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海の家1章(話)続「仕事中」

店が賑わっているお昼時。海で運動してお腹を空かせた人が昼食を食べに店に来るのだ。僕は接客用のエプロンのヒモをキュッと締め、食堂に向かった。

「あのすいません、食べ物の注文ってどこですればいいんでしょうか?分からなくて…」

お子さん連れの女性が話しかけてきた。注文の仕方がわからないようだ。うちではよくあることだ。うちの店は少し特殊で、朝7時~10時の食事は販売カウンターに直接注文する形式、11時~2時の食事は店員が注文を聞いて席に持っていく形式になっていて、分からない人がいることもしばしばある。特に朝の段階で軽食を頼んだ人などは、朝食時と昼食時の光景の違いに戸惑うことが多い。そもそも、その時間変更の注意書きがどこにも書かれていないことに問題があると思うが。父のズボラさを呆れつつ、僕は落ち着いてその人に返答をした。

「昼食時は店員がご注文を伺うことになっているんですよ。よろしければ僕が伺いましょうか?」

「ありがとうございます…助かります。じゃあ焼きそば二つとかき氷一つを願いします。」

「焼きそば二つとかき氷が一つですね!了解しました。ではそこの赤の五番席に座ってお待ちください。」

僕は少し足早に父のいる販売カウンターへ向かった。





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