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足育読本、良書のご案内

タイトル、作家、あらすじ、対象読者

絵本『くつときみとの あいことば』

作家は都内在住の女性で荻野敦子さん、理学療法士で靴職人という二刀流の肩書をお持ちの方です。

あらすじ、ユルユル靴を履いている“ぬげるくん”がピッタリ靴を履いている“はけるくん”に速く走れる方法を教えてもらい、正しい靴の履き方に気づくながれです。

対象読者は、子育て中のパパ・ママ(2歳~6歳ぐらい)、幼児教育者、子ども靴の製造・販売者、小児の治療家など子どもに接点のある方ならどなたでも対象となります。

子どもに正しい靴の履き方を読み聞かせる絵本で、読み聞かせしている側にも気づきがあります。

ユルユル靴の問題

大人である我々も靴をピッタリ履けているでしょうか?脱着が簡単でユルユル靴を履いていませんか?

実は足元のトラブルを抱える多くの方がユルユル靴を履います。

なぜ?ユルユル靴なのかを伺うと、「外反母趾だから」、「足底のタコが痛いから」、「面倒くさいから」、などもっともな理由があります。

ところがユルユル靴は足元のトラブルには逆効果の場合がほとんどです。

ユルユル靴は足が靴内で動き、足本来の機能が阻害されて歩行が不安定になります。

不良歩行は外反母趾、タコなどの足のトラブルだけでなく、膝、股関節、腰、などのトラブル要因にもなります。

ユルユル靴を履いて体に良いことはないのですが、多くの方の感覚としてピッタリ靴を履くことは窮屈(きゅうくつ)=窮靴なイメージになっている現状です。

多くの日本人が靴を履くようになったのは戦後、それまでは草履や下駄、足を包み込むような感覚はなかった。

戦後77年経った今でも靴の正しい履き方を教えられたことはなく、周りの大人が間違えた履き方をしていれば子どもは間違えた履き方をしてしまう現状です。

日本とドイツの違い

靴文化が成熟したドイツでは幼児に正しい靴の履き方が教えられています。

日本人は肩や腰が痛いと思ったら先ずは整骨院、整形外科に行きますが、ドイツ人は先ずは“靴屋に行ってみよう”と考えます。

ドイツでは靴と体の関係について誰でも知しているのですが、日本では情報が少なく靴と健康はリンクしていません。

この違いは幼少期の靴教育にあるのだと思います。

その意味で子どもに正しい靴の履き方を教えられる図書が発行されたことは大変意義深いことです。
発行元 合同会社SOCCAサイトは下の写真をクリック↓

絵本『くつときみとの あいことば』

作者の願いと良書の理由

作者は、あとがきで読者のみなさまへ、“大人でさえ靴を上手に選び、正しく履くことが難しい状況で子どもたちに何に気を付け、何を教えればいいのでしょうか”と問いかけています。

子どもの靴選びは直ぐに大きくなるからと親が大きめの靴を買い与えています。

仮に子どもがこのサイズで良いと訴えても更に大きい靴を買い与える。

つまり靴の履き方、選び方を知らないで育った親が我が子にユルユル靴を履かせている負の連鎖があります。

しかし、この図書は親が読み聞かせることで自身の問題にも気づき我が子と健康について共有できる良書なのです。

学校教育では食育について大変熱心に指導がされています。歯科健診や予防医学協会からのアドバイスもあります。

しかしながら足育=靴教育は一部の私立だけでの取り組みとなっており、何とか全国的に学校教育の指導に加えてもらえないものか切なる願いなのであります。

【公式サイト】
会社HP:https://kanno-shoes.co.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/NJEuXUKD3jNghtC
【発行元 合同会社SOCCA】
SOCCA HP:https://socca-shoes.com/
Hyggelig[ヒュケリ]HP:https://01-hyggelig.net/about-us/