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マーケティング コンサルタントの つぶやき VOL.5 「マーケティングの意味④」

● セミナーでの脱線談話 VOL.3

「マーケティング」というのは「対象者の思考回路で出した答えに合わせた行動をする」ということ。ある意味「技術」です。
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「マーケティング」という「ツール(道具)」の「部品の言葉」の知識があっても「腕」がなければ「プロ仕様の道具」を使いこなすことはできません。


🚺『マーケティングって、いったい なんなんですか? 難しい理論のようで・・・』

こういう質問がジャンジャン飛び出す。横道に逸れたら逸れた分だけ対応する。それが私が講師を勤めるビジネスセミナーのスタイル。
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当然、セミナーテキストは用意してあります。しかし、それはそれ。楽しいのは「おまけ」の方じゃないと・・・が、私の感覚。


さて、こういう質問が出た時に、私がどのように「解答」しているか? の続きを、ここで ご紹介しようと思います。

このシリーズのスタート

前回の投稿


🐻「仕事ができる男性が仕事の報告を求めてきた。それって「どうしても成功させたい。責任は自分がとる。なんならリスケして良い。リスケしなくて良い?」って質問なんだ。」

🚺『えっ? どういうこと? 何を答えたらいいの?』

🐻「どれだけ、あなたが貢献したか? じゃなくて「できてないなら、できてないで良い。どうしても成功させたいから、なんならリスケするよ?」って質問に、なんて答える?」

🚺『どこまで、できているか?・・・そうか。どれだけ私がガンバったか? を 答えるんじゃないんだ。』

🐻「正解。このズレは男性の「時間の感覚」と「気分のコントロール」と「向き合うポイント」から生まれてくる。男性のその部分感覚を把握していないと、いちいちハマる。」

🚺『どういうこと? そのポイントって、とっても重要ですよね?』

では、前回の続きを・・・


🐻「女の子の時間間隔。つまり「現在」「過去」「未来」の捉え方と、仕事ができる男性の「現在」「過去」「未来」の捉え方は全く違っているんだ。」

🚺『どういうことですか?』

🐻「女の子と男の人の絶対的な違いは「子どもを産める・産めない」は、理解できるよね?」

🚺『それと、何か関係あるんですか?』


🐻「あるねぇ。女の子は生理になったり子どもを産んだり。「痛み」に強い。というか「痛みをすぐ忘れる脳の構造」になっているんだ。」

🚺『たしかに、すぐ忘れる。というか、先週、生理だったこととか覚えてらんない。』

🐻「そう。だから脳の過去の記憶をストックする範囲がとっても狭い。「よっぽど楽しかったこと」「よっぽど傷ついたこと」以外は覚えていない。」

🚺『そうですね。よっぽどのことじゃないと覚えてないかもしれない。』


🐻「これが過去の記憶ストック。そして、大切なのは「今の気分」。未来は、明日も、明後日も、来週も、来月も、来年も、ひとくくりで「いつか」という感覚。」

🚺『そうですね。今の気分。たしかに・・・ で、記憶に刻む必要のないものは、ドンドン忘れていく。これから起こることは、ぜんぶ「いつか」・・・たしかに・・・』

🐻「ところが男性の脳構造は、まったく違う。何万年も前から、家族に食事をどうやって手に入れるか?を 大昔から試行錯誤してきたDNAが植え付けられているからね。」

🚺『どういうことですか?』


🐻「たとえば、動物を捕まえるために罠を仕掛ける。昨日失敗したことと同じ失敗を何度も繰り替えしていても飯にはありつけないから、どんなことでも記憶しちゃう。」

🚺『どんなことでも?』

🐻「そう。先週こうやって失敗したから同じ失敗はしない。一昨日こうやって失敗したから同じ失敗はしない。昨日こうやって失敗したから同じ失敗はしないぞ、の積み重ね。」

🚺『へぇ。。。 そうか、忘れると、家族のご飯がいつまでもないからかぁ・・・」


🐻「女性の思考バランスは「過去が20%」「今の気分が65%」「妄想を含めた いつか が 15%」。男性は「過去が60%」「現在が5%」「未来が35%」。しかも気分がない。」

🚺『過去ばっかりなんだ。そうか・・・ あと、気分がないって、どういうことですか?』

🐻「好きなんだけど 狩りをするとドジるやつ。好きじゃないけど 狩りをすると上手いやつ。組むなら後者。好きだのキライだのは 後回し。絶対的に家族の食事が優先。」

🚺『そっかぁ。。。』


🐻「もっと違うのは思考の動き方。今は、過去に体験して積み上げてきた「改善の最高状態を作ること」に集中する。そして「未来=段取り」を順序立てて組み立てる。」

🚺『なるほどぉ。。。』

🐻「女性の未来は、妄想も全部ひっくるめて「いつか」。男性の未来は「明日こうして、明後日あぁして、明々後日そうして」という「段取り」になっているんだ。」

🚺『ぜんぜん違うんですね。』


🐻「そう。で、上司が聞いてくるわけ。「頼んだ仕事が上手くいっていないなら、ジャンジャン段取り組み替えるけど・・・ 段取りを組み換えなくて良い?」って。」

🚺『そっか・・・』

🐻「そこで、実は、あんまり上手に進んでいない仕事の報告する。私は、私なりにガンバっているんですけど・・・ って、今の気分 を伝えると、どうなると思う?」

🚺『上司が間違えた段取りをリスケすることになる。か、私が、そのまま、その仕事を続けて、上司が狙っている餌がとれなくなるか。』


🐻「正解。上司は「段取りを変えなくて良いか?」以外に興味がない。君たちが「どれくらいガンバっているかアピールを聞く時間」は、逆に上司の時間を奪うことになる。」

🚺『どういう報告をしたら良いんですか?』

🐻「冷静に考えてごらん。上司は【餌】がとれさえすれば良いんだ。君の仕事を他の人に振り替えてでも。。。 とにかく『餌』が取れればOKと思っている。」

🚺『・・・・ 私に頼まれた仕事を、私ができていなかったら、私の評価が下がりませんか?』


🐻「さがらないなぁ。早めに「実は上手にできていなくて・・・」と正直に報告されると、OK♪ よく正直に言ってくれたって、逆に、かえって評価は上がるよ。」

🚺『え〜〜〜っ?! そうなんですか?』

🐻「そうだよ。上司は餌がとれさえすればゴキゲンだ。君に不向きの仕事を頼んだけど、早めに「うまくいっていない」と教えてもらえて早めに段取りが組み換えられた。」

🚺『異次元だ。。。』


🐻「異次元かぁ。面白い言葉を使うね。この話は、男子諸君にも逆の立場で応用がきく考え方でもあるんだよ。」

🚹《ずっと黙って聞いていましたが、もう、別の生き物というか、違う星の人たちというか・・・》

🐻「そうだろうね。でも、考えてごらん。同僚や後輩に女性がいたら、女性の思考回路で色々と考えて手を打てば、物事は何もかもスムーズに動くと思わないかい?」

🚹《たしかにそうですね。でも、どうやって応用すれば良いのか。そこが、今ひとつわかりません。」


・・・といった感じで「脱線の質疑応答」が頻繁に起こる。この「脱線の質疑応答」が、うちのセミナーの特徴でありウリだったりするのです。


ここでも5つぐらいのポイント説明をしましたが、こういう「脱線」でのポイント説明項目が 3,000項目とか5,000項目とか、半年のセミナーの中で出てくる。すると・・・
 
ビジネスのスキルをあげようと思って参加したら、いつの間にか「恋人もできちゃった」なんて人まで続出する。当然、仕事での評価も上がる。ということが起こるのです。


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