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#読書感想文

本:もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

古典から最新のサブカルまで、100種類の文体でカップ焼きそばのつくり方か書かれてます。

漫画やビジネスメール調も。

かなり幅広い範囲を網羅しているので、誰でもどこかで笑えるでしょう。

元ネタを知っている程楽しめます。何度も声出して笑いました。ここに書いてあるのに知らない人を後から調べたくらい。

私的に一番吹いたのは村上龍「限りなく透明に近いブルー」と、ロッキングオンの対談調。時代ですね…。

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本:暇と退屈の倫理学(國分 功一郎)

暇と退屈について、過去の哲学などから紐解き、深い考察をした本

「何をしてもいいのに、何もすることがない。だから没頭したい、打ち込みたい…。」…この感覚、痛いほどわかる。

「でも、ほんとうに大切なのは、自分らしく、自分だけの生き方のルールを見つけること」

退屈と向き合い、どうやって生きるのか?を考察している。

爆笑した部分。人類の長い長い歴史の中で、定住するようになったのは、ごくごく最

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小説:パラレルワールド・ラブストーリー(東野 圭吾)

映画の予告を見て、絶対私が好きなタイプだけど、

公開が三か月も先なので我慢できずに原作を読了。

絶対に映像で見た方が、何が本当の現実なのかパラレルワールドなのかわからず楽しめる作品だと思います。

主人公達の研究内容自体がちょっとネタバレにはなってますが、SFチックな部分と恋愛部分両方楽しめました。東野作品だから一応救いもある。

女性の心理が微妙にちょっと…納得できない…かな…。

とにかく

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小説:悪いものが、来ませんように(芦沢 央)

(ネタバレ無し)

登場人物の顔が見えない小説だからこそ成立するストーリー構成!!

書店の、「あなたは絶対だまされる」的なコピー読んでても、ギリギリまでその謎がわからなかった。

ひょっとして?と思ったが、しかけがわかったところで、思わず二度見。

前から読み返しました。 登場人物の気持ち的なところは、まぁ、わかるかなーという感じ。 これは映像化不可能でしょう。

(2018/04/17 著)