトーンやヌーディな配色のものが増えてゆく…

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いかにローカルで人間的で、
自然との調和を理解させる演出に感じる

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そして舞台は
しばらくの沈黙と間の後…

晴れ渡る大地を大衆が練り歩くかのように…明るい音色と、全モデル達がランウェイに一斉に集まる。

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気づけば私たちは
この大舞台に入り込み、
これが単なる『ファッションショー』だったことを忘れてしまっていたことに気付く。

演者やモデルが過ぎ去った後に残るオーケストラやピアノ奏者の壮大なEDは、そんな矛盾を忘れさせ…
オンラインであっても
無観客であっても

なにかそこに『熱意』を感じてやまないパワーを教えてくれる。


ファッションは偉大だ。

服を着てただ練り歩くだけの見世物は、こうして時に観客を発起させ
活力をくれることもあるんだと、

Diorに私は今日勇気をもらった。。


是非皆さんにもこの感動を共有してほしい…。


下記のTwitterが詳しく説明しており、参考になるので是非↓

https://twitter.com/fashionsnap/status/1286180109045489664?s=20


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