石子

うつ歴30年 老人うつから認知症までの日々 寛解は諦めました。 投稿は、その日の情緒で…

石子

うつ歴30年 老人うつから認知症までの日々 寛解は諦めました。 投稿は、その日の情緒で乱気流です。  ボケ防止の自分の為に、投稿します。

記事一覧

#メンタルエッセイ60

帽子 頭を守るため、日差しが強い日は特に気をつけます。 日差しが強いと私の脳の怒りの沸点が高くなってしまうので帽子をかぶります。 風が強い日は帽子が飛ばないよう…

石子
8時間前
9

#メンタルエッセイ59

人の口に戸は立てられぬ 以前働いていた会社は、更衣室が休憩所をかねていました。 社員さん達が「ここだけの話だけど」「えーぇ信じられない」とか盛り上がっていました。 …

石子
3日前
5

#メンタルエッセイ58

 拍手 思い起こせば、あのような拍手を頂いたのは最初で最後でした。 六人部屋で廊下側のベッドから毎日一人づつ手術室へ、ところてんのように押し出されます。 手術前…

石子
4日前
5

#メンタルエッセイ57

毒親です 病み落ちして奈落の底を通りすぎ、ブラジルにつきました。 命の電話に繋がる可能性は宝くじに当たる位の確率です。 婆さんの泣きごとより、若い人に繋がるほう…

石子
9日前
7

#メンタルエッセイ56

気合い! テーブルの上に本があります。 あるというか、私が置いた本ではあるけれども、その本とにらみ合いをしています。 もう一週間にもなります。 明日こそと誓ったの…

石子
13日前
9

#メンタルエッセイ55

家を捨てる 友達の友達の話です。 ある日旦那様から「家の建て替えをする」と急に言われて、その友達は喜んだそうです。 これからやり直そうと「一軒家の断捨離は大変だけど…

石子
2週間前
9

#メンタルエッセイ54

ふきのとう 北国も桜が咲き始めました。 家の裏の防風林にも桜が咲いてくれました。 桜の下に目を落とすと、ふきのとうが恥ずかしそうに芽をだしていました。 兄が二度目…

石子
2週間前
12

#メンタルエッセイ53

霧の摩周湖 『夏の阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖の旅』二泊三日のひとり旅 不倫まみれの生活に疲れて観光バスに乗りました。 「楽しんでおいで」と旅費とお小遣いまで出してくれ…

石子
3週間前
8

#メンタルエッセイ52

満月 4月24日は満月それもなんとも悩ましい「ピンクムーン」と呼ぶらしい。 YouTubeのタロットで知りました。 私にとってピンクとは、憧れの色。 子供の頃、ピンクのリボン…

石子
3週間前
7

#メンタルエッセイ51

おじゃまします 娘から久しぶりに電話がきました。 「元気?」なんやら無愛想「生きてる?」「残念ながら生きてるよ」 「なら良かった」どうしたのか聞いてみると、昨夜娘の布団に…

石子
3週間前
5

#メンタルエッセイ50

プロジェクト 家を出る 私のプロジェクトは本来のプロジェクトとは違い、集団で大がかりに実行するのではなく、個人でこっそり実行するものです。 「ミッション」 目的 …

石子
1か月前
4

#メンタルエッセイ49

考えてみた 羊を放牧した丘に草を美味しそうに食べる羊を見ながらジンギスカン鍋を食べる場所があります。 リアル『羊たちの沈黙』 北国に嫁いだとき、ジンギスカンの肉…

石子
1か月前
4

#メンタルエッセイ48

時を駆ける この歳になると色々な人とのお別れがあります。 同級生も旅立つ人がちらほらと、病気、事故、自殺。 マンションで暮らしていたとき、窓の外を見ているとなに…

石子
1か月前
8

#メンタルエッセイ47

漢93歳 母の葬儀も終わり父は施設に戻りました。 翌朝、姉から電話がありました。 施設の深夜の見回りの時、父の横に隣の部屋のおばあちゃんが、一緒に寝ていたそうです「…

石子
1か月前
7

#メンタルエッセイ46

 石子の本気 弁護士先生に電話相談(30分無料) 不倫の証拠の写真を用意すると財産分与額が有利になる事。 熟年離婚の決意、年金で生活する覚悟がありますか? あっとい…

石子
1か月前
7

#ふるさとを語ろう

 太宰の風呂屋 アリス 『遠くで汽笛を聞きながら 何もいいことがなかったこの町で』 今の時代に汽笛を聞くこともありません。 今はなき実家は、線路から遠くでしたが、…

石子
1か月前
3
#メンタルエッセイ60

#メンタルエッセイ60

帽子

頭を守るため、日差しが強い日は特に気をつけます。

日差しが強いと私の脳の怒りの沸点が高くなってしまうので帽子をかぶります。

風が強い日は帽子が飛ばないように手で押さえます。

効率が悪い。打開策を考えます。

風の強い日、通りのむこうから保育園の子供と先生が颯爽と歩いてきます。
良く見ると帽子にゴムひもが。

これだ!
昔、赤白帽で使っていた。
懐かしい白のゴムひも。

『母さん、ぼく

もっとみる
#メンタルエッセイ59

#メンタルエッセイ59

人の口に戸は立てられぬ

以前働いていた会社は、更衣室が休憩所をかねていました。
社員さん達が「ここだけの話だけど」「えーぇ信じられない」とか盛り上がっていました。

パート掃除の存在など消えている。
嫌でも全集中する私の耳。
心の中で相づちを打つ「それから、どうした?」

残念ながら休憩時間終了が来てしまいました。

・口に戸が立つ
 口を慎み、人の噂などしない。
 口が固いという意味があると思

もっとみる
#メンタルエッセイ58

#メンタルエッセイ58

 拍手

思い起こせば、あのような拍手を頂いたのは最初で最後でした。

六人部屋で廊下側のベッドから毎日一人づつ手術室へ、ところてんのように押し出されます。

手術前日は「明日頑張ってね」と賑やかな笑い声がします。

手術当日は旦那様が手術時間まで静かに過ごしています。手術室まで旦那様は付き添って行きます。

残り五人はあんなに良い旦那様いないよね。

昨晩六人は、麻酔がさめるとき思いもよらない事

もっとみる
#メンタルエッセイ57

#メンタルエッセイ57

毒親です

病み落ちして奈落の底を通りすぎ、ブラジルにつきました。

命の電話に繋がる可能性は宝くじに当たる位の確率です。

婆さんの泣きごとより、若い人に繋がるほうが絶対良いと思うので電話はかけません。

以前、姉に「○にたい」と泣きながら電話をしていましたが。

長男が「○にたい」と電話がかかってくるようになったとき、何を言っていいのか分かりませんでした。
まして、私が調子が悪いときはお互い無

もっとみる
#メンタルエッセイ56

#メンタルエッセイ56

気合い!

テーブルの上に本があります。
あるというか、私が置いた本ではあるけれども、その本とにらみ合いをしています。
もう一週間にもなります。

明日こそと誓ったのはきのう夕方。

本のタイトル
『あした死んでもいい片づけ』
「覚悟の生前整理」とサブタイトルもあります。

付箋が付けてあるので、気合いがあった頃の付箋だろうと、胸が熱くなりました。

堕落した私は、本を目につく所に置いておけば、や

もっとみる
#メンタルエッセイ55

#メンタルエッセイ55

家を捨てる

友達の友達の話です。
ある日旦那様から「家の建て替えをする」と急に言われて、その友達は喜んだそうです。

これからやり直そうと「一軒家の断捨離は大変だけど頑張ってるよ」
と、嬉しそうに友達は話していたそうです。

再出発が楽しみで、抗うつ剤を飲みながらも頑張って「家が建ったら遊びにきてね」と笑って話してくれたそうです。

一年目は楽しく暮らしたそうです。
二年目に旦那様は、家を出てい

もっとみる
#メンタルエッセイ54

#メンタルエッセイ54

ふきのとう

北国も桜が咲き始めました。
家の裏の防風林にも桜が咲いてくれました。
桜の下に目を落とすと、ふきのとうが恥ずかしそうに芽をだしていました。

兄が二度目の入院をしたと聞きお見舞いに行きました。
ベッドの横に座り久しぶりに子供の頃の話をしました。

北国へ帰る日、兄の顔を見て今帰ってはいけないと強く感じました。
足を擦ったり手を握ったりしていると、隣の畑のおばあちゃんが病室のドアを思い

もっとみる
#メンタルエッセイ53

#メンタルエッセイ53

霧の摩周湖

『夏の阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖の旅』二泊三日のひとり旅
不倫まみれの生活に疲れて観光バスに乗りました。

「楽しんでおいで」と旅費とお小遣いまで出してくれました。
私がいないのが嬉しいのか、スタンプのラインを送ってきます。

前回来た時は霧でなにも見えなくて残念でした。

「はっ晴れている晴れるんかい!」
晴れの日の摩周湖は縁起が良くないと聞いていたので落胆。

摩周湖の都市伝説

もっとみる
#メンタルエッセイ52

#メンタルエッセイ52

満月

4月24日は満月それもなんとも悩ましい「ピンクムーン」と呼ぶらしい。
YouTubeのタロットで知りました。

私にとってピンクとは、憧れの色。
子供の頃、ピンクのリボン、靴下、ピンクのフリルなどとは欠けはなれた我が家。

お下がりばかりで、上から下まで兄と姉が着た何色なのか分からない服で育ったので、ピンクへの憧れを諦めました。
大谷選手の「憧れるのを止めましょう」名言です。

満月の日は

もっとみる
#メンタルエッセイ51

#メンタルエッセイ51

おじゃまします

娘から久しぶりに電話がきました。
「元気?」なんやら無愛想「生きてる?」「残念ながら生きてるよ」
「なら良かった」どうしたのか聞いてみると、昨夜娘の布団に私が入ってきた夢を見たらしく。
娘が言うには私のにおいが布団に入ってきたらしい。

そうか、心配してくれたのか。
「ありがとう」「だって木彫りの熊を抱えて仕事先に来たら怖いから」
随分前に連絡をしてこない娘に脅した事を覚えていた

もっとみる
#メンタルエッセイ50

#メンタルエッセイ50

プロジェクト 家を出る

私のプロジェクトは本来のプロジェクトとは違い、集団で大がかりに実行するのではなく、個人でこっそり実行するものです。

「ミッション」
目的 家を出て行く
期間 愛犬の四十九日過ぎ
目標 腐らないものは全部持ち出す
   電化製品は置いていく
   布団一組持ち出す
   子供たちの写真は持って出る
   愛犬三匹のお骨を持って出る
   結婚式の写真を捨てる
   家の鍵

もっとみる
#メンタルエッセイ49

#メンタルエッセイ49

考えてみた

羊を放牧した丘に草を美味しそうに食べる羊を見ながらジンギスカン鍋を食べる場所があります。
リアル『羊たちの沈黙』

北国に嫁いだとき、ジンギスカンの肉が羊だと聞いたときは「えーぇ!」と、腰が引けた。その当時、生ラム生マトンではなくハムのように円形の形をした冷凍の肉が高さ15センチくらい溶かしながら頂きます。2-3日は匂いがとれません。

昭和生まれの私の家の近くに屠殺場がありました。

もっとみる
#メンタルエッセイ48

#メンタルエッセイ48

時を駆ける

この歳になると色々な人とのお別れがあります。
同級生も旅立つ人がちらほらと、病気、事故、自殺。

マンションで暮らしていたとき、窓の外を見ているとなにかが落ちてきました。
すごい早さでした。布団が落ちてきたのかと思いましたが、大きな聞いたこともない音がしました。

バルコニーから下を見ると、マネキンみたいに人が倒れていました。
管理人に連絡をしました。

警察官が家族の安否確認をしな

もっとみる
#メンタルエッセイ47

#メンタルエッセイ47

漢93歳

母の葬儀も終わり父は施設に戻りました。
翌朝、姉から電話がありました。
施設の深夜の見回りの時、父の横に隣の部屋のおばあちゃんが、一緒に寝ていたそうです「なにか、間違いあったら困るので姉から父に話して欲しい」と施設からの連絡があったそうです。

93歳の漢が過ちをおかすとは?
姉がそんなことあると思う?
二人とも漢ではないので分からない「まさかねー」男と女、なにがあってもおかしくないの

もっとみる
#メンタルエッセイ46

#メンタルエッセイ46

 石子の本気

弁護士先生に電話相談(30分無料)
不倫の証拠の写真を用意すると財産分与額が有利になる事。

熟年離婚の決意、年金で生活する覚悟がありますか?

あっという間に30分過ぎてしまう。
微妙な無料相談の時間設定。
電話が終わるとどっと疲れた。

さぁどうする私。
決心して探偵を検索。高い、非常に高い。
しかし、自分ひとりで尾行もできないし。

探偵をお願いするお金がない。
へそくり全部

もっとみる

#ふるさとを語ろう

 太宰の風呂屋

アリス
『遠くで汽笛を聞きながら 何もいいことがなかったこの町で』
今の時代に汽笛を聞くこともありません。
今はなき実家は、線路から遠くでしたが、駅もあったので汽笛が一日中聞こえました。
その当時は、汽笛の音をさえぎるような建物もありませんでした。
汽笛の音も今では懐かしく思います。

太宰治『新樹の言葉』から引用
擂鉢の底と表しているが、それは当たっていない。もっとハイカラであ

もっとみる