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ブランク小説「夢は叶うと言っていた」
「お母さん、僕バスケットボール選手になりたい!どうやったらなれるかな?」
「きちんと頑張って、きちんとお願いすればきっと神様が願いを叶えてくれるわよ。」
「そっかじゃあ僕頑張るね!」
「ええ、頑張りなさい。」
あのやり取りから何年たっただろうか…ガキの頃にした胡散臭い神とかいう奴を信じて胸に炎を持ったあの時。懐かしいぜ。まあ結局願いなんてもんは叶わなかったんだけどな。
【ブランク小説】悲しさに鞭を打って
薄暗い自分の部屋。モノが散乱し、家具の位置もガラリと変わっている。私の腕はアザだらけ、髪はボサボサ。これは決してリフォームではない。昨夜、私が目から心情を流しながら行った悪行である。悲しい、悔しい、死にたいそんな気持ちで行った粛清されるべき愚行である。私は自分の行った愚行を見つめ直し、また目から心を流すのだった。そもそもあんなことにならなければ…