食料と農業

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「競争できる環境」を望んだ農業団体

全国肉牛事業協同組合の理事長を16年間務めて今年8月に退任した山氏徹(やまうじ・とおる)さんを囲む懇談会を、29日夕、東京・内幸町の日本記者クラブで開きました。

 日比谷公園を見下ろす場所にあり、窓越しにみる日比谷や大手町のオフィス街の夜景もなかなかキレイです。自民党農林部会長当時、政府、農業関係者との議論を積み上げて農政改革案をまとめ上げた小泉進次郎環境相も駆けつけ、山氏さんを労いました。

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タフ・ネゴシエーター塩飽二郎さん逝く〜国際交渉を進めるときの One Voice の大切さ

Facebookへの投稿を転載しました。

 1986年にプンタデルエステでウルグアイ・ラウンドの開始が宣言されたときは、農林水産省国際部長。米の関税化猶予を主に米国との秘密交渉で合意したのが1993年秋。開始から終結まで一貫して交渉に関わり、ジュネーブに通い続けた数少ない人物。私も記者として農林水産省を初めて担当したのが1986年でしたから米国による農産物12品目の対日ガット提訴に始まる貿易自由

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茨城県産和牛にDNA父子矛盾、現在も調査を続行中

1、宮城、沖縄、山口に続き

 茨城県産牛で種付けに使用した種牛とは異なる遺伝子を持つ子牛の存在、いわゆる父子矛盾が発生したことが茨城県畜産課生産振興グループの調査で確認されました。遺伝子の不一致は昨年宮城県の獣医師による人工授精の不正が発覚して以来、沖縄、山口でも発覚しています。もはや話題にもならないくらいDNA不一致は蔓延しているのでしょうか?

 7月末に筆者のnoteに「茨城県で和牛の父子

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「コメ」をたくさん食べるところでは「新型コロナ」感染率が低い〜渡辺昌教授らが論文

コメの消費量が多い国では新型コロナ感染者が少ない、という統計的解析結果をまとめた論文が発表されました。小麦の消費量が多い国では逆に感染者が多いということです。

コメを主食とする日本で感染率が低く死亡者も少ない謎を解くきっかけになりそうです。

 論文は渡辺昌・東京農大客員教授(元国立がんセンター研究所疫学部長)と飯沼一元・ライステック社長(工学博士)によるものです。米国のオンライン出版の研究誌S

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宮城に続き沖縄、山口でも発覚~広がる和牛の遺伝子不一致、揺らぐ信頼、バブルは崩壊?ブーム悪乗りのツケ

1、JA山口県は1月末に把握

 宮城、沖縄と続いて今度は山口県でも。13日午前11時半、JA山口県の畜産課から電話があり、山口県の家畜市場から出荷された和牛の子牛で遺伝子父子矛盾(不一致)が検出されたという説明がありました。県庁も同時刻に発表したそうです。

 JA山口県の説明によると、最初に遺伝子不一致が判明したのは今年1月30日でした。県外に出荷された子牛のDNAを購買者が検査したところ、不

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加担者として「顧問弁護士」の責任を問う安愚楽牧場被害訴訟

3日午前、霞が関の東京地方裁判所で裁判を傍聴しました。

 9年前に4千億円の負債を抱えて倒産した和牛預託商法の安愚楽(あぐら)牧場の加担者責任を追及する民事訴訟です。

■加担者としての責任問う裁判

 被告のひとりで、私も当時取材した安愚楽牧場の元顧問弁護士、土屋東一(とういち)弁護士(東京第二弁護士会所属)に対する尋問が行われたのです。

 裁判所1階玄関で手荷物検査を受け、傍聴したい事件を

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宮城県開示文書①和牛DNA不一致、5月に地元JAでこっそり説明会、「風評被害」懸念?

この夏、筆者のnoteへの投稿で明るみに出た宮城県産の和牛DNA不一致問題について、宮城県の対応記録を情報公開請求したところ、4月下旬から8月上旬までの会合メモなど計27種類92ページの行政文書が開示されました。

 不定期となりますが、順次note上で公開していきます。

 第一弾は、2019年5月27日開催の「遺伝子検査結果矛盾にかかる説明会」の記録です。宮城県と全農宮城県本部が記者会見など

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遺伝子不一致、孫世代も52頭、なお増殖中 宮城県産の和牛、県の監督行き届かず

全農宮城県本部は遺伝子型の不一致が多数見つかっている石巻市在住の獣医師が授精した和牛合計258頭に対するDNA検査を終え、その結果を宮城県畜産課に報告しました。このうち30頭から授精記録上の父牛と異なる遺伝子が検出されました。父子不一致率は11.6%と高率です。

また、30頭の中には繁殖用のメス牛(繁殖牛)も16頭いて、中には12頭も子を産んだ優秀な繁殖牛もいます。その結果、孫世代の産子は52頭

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小泉農政改革の源流を遡る

前農林水産事務次官の奥原正明さんが書いた「農政改革」(日本経済新聞出版社)は、地味で少し難解なテーマを扱った本ですが、あの小泉進次郎農林部会長(当時)が2年間、日本全国の農村を走り回り、若い世代や女性、そして抵抗勢力と言われた農協のリーダーたちと熱い議論を戦わせた改革の背景と意義を解き明かしています。

そこに至るまでの長く、曲がりくねった道のりを知ったとき、農政改革が農協つぶしどころか、本来

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全頭DNA鑑定迫る宮城県産和牛の購買者、県の調査に懐疑的

本当に真相を解明する気があるのだろうか?

 そんな感想を抱いた参加者も少なくなかったようです。

宮城県産和牛の遺伝子不一致問題で、宮城県と全農宮城県本部は20日、県本部が運営する家畜市場内で子牛を買い付ける購買者向け説明会を開きました。

 配布資料では「今後は、告発も視野に入れ、関係機関・部署と相談している」と明記していますが、どんな法令違反を想定しているのか、はっきりしないのです。

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