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読書家の善悪

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抽象を抽象化する。薄くなりすぎたアイスコーヒーはアイスコーヒーじゃない。

 Midjourneyという画像生成をやってくれるAIがあるらしい。

 Twitterでいろんな人がこれを使ってつくった画像をあげている。あの忍者スレイヤーもこのAIで画像をつくっていた。

 僕としても、趣味で描いてる小説に挿絵や表紙が必要になった時に使いたいと思っているところだ。

 しかし、便利な技術が出てきたことで、今後どのような影響が起きてしまうかが心配だ。

 容易に想像がつくのは、

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文章を毎日書くことの難しさ

 文章を毎日書く。

 そう決意することは何度かあるのだけれども、これがなかなか難しい。

 書くというスキルは、筋肉と同じで長い時間を書けて鍛錬をすることで伸ばしていくことができる。しかし、同じトレーニングを同じようにするというわけには行かない。

 筋トレだったら、腕立て伏せとか腹筋とか決まったトレーニングを毎日継続して続けていけばいいのだけれども、書くというトレーニングには何を書くのか、とい

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夏目漱石の『三四郎』の話。情報が錯綜する。手が伸びずに鼻が伸びる。とらわれちゃだめだ。

 夏目漱石の著作、『三四郎』に次のような一節がある。

「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。
「日本より頭の中のほうが広いでしょう」と言った。「とらわれちゃだめだ。いくら日本のためを思ったって贔屓ひいきの引き倒しになるばかりだ」
 この言葉を聞いた時、三四郎は真実に熊本を出たような心持ちがした。同時に熊本にいた時の自分は非常

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安易な方法で空想を消費している

 最近、文章が書けていない。
 理由は明白。フラストレーションが足りていないんだ。渇望、欲望、書きたいという気持ち。それが欠けているから手を伸ばそうという気持ちがない。

 自分は小学生の時に小説家になりたいと思った。
 なりたいと思うとは、なれないと思ってるということだ。なれるなら、なると思うんだ。
 なりたいという希望は、なれないという現在から背を向けることからはじまる。

 生まれながらにし

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来週も今日と同じ日でありたいと願うような日にしたい。生産性のある日にしたいとは。

 生産性のある生活を送りたい、といつも考えている。この生産性というのは、なにも勉強しようってだけの話じゃない。

 もちろん、勉強もしたいと思っている。
 机の上に向かって、何時間も集中してなにかを学べたら素晴らしいだろう。

 しかし、動機がしっかりとある上で、目的と手段が一致したものであるべきだ。ただ、自分を痛みつけて人生の末路を笑って死ぬためのマゾヒズムに浸るような道の途中であってはいけない

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バイオハザード4 VRについて

さっきまで、バイオハザード4VRをやっていた。
オキュラスクエスト、steamでできるゲームだ。価格は三千円程度。
過去作をVRにリメイクしたもの。
やってて、ビックリした。
操作性がかなりよい。武器の切り替えや移動がスムーズにできた。
VRでバイオハザードと考えると、プレイ中に迷うのではないかと思っていたのだが、意外と道に迷いづらい。
一本道で敵を倒しながら目的に向かって突き進んでいける感じが良

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寝る前のヤクルト1000と養命酒 枕元のアイスコーヒー

寝る前のヤクルト1000と養命酒 枕元のアイスコーヒー

 寝る前にヤクルト1000と養命酒を飲む。
 どちらも睡眠の導入を助けると言われているからだ。

 パジャマの下にはリカバリーシャツを着ている。岩盤浴と同じ効果を持った遠赤外線の通ったシャツは体を癒す効果がある。

 朝、目が覚めれば枕元のアイスコーヒーのペットボトルをつかんでぐいっと飲み干す。
 カフェインが染み渡れば眠気が取れるはずだから。

 そしてベッドの上でスマホをいじって、目が覚めるの

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小説家になりたい時が一番小説が書けない

小説家になりたい時が一番小説が書けない

 小説家になりたい、と思う時が多々ある。

 書くことが、趣味や日常の選択肢にあったひとであれば、誰しもが思うことだ。

 俺が仮面ライダーをつくるとしたら、どんなライダーにするだろう。推しカプはふだんどんな会話をするだろう。死んだはずのあのキャラが今も生きてたら。敵キャラのアイツを俺なら主人公にして書くのに。5人組のあの子たちのなかに男性キャラがいたとしたら。

 そんなことを考えて、休日前の宵

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文章を書かないと文章は書けない。

文章を書かないと文章は書けない。

 文章を書かないと文章は書けない。
 当たり前の話。しかし、肝心なことはそれなのだ。

 ペンを手に持って、紙に書くにしろ。キーボードに入力して書くにしろ。

 書くという行為自体はアクションからはじまる。

 もちろん、ただ文章を書くだけならできるというのはわかっている。
 僕らの目的は書くことだけではない。つまりは、ただ文字の羅列を並べたいのではない。なにかしらの意味を見いだせるものであってほ

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レトルトとは思えないひき肉の量

レトルトとは思えないひき肉の量

 最近、パスタにハマっている。

 きっかけは、めしばな刑事タチバナ45巻だ。

 めしばな刑事タチバナとは、チェーン店、コンビニ、スーパーの即席麺や冷凍食品などさまざまなグルメを取り扱った漫画だ。

 今回のメインテーマがパスタソース。ひょんなことから、署内の飲み会がスーパーのパスタソースの試食会に。つくえいっぱいに買い集められたパスタソースを食べながら、パスタ談義がはじまる。

 毎回のことな

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悪魔と契約してでも、は比喩であるとして

悪魔と契約してでも、は比喩であるとして

 悪魔と契約してでも、という言葉がある。
 漫画やアニメでよく使ってそうな言葉だ。
 実際に使っている言葉は見たことはないが。

 意味合いとしては何が何でもということなんだろう。

 あるいはこうなったら手段を選んでいられないとでも言うのだろうか。

 ここ5年間くらい、中学の時から色々行っていたサロンなり、セミナーとかでわずかの期間親交があり、今となってはネットでしか繋がりのない友人たちからこ

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シェイクスピアの猿か、それともキリギリスか

シェイクスピアの猿か、それともキリギリスか

 根性や意思、志の違い。
 月並みな言葉だが、それにつきる。

 書くということに向き合う時間の少なさが、今の書けなさにつながっている。ただ書くことならできる。ただ息をすることのように。しかし、それはお呼びでない。

 文章を書き続ければいいわけじゃない。タイプライターを打ち続ければ、サルはいつかシェイクスピアを書くかもしれない。そんな思考実験のモルモットになりに来たわけじゃない。

 たとえ保障

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脳の中の執事を叱り、猫を放つことをやめた

脳の中の執事を叱り、猫を放つことをやめた

 家にルンバを迎えてから、1年が経った。

 使いこなせるようになるまで、半月かかったが、これはとてもいいものだ。掃除が楽になる。休日の時間が増える。いいことしかない。

 ルンバを使うにおいて、大事なのは作業の自動化と空間の最適化だ。

 僕らはルンバが何をするかを知っているが、単純な労働で動くこの子に直接指示を出して細かいとこまでコントロールすることはできない。

 だからこそ、ルンバの環境を

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ソロキャンとグルキャン。個人の価値観の尊重。ゆるキャン△について

ソロキャンとグルキャン。個人の価値観の尊重。ゆるキャン△について

 この前、ゆるキャン△を見ました。

 コミックFUZで連載中。女の子たちが、キャンプをしていく漫画。

 今度、映画化されるそうです。現在、ニコニコのdアニメチャンネルでは二期まで見ることができます。

 中学の時から、ソロでキャンプを楽しむリン。富士の見える湖畔で、ソロキャンプをしていると、家に帰れなくなったなでしこを助ける。なでしこは転校してきたばかりで、富士山を見に、自転車でやってきた。し

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