中曽根サンも出てくる映画「レーガン」の評判は?
「レーガン」なんて映画が8月30日に北米で封切られていた。
映画「レーガン」予告編
第40代米大統領、ロナルド・レーガンの伝記映画で、「中曽根康弘首相」も出てくる。
当初は、ケリー・ヒロユキ・タガワが中曽根役にキャスティングされていた。
でも結局、ヒデオ・キムラが中曽根を演じることになった。キャスティング変更の理由は不明。日本語Wiki「レーガン(映画)」の情報は、まだ古いままで(この記事執筆時点)、タガワが中曽根を演じていることになっている。
以下のFacebookの動画で、キムラがロン=ヤス関係を解説している(英語)。
予告編を見ると、1987年、ブランデンブルク門の前で、レーガンが「この壁(ベルリンの壁)を壊せ」とゴルバチョフに呼びかける演説が、クライマックスのように出てくる。
元KGBのスパイ(ジョン・ヴォイトが演じる)を狂言回しに登場させ、ソ連がハリウッドを赤化しようと工作したが、レーガンによってそれが阻まれた、という話から入り、そこからレーガンの生涯を振り返る、という構成のようだ。
共産主義と戦い、ソ連を倒した英雄レーガン、という描き方なのだろう。
最近、トランプ前大統領暗殺未遂事件に関連して、わたしもこのnoteで触れた、1981年のレーガン暗殺未遂事件も、予告編で出てきている。
わたしの人生の中では、米大統領はレーガンがいちばん思い出深い。
任期は1981〜89年。わたしの20代と重なるからだ。
プラザ合意とバブルの時代。
そして、ベルリンの壁が崩壊した時だ。
左翼に心の底から憎まれた大統領だね。
1989年1月、日本で昭和が終わるのと同時に、レーガン大統領の任期も終わった。(その直後、ソ連が崩壊した)
レーガンは2002年に93歳で死亡。
中曽根さんは2019年に101歳で死亡。
ゴルバチョフは2022年に91歳で死亡。
この映画に出てくる人たちは、みんな長生きで、わりあい最近まで生きていた。
デニス・クエイドが演じるレーガンの伝記映画なんて、日本では公開されないだろうなあ。
中曽根康弘がどう描かれているかとか、全然話題になってないし。
8月30日に公開された後のレビューを見ると、評論家の採点はあまりよくない。
まあ、レーガンはハリウッドや映画界で評判悪いだろうし。(俳優組合委員長の時はマッカーシーの赤狩りに協力し、カリフォルニア州知事時代は「共産主義者」チャップリンがアメリカに帰国するのを妨げた)
でも、レーガンに好意的な観客にはそこそこ好評のようだ。
わたしは見たいけどねえ。アマプラあたりでやってくれないかな。
中曽根康弘の息子、中曽根弘文氏は、今度の総裁選で高市早苗の選対本部長だ。
お父ちゃんがどう描かれているかとか、興味ないのかな。
その中曽根弘文氏も78歳。その息子、つまり康弘氏の孫の中曽根康隆氏(42)が衆院2期目だ。
世襲の3代目だが、小泉家や河野家にくらべて地味だね。
中曽根康隆氏は、小泉進次郎氏と同学年(年は小泉が一つ上)で、コロンビア大学大学院の同期らしい。
進次郎氏の推薦人に名を連ねるのか、それとも父親と同じ高市支持か。
なんてことも、マスコミに注目されていない。
「ロンーヤス」時代は、世間的にはもう忘れられつつあるのだろうなあ。
もう時代についていけない、われわれ年寄りは、映画「レーガン」で、昔の思い出にひたりたいのだ。
<参考>