見出し画像

学習指導要領を紐解く:中学校・社会

私たち加古川優考塾は公立高校受験合格を目標とした学習塾として学校における教育を念頭に置き、勉強やその他の能力を伸ばす学習環境とサポートを行います。学校は上記に記した学習指導要領に基づいて授業などが行われているので、参考にするとともに、保護者の方にとってもお役に立つ情報を提供したく考えています。

文部科学省では、平成 29 年 3 月 31 日に学校教育法施行規則の一部改正と中学校学習指導要領の改訂を行い、新中学校学習指導要領等は平成 33 年度から全面的に実施することとし、平成 30 年度から一部を移行措置として先行して実施することとしています。

詳しくはこちらのリンクからご覧ください。

上記の政府広報オンラインでは大枠が分かりやすく紹介されていますが、各教科の具体的な内容についてはそれぞれPDFにて200ページを超える大作となっており、把握するのに独力で取り組むのはなかなか骨が折れる作業となります。

このnoteでは中学生学習指導要領について触れます。各教科の指導要領はPDF:A4用紙200ページを超える容量であり、各教科すべてを一気に読むことは難しい為、加古川優考塾が情報の整理をすることで、少しでも保護者さんにとってご負担が減り、安心感を持ってお子さんのサポートとご理解の一助になればとnoteにて重要な点をご紹介していきます。

時代とともに学校教育も変化をしていきますので、私たちが小さい頃の思い出とは違った教育内容、方針になっています。そういった変化についての情報もネットを探せば多く出ておりますので、機会があればご紹介していきます。

加古川優考塾公式サイト

それではここから各教科にあたっていきます。各教科のリンクは下記にあります。このnoteでは中学校学習指導要領:社会にあたります。

内容

1.地理的分野
2.歴史的分野
3.公民的分野

ー3年間の流れー

第1学年と第2学年:地理的分野(115単位時間)と歴史的分野(95単位時間)を並行して学習
第3学年:最初に歴史的分野(40単位時間)について学習
    その上で公民的分野を100単位時間履修

小・中・高等学校の学校種を超えて社会科,地理歴史科,公民科を貫く「社会的な見方・考え方」の構成要素として整理

教科の目標
社会的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。

知識及び技能
(1)我が国の国土と歴史,現代の政治,経済,国際関係等に関して理解するとともに,調査や諸資料から様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。

思考力,判断力,表現力等
(2)社会的事象の意味や意義,特色や相互の関連を多面的・多角的に考察したり,社会に見られる課題の解決に向けて選択・判断したりする力,思考・判断したことを説明したり,それらを基に議論したりする力を養う。

学びに向かう力,人間性等
(3) 社会的事象について,よりよい社会の実現を視野に課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵養される我が国の国土や歴史に対する愛情,国民主権を担う公民として,国を愛し,その平和と繁栄を図ることや,他国や他国の文化を尊重することの大切さについての自覚などを深める。

各分野の目標

1 地理的分野の目標,内容及び内容の取扱い


(1)目標
社会的事象の地理的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。

知識及び技能
(1) 我が国の国土及び世界の諸地域に関して,地域の諸事象や地域的特色を理解するとともに,調査や諸資料から地理に関する様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。

思考力,判断力,表現力等
(2) 地理に関わる事象の意味や意義,特色や相互の関連を,位置や分布,場所,人間と自然環境との相互依存関係,空間的相互依存作用,地域などに着目して,多面的・多角的に考察したり,地理的な課題の解決に向けて公正に選択・判断したりする力,思考・判断したことを説明したり,それらを基に議論したりする力を養う。

学びに向かう力,人間性等
(3) 日本や世界の地域に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野にそこで見られる課題を主体的に追究,解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵養される我が国の国土に対する愛情,世界の諸地域の多様な生活文化を尊重しようとすることの大切さについての自覚などを深める。

「社会事象の地理的な見方・考え方」を働かせたイメージ

◎社会的事象の地理的な見方・考え方
社会的事象を,位置や空間的な広がりに着目して捉え,地域の環境条件や地域間の結び付きなどの地域という枠組みの中で,人間の営みと関連付けること。

考察
地域の特色や地域相互の関連を多面的・多角的に考察する力

構想
地域に見られる課題の解決に向けて,複数の立場や意見を踏まえて選択・判断する力

「社会的事象の歴史的な見方・考え方」を働かせたイメージ

◎社会的事象の歴史的な見方・考え方
社会的事象を,時期や推移などに着目して捉え,類似や差異などを明確にしたり,事象同士を因果関係などで関連付けたりすること。

考察
時代の転換の様子や各時代の特色を多面的・多角的に考察する力

構想
歴史に見られる諸課題について,複数の立場や意見を踏まえて選択・判断する力

「現代社会の見方・考え方」を働かせたイメージ

◎現代社会の見方・考え方
社会的事象を,政治,法,経済などに関わる多様な視点(概念や理論など)に着目して捉え,よりよい社会の構築に向けて,課題解決のための選択・判断に資する概念や理論などと関連付けること。

考察
社会的事象の意味や意義,特色や相互の関連を多面的・多角的に考察する力

構想
複数の立場や意見を踏まえて構想する力

内容

A 世界と日本の地域構成
B 世界の様々な地域
C 日本の様々な地域

*内容の取扱い
内容のA,B及びCについては,この順序で取り扱うものとし,既習の学 習成果を生かすこと

2 歴史的分野の目標,内容及び内容の取扱い


(1) 目標
社会的事象の歴史的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。

知識及び技能
(1)我が国の歴史の大きな流れを,世界の歴史を背景に,各時代の特色を踏まえて理解するとともに,諸資料から歴史に関する様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。

思考力,判断力,表現力等
(2)歴史に関わる事象の意味や意義,伝統と文化の特色などを,時期や年代,推移,比較,相互の関連や現在とのつながりなどに着目して多面的・多角的に考察したり,歴史に見られる課題を把握し複数の立場や意見を踏まえて公正に選択・判断したりする力,思考・判断したことを説明したり,それらを基に議論したりする力を養う。

学びに向かう力,人間性等
(3)歴史に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野にそこで見られる課題を主体的に追究,解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵養される我が国の歴史に対する愛情,国民としての自覚,国家及び社会並びに文化の発展や人々の生活の向上に尽くした歴史
上の人物と現在に伝わる文化遺産を尊重しようとすることの大切さについての自覚などを深め,国際協調の精神を養う。

内 容

A 歴史との対話
B 近世までの日本とアジア
C 近現代の日本と世界

公民的分野の目標,内容及び内容の取扱い


(1) 目標
現代社会の見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。

知識及び技能
(1)個人の尊厳と人権の尊重の意義,特に自由・権利と責任・義務との関係を広い視野から正しく認識し,民主主義,民主政治の意義,国民の生活の向上と経済活動との関わり,現代の社会生活及び国際関係などについて,個人と社会との関わりを中心に理解を深めるとともに,諸資料から現代の社会的事象に関する情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。

思考力,判断力,表現力等
(2)社会的事象の意味や意義,特色や相互の関連を現代の社会生活と関連付けて多面的・多角的に考察したり,現代社会に見られる課題について公正に判断したりする力,思考・判断したことを説明したり,それらを基に議論したりする力を養う。

学びに向かう力,人間性等
(3)現代の社会的事象について,現代社会に見られる課題の解決を視野に主体的に社会に関わろうとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵養される,国民主権を担う公民として,自国を愛し,その平和と繁栄を図ることや,各国が相互に主権を尊重し,各国民が協力し合うことの大切さについての自覚などを深める。

内 容

A 私たちと現代社会
B 私たちと経済
C 私たちと政治
D 私たちと国際社会の諸課題


加古川優考塾より

以上に見てきた通り、中学校の社会は3つの分野に分かれる一方で、それぞれの分野をしっかりと紐づけ、理解できるように組まれ、配慮も求められています。日々の学習の中で多くの用語や覚えることが出てくるため、ある程度は暗記することが必要ですが、高校受験ならびにその先へと繋げる為にはここに記されているような取り組みや意識を持って学ぶ必要がありますし、小学生からこの先への連続性、他教科への横断的な意識、身近な事象への意識など、育む姿勢や意識などは多岐に及びます。

要領には非常に細かく記されていますので、興味がある方はお時間のある時にでもご覧いただけるとお子さんたちが何を学んでいるか、どんな学び、環境が必要かが見えてきます。

加古川優考塾のフルサポートコースでは日頃の授業で個人の状態に合わせた指導や、定期テスト対策や模試対策、グループワークなどを通じて学びを促進し、定着する仕掛けや工夫、興味関心を持つきっかけ作りを行います。

また、英語、数学コースをご選択であっても、定期テスト対策、長期休みを利用した高校入試過去問チャレンジ、宿題や学校の課題などの自習、サポートなど学べる場として機能する環境を提供します。

加古川優考塾を小学生、中学生の学ぶ環境としてご選択戴ければと思います。


それぞれの教科の学習指導要領noteを以下に貼ります。

全般

中学校:外国語

中学校:数学

中学校:国語

中学校:社会

中学校:理科


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?