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「子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40代FIREまでの道のり」を読んで

40歳まで役職無しの手取り25万円の生活をしていた著者が子ども2人育てながらも1億円を貯めたというお話。

著者が言うように、世間ではFIREに関する本はいくつか出ているが、

夫婦や子育てをしているケースについて書いてあるものはあまり見当たらなかった

ため、私にとっては結構画期的なテーマだと思った。

実際に今この時代のFIREの仕方を具体的に書いてあるだけでわかりやすいのに、子育てに今後いくらかかるのか、というシミュレーションに関しても丁寧に記載してくれている。

とはいえ、この夫婦はとても堅実で、結婚してから毎年きちんと貯金をしていて、15年目の2017年にはすでに子どもがいながらにして4800万円の資産を作っている。ここは夫婦でのお金の考え方や管理方法が細かく記載されているので、参考になった。

その後はGAFAに転職して収入増、RSU(譲渡制限付き株式)で3000万円超え、米株高(GAFA、Salesforce)、書籍出版の印税で1300万円ほど増加。このあたりはどれもなかなか真似がしづらい。

一つ、我が家が耳が痛かったのは、

「夫婦でお金を分けるのが一番危ない」

という部分だった。
同世代の夫婦で共働きの場合、夫婦のお財布は別で、ざっくり家計の支出の支払い担当を分けているケースが多いのではないだろうか。
我が家は特に夫婦どちらも離婚経験があるため、万が一離婚した時に揉めないように、となんとなく考えてしまうからか、お財布は別々にしていた。
我が家もいきなりお財布を混ぜよう!とするのはハードルが高いが、少しずつ支出や貯金額については話していこうと思う。

FIREは44歳の去年だそうだ。
そして資産運用でFIREした場合、子供が私立の高校大学に行ったとしても、

死ぬまでにちょうどよく資産を消化していく

には、追加でどのくらいは稼いだ方がいいのかを緻密にシミュレーションしていたのが面白い。
この夫婦の場合は、夫婦共に年間200万円稼げば、投資信託を少しずつ取り崩し、資産が尽きるのは100歳以降になるという試算をしていた。

お金を貯めたあとは、お金をちょうどよく切り崩す計算をするということで、ざっくりな性格の人種にとってはちょっと大変だが、考え方としては参考になる。

この著者もここまでくるのにかなり試行錯誤やチャレンジをして来たと言っている。
時代によって状況は変わるので、正解は一つではないのだ。

資産づくりの方法の一つとして参考にしよう。

早速、マネーフォワードにて予算と貯金目標の設定や支出の洗い出しをしてみる。

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