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自分との対話

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#村上春樹

なぜか読みたくなる文章

なぜか読みたくなる文章

「いいなあ、この文章」

そういう文章に出会う。

理由は何だろうか。

文のスタイル
言葉の見せ方
行間
テンポ
リズム感
情景描写
話の展開

たとえば
私は村上春樹が好きだ。
村上春樹が書く文章が好きだ。

数ある作品の中のひとつ

「使いみちのない風景」というエッセイがある。

彼が旅先で撮った写真と記憶を言葉で紡いだエッセイだ。

僕らの中に残っている幾つかの風景、
いくつかの鮮烈な風景

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羊をめぐる冒険

羊をめぐる冒険

初めて読んだ村上春樹さんの作品である。それ以降村上作品を読み漁り、ハルキストとまではいかないが、村上さんは好きな作家のひとりとなった。
そして何度か再読しているのが本書である。

東京で大学時代からの友人である相棒と共に翻訳や広告コピーの会社を営んでいた僕は、消息不明だった親友の鼠からの手紙をきっかけに「特別な羊」を探すため北海道へ向かう。札幌を経て、十二滝町へたどり着く。そこで「羊男」が現れ、鼠

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「自分」という「パズル」

「自分」という「パズル」

noteを書きながら ふと思った。
書くことで「自分」と対話しているんだなと。
そして、このnoteは自分自身に向けて書いているのだと。 
他の誰でもない「自分」に向けて書いている。
いちばんの読者は「自分」なのである。
だから自分が書いたものを何度も何度も繰り返し読んでいる。
「スキ」の数以上に読んでいるんじゃないかと思うぐらいである(笑)
だから自分が読みたいことを書けばいい。
「自分」という

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