広瀬 琢磨
2021年2月17日 (水) デジタル化がコロナ禍の1年で5年分進んだと言われていますが、「手書き」の機会の減少も5年分進んだ感じがします。 会議をホワイトボードに書きながら進めることもなくなったし、セミナーで講師の話をメモするようこともなくなってしまいました。「たのしく書く人」を広げようとしてる自分自身が手書きの時間がどんどん減っていることに、ここ最近とても違和感や危機感を抱いています。 「書く時間や機会が減ったから、書くことが特別になりつつある。だから特別な道具を使
本日カキモリは2021年の営業を終えました。 年明けは1月5日より開始します。 この1年間はあっという間の1年でした。コロナ禍を経て、昨年はカキモリの次の10年をスタッフみんなでとことん話し合い、今年はそれを実行し始めた年でした。なんとか11月にその一歩目となる新製品を発売開始でき、国内だけでなく海外からも多くの反響をいただいています。 ▼台北のTools to liveby ▼ソウルのplace 1-3 ▼ニューヨークのYoseka Stationery ▼ロ
2021年4月15日(木) Nui.をつくった本間君が、新しい会社、新しいサービスを始めました。 Nui.を展開するBackpackers Japanの代表を引継ぎ、新しいチャレンジをした経緯はこちらに書いてありとても面白いです。 自分の変化を素直に受け止め、それをBackpackers Japanの枠と少し外れてきたから(芯は同じだけど)Backpackers Japanを変えるのではなく、自分が外にでて新しく始めた形です。 書いたら簡単ですが、創業社長がこのタイミ
これから海外展開をしていくときに、カキモリのアイデンティティがより大切になります。 特に地域性は大切で、日本、東京、その中でも蔵前あたりのダウンタウン感というのは大事な個性になります。 今日、海外雑誌の撮影でカキモリを使ってもらいましたが、ちょっと聞いたら今回の撮影は本国HQの企画で、世界中の都市のファッションシーンを語る記事ということでした。 グローバルメディアから見た時の東京らしさに、カキモリの何かが響いたということで、それは直接聞けなかったのだけど推測するに、東京
2021年3月27日(土) 以前から話していた新聞をとっていることへ感じる罪悪感ですが、いよいよピークに達して20年続けてきた購読を辞めました。 電子版オンリーの契約もあったのですが、電子版だけなのに4000円以上するのが解せなくて辞めることにしました。 新聞でのインプット時間は、自分のライフスタイルや嗜好に近いけどグローバル視点があるものに変えていきます。 前にLobsterrについて話しましたが、それも一つだし、今後は英語のNewsletterやPodcastを増
2021年3月11日(木) カキモリの奥のイベントスペースですが、なかなか有効活用できないでいます。 Classroomの定期開催を検討していましたが、オンラインクラスが増えたのと、今後そのクラスをコンテンツ化していく流れなので、おそらく毎週Classroomをやるということはなくなりました。 ギャラリーのような形にして、比較的自由にイベントができるようにするのもいいかなと思いましたが、すでに週末は入場制限する時間もあるので、うまくコントロールできるか少し悩ましい。
2021年3月9日(火) 週末、ありがたいことにインクスタンドは満席で、カキモリも入場制限するくらいお客様が来店してくれました。 オンラインで出来ることはどんどん増えてるけど、やっぱりお出かけして、五感を刺激する体験を本能的に求めてる人が多いのかなと、思いました。 でも、やっぱり密にならないように入場制限するから売上は去年の2/3に満たないくらいです。 一方で、これから働き方の多様性、パンデミックや災害のリスクなどからフィジカルストアを保つコストはどんどん高くなります。
2021年3月5日(金) 外部人材という言葉が既にフィットしないのですが、社員ではないけどカキモリを一緒に作る人という意味です。(なんて呼べばいいんだろう?) 外部人材と社員という分け方はこれからどんどん溶けてくるのだと思います。社員の中でも、正社員と契約社員が溶けてきてるように、外部との境目も溶けて行くと思います。 生き方、働き方が多様になる。 お客様も多様になる。 社会は安定と不安定を行き来する。 必然的に色々な人材が必要になるし、その人自体もフェーズがどんどん変
2021年3月4日(木) 緊急事態宣言の延長がほぼ確定したようです。でも、現時点の情報では単なる延長で、何か追加対策を打つわけではないようです。 これからカキモリとしては何を想定して計画を立てるかですが、第4波が来ること前提にすることにしました。 今回の政府や自治体の対応から推測するに、第4波も緊急事態宣言が発令されるのだろうと思います。まだまだカキモリは売上を店頭に頼ってしまっていますが、オンラインの売上拡大や卸売へのチャレンジは必須だと考えています。 確かに自分自
2021年3月2日 (火) リニューアルしたinkstandで、オーダーインクのワークショップにつかうガラスペンを見直しました。 以前はオリジナルガラスペンを使っていましたが、店内のグラデーションのイメージに合わせるために「GLASS NIB × 藍染木軸」のガラスペンに切り替えました。 この木軸は、工房もずの河村さんに作ってもらったGLASS NIB用の木軸を、MAITOのマイト君に藍染してもらった特別なものです。 マイト君に無茶ぶりで、河村さんの木軸の在庫から比較
2021年3月1日 (月) ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんが、ほぼ日の「バンド論」のインタビューでこのような事を言っていました。 歌に感動したっていうのが「答え」で、 そこがゴールだよ。 もう、ゴールテープ切っているのに、 そのあとにも、 まだ何か求めようとばかりしてるんだ この言葉を読みながら、はっとさせられました。 「たのしく、書く人」も最近考えすぎだったかなと。 デジタル化で書かなくなるから、何か書くことのベネフィットを探さなきゃと必死に考えていました。
2021年2月25日(金) オーダーメイドを語るとき、「カスタマイズ」と「パーソナライズ」はごちゃ混ぜになることが多いのですが、この二つを意識したほうが良いなと思っています。 そもそも「カスタマイズ」と「パーソナライズ」という言葉自体が曖昧に使われているので、まずここから整理したいと思います。(あくまでもカキモリ的な整理なのでこれが世の中で正しいかは分かりません。) 「カスタマイズ」 自分で色々なパーツを組み合わせて作ることが出来る 「パーソナライズ」自分の個性に合わせ
2021年2月23日(火) 移転後再オープンまで後2日。 商品も展示物も看板も全て入りほぼ完成しました。 素直に言って最高の仕上がりです。 今までのケースだと、内装までは良いのだけど、ソフト面である商品や展示物がついていけてないというパターンでしたが、今回は最初から全てが仕上がってます。 インクスタンドのWebページも明日にはリニューアルオープンで、inkstand POSTも開始です。 思い返せば、昨年2月くらいからオーダーインクのオンライン化のプロジェクトが始ま
2021年2月22日(月) 昨日、ALLOYの勇人君がinkstandの「色の標本棚」に使う特注什器を納品してくれました。 小さな試験管がきれいに並ぶようにこんな感じにしたい、という依頼に対して、エンジニアでありデザイナーでもある勇人君が、依頼内容以上のものを作ってくれました。 外装にはねじ穴が見当たらないデザインで、それを達成するために1.4mmのネジ使っています。カメラや眼鏡に使われるような、マイクロネジと呼ばれる規格で、什器に使ったのは初めてとのことです。 こ
2021年2月12日(金) いよいよ、インクスタンド再オープンまで後2週間弱。 内装の施工関係は最終段階になりつつあり、今週末で塗装が終わります。 以前の白と黒でぱっきり分けた内装も素敵だし、あれがinkstandらしいなと私も思っていましたが、今回はそのイメージが随分変わります。 白から濃紺へグラデーションするような内装になります。 それが、天井も床も什器も。 仕上がりは実際に見て感じてほしいのですが、なぜグラデーションにしたのか河田さんと今日塗装の打ち合わせをし
2021年2月19日(金) このパリの自転車ブランドを見て「素敵だなー」と思ったのですが、一台100万近くするようです。 スチールのフレームだし、(最近の高級車はカーボンが主流)、最新のシマノのコンポーネント(シマノはギアなどの圧倒的な世界一です)が選べるわけでもないです。 トライアスロンをやる人も1台100万位かけて、フレームからコンポーネントまでオーダーメイドで作る方が多いのですが、この二つはマインドが異なります。 Maisontamboiteでオーダーする人は