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【ハフポスト掲載記事】なかのかおり

30
ハフポストに掲載したルポ30本です。
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#ダイバーシティ

「慈善ではなく、おいしいから」 障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて

「慈善ではなく、おいしいから」 障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」で毎年11月、2日間の「収穫祭」が開かれている。晩秋にブドウ畑で新酒を楽しむイベントで、全国から1万数千人が集まるという。私は栃木の友人にココのワインを贈られたことがあり、障害のある人たちが丁寧に造っていると聞いた。どんなところか気になって、収穫祭に参加してみた。(2016年12月11日、ハフポスト)

収穫祭は今年で33回目。11月19日・20日の

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障害者と一緒にワインを造り続けたアメリカ人「期待することが大事。ハンディと考えず本気でやってもらう」

障害者と一緒にワインを造り続けたアメリカ人「期待することが大事。ハンディと考えず本気でやってもらう」

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無に関わらず大事なことだ。喜びを持って働く姿を、連載で紹介する。1回目は

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単純な作業をこつこつ続ける障害者たちと一緒にブドウ栽培「上下関係はない、みんな仲間」

単純な作業をこつこつ続ける障害者たちと一緒にブドウ栽培「上下関係はない、みんな仲間」

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず幸せなことだ。働く姿を紹介する連載の2回目は、栽培スタッフの桒原一斗さん(36)と石井秀樹さん(

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「採算や効率より、働く人の人生が大事」障害者と共に歩むワイナリーの精神とは

「採算や効率より、働く人の人生が大事」障害者と共に歩むワイナリーの精神とは

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。

ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず大事なことだ。

働く姿を紹介する連載の3回目は、専務

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知的障害のスペシャリストが支えるワイン造り「必ず秀でたところがあって、生かせる仕事がある」

知的障害のスペシャリストが支えるワイン造り「必ず秀でたところがあって、生かせる仕事がある」

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。

ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず大事なことだ。

連載の4回目は、ワイン造りを担う醸造

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長時間労働から転身。自然に励まされ、障害者が造ったワインをグラスに注ぐソムリエ

長時間労働から転身。自然に励まされ、障害者が造ったワインをグラスに注ぐソムリエ

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。

ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず大事なことだ。

働く人たちを紹介する連載の5回目は、

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障害者が働くワイナリーの取締役はバイオリニスト「世の中に左右されず、純粋に生きている人たちに教えられる」

障害者が働くワイナリーの取締役はバイオリニスト「世の中に左右されず、純粋に生きている人たちに教えられる」

栃木県足利市にある「ココ・ファーム・ワイナリー」(関連記事「慈善ではなく、おいしいから」障害者のワイナリー「ココ・ファーム」収穫祭を訪ねて)。

ワイナリーに隣接する障害者施設「こころみ学園」の園生と様々な職種のスタッフが、ブドウを栽培したりワインを造ったり、一緒に働いている。「能力を生かし、それが仕事になる」というのは、障害の有無にかかわらず大事なことだ。

働く姿を紹介する連載の最終回は、ワイ

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娘が通ったシュタイナー学校を紹介・ドイツ文学者 子安美知子さんをしのんで

娘が通ったシュタイナー学校を紹介・ドイツ文学者 子安美知子さんをしのんで

仕事と子育て、しなやかに駆け抜けた・「終活」にシュタイナー学校作りの記録を出版

ドイツ文学者で早稲田大名誉教授の子安美知子さんが7月2日、肺炎のため亡くなった。シュタイナー教育の研究や、「モモ」を書いた作家ミヒャエル・エンデとの交流で知られる。83歳だった。(2017年07月26日、ハフポスト)

■ 早大語学研究所で生きた授業

私にとってはずっと「子安先生」。早大の語学研究所で1994年ごろ

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「貧困ってなんですか?」夏休みセミナーで中高生が考えた

「貧困ってなんですか?」夏休みセミナーで中高生が考えた

「自分が考える貧困は?」「生活保護や大学授業料の無償化についてどう思う?」。中高生のための「貧困ってなんですか? 夏休み特別セミナー」が8月上旬、東京都内で開かれた。ホームレス状態にある人の新しい生活を支援する認定NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」が主催。参加した中高生と一緒に、私も学んだ。(2017年08月20日、ハフポスト)

■「子供がずっと家の仕事をしている」「家庭の事情で将来

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「がん患者が、自分の力を取り戻すお手伝いを」マギーズ東京センター長に聞く

「がん患者が、自分の力を取り戻すお手伝いを」マギーズ東京センター長に聞く

亡くなった小林麻央さん、闘病記を出版した竹原慎二さんら、ブログでがんを公表する人も増えた。改めて治療の選択や、関わる人のサポートについて注目されている。がん患者や家族が予約なしに立ち寄れるNPO法人「マギーズ東京」(東京都江東区)は、オープンしてまもなく1年。見学を含め、のべ5000人以上が訪れた。センター長で訪問看護歴25年の秋山正子さんに、利用の状況を聞いた。(2017年09月16日、ハフポス

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「障害者の…」と前置きしないアート、「はじまりの美術館」

「障害者の…」と前置きしないアート、「はじまりの美術館」

福島県猪苗代町にある「十八間蔵」を改装した「はじまりの美術館」。障害ある人たちを支援してきた地元の社会福祉法人が、震災を乗り越え、2014年にオープンした。福祉とアート、地域の再生というテーマが交差する美術館を訪ねた。(2017年09月24日、ハフポスト)

東京から新幹線で郡山駅へ。磐越西線に乗り換えて40分ほどで猪苗代に着く。タクシーで少し行くと、そば店の向こうに大きな蔵があった。「はじまりの

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「ドイツに残りたい」イラクから逃れた16歳少女が描いた涙

「ドイツに残りたい」イラクから逃れた16歳少女が描いた涙

私はこのたびドイツを訪れ、混乱の続く母国から逃れてきた難民の子や母親、青年に出会った。過酷な体験がありながら、取材に応じて笑顔を見せてくれた。彼らの物語を3回にわたって届ける。1回目は、イラクのクルド人でヤジディ教徒のアヴィンさん(仮名、16歳)が主人公。アヴィンさんが描きためた絵も紹介する。(2017年10月29日、ハフポスト)

●妹と20日間、歩いた

ドイツ南西部の都市・シュツットガルト。

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シリア人の27歳母は、臨月のまま3人の子を連れて難民ボートに乗った

シリア人の27歳母は、臨月のまま3人の子を連れて難民ボートに乗った

私はこのたびドイツを訪れ、混乱の続く母国から逃れてきた難民の子供たちや母親、青年に出会った。過酷な体験がありながら、取材に応じ、笑顔を見せてくれた。(前回記事:「ドイツに残りたい」イラクから逃れた16歳少女が描いた涙)

今回はシリア出身のマラさん(27)の体験を紹介する。3人の子を連れ、4人目の子がお腹にいる時にボートに乗ってきた。ドイツで出産後は、ボランティア女性に支えられている。(2017年

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「爆発がないのがいい」ソマリアからドイツに逃れた青年は、語学の習得で生きる道を見出す

「爆発がないのがいい」ソマリアからドイツに逃れた青年は、語学の習得で生きる道を見出す

私はこのたびドイツを訪れ、混乱の続く母国から逃れてきた難民の子供たちや母親、青年に出会った。過酷な体験がありながら、取材に応じ、笑顔を見せてくれた。(1回目:「ドイツに残りたい」イラクから逃れた16歳少女が描いた涙、2回目:シリア人の27歳母は、臨月のまま3人の子を連れて難民ボートに乗った)

最終回は、ドイツ語を学ぶソマリア出身・ケディルさん(20)の物語。難民がドイツ語を身につけ、働いて定着す

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