inkstand by kakimoriの新しい内装がグラデーションな理由
2021年2月12日(金)
いよいよ、インクスタンド再オープンまで後2週間弱。
内装の施工関係は最終段階になりつつあり、今週末で塗装が終わります。
以前の白と黒でぱっきり分けた内装も素敵だし、あれがinkstandらしいなと私も思っていましたが、今回はそのイメージが随分変わります。
白から濃紺へグラデーションするような内装になります。
それが、天井も床も什器も。
仕上がりは実際に見て感じてほしいのですが、なぜグラデーションにしたのか河田さんと今日塗装の打ち合わせをしながら話しました。
【以前のインクスタンド】
・inkstandの当初は、お客様が色を作り、スタッフがインクに仕上げる、という役割分担があったからスペースを色でパキッと分けた。
・色が主役なので「無彩色」である白と黒にした。
・ラボっぽさも感じるように、白を基調とした。
【今回のインクスタンド】
・inkstand WITHのようにスタッフとお客様が話しながら色をつくるサービス(今回はワークショップという名前に変えてSELFとWITHを統合しました)も出てきて、スタッフとお客様がもっと融合するような空間にしたい
・色を混ぜて作るというプロセスはラボっぽいが、論理性より感性が大事なプロセスなので今回はアトリエ的な要素を強めた。
というのが分かりやすい理由です。
ただ、もう一つ大事なポイントがあります。
この数年間で私達の見るものはデジタルが中心となり、色を意識したり認識する際にディスプレイ上である事が増えています。高精細なディスプレイの登場で、色がとても美しく明るく表現できるようにはなっているのですが、やはりアナログで、フィジカルな色とは違いを感じます。
河田さんは、デジタルアートの空間づくりを沢山やってるので、それをとても強く感じるということでした。決してデジタルが悪くてアナログが良いと言ってる訳ではなく、やはり違うものなのだということです。
今回は、そんな思いもあり、アナログらしい色の楽しさを内装で表現したいから、内装ごとグラデーションにした、ということもあります。
そして、無彩色に関しても今回は見直して、白も黒も「色」なのだから一層のこと「何色なのか分からないような色」にすることで、オーダーで作る人の色が主役になるようにしたかった、というのが背景にあります。
いやー、すみません。河田さんの抽象的な言葉を拾いながら書いてるので分かりづらいですよね。そのうちちゃんとライターさんにお願いして対談でもしたいと思います。
たぶん、これから内装について聞かれたら、本当のところを説明するのが結構難しいので、最初の方の分かりやすい回答をすると思います。そうしてるうちに、その分かりやすい回答が事実になっちゃったりするのですが、忘れないうちに本当のところを書いておきますね。
仕上がりが楽しみですね。
来週半ばには見られるようになるのでお楽しみに!
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