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幻夢の話

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著者が睡眠中に見た、ぼんやりした夢の話。平たく言えば夢日記。フィクションである。
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#夏

或る男の夢

男は黄緑のアメ車を運転している。助手席が空いているが、女はそこには座らず運転席のシートの後ろに付いている手すりにつかまり、まるで映画のワンシーンのように走る車にしがみつく。振り落とされぬよう必死に捕まり、やっと車が停まった先は古びたカウンターだけの焼肉屋だった。

知らない男の夢

どうやらツアーでドイツに来たらしい。異国人の男と女はベッドの上で休憩しているが、小さい蛆虫のような物が女の洋服の上を這う。女は気持ち悪くなり殺虫剤を取り出してベッドの隅から隅までくまなく散布し、ベランダに出てその男と砂煙で曇り1km先が見えない街中を眺めた。

今日の夢

マンションの外階段を登った先の扉を開けると病室が広がり、老人男性がベッドに仰向けに寝ていた。私を含む3人が白衣を着て取り囲み、そのうちの1人が私に向かって言った。「今日は尿を採取しますよ!」私は、局部にコップの様な物をあてがわれ無理矢理尿を取られる老人の姿を想像した。