マガジンのカバー画像

夢の音楽室

129
運営しているクリエイター

#洋楽

ロリー・ギャラガー〜20世紀最高のブルース・ロックギタリスト

ロリー・ギャラガー〜20世紀最高のブルース・ロックギタリスト

ブルースとロックを繋げ、しかもアイリッシュな音楽にも音を注いだギタリストがロリー・ギャラガーだった。
彼は惜しくも1995年47才の若さで亡くなってしまったが、いまだすごいギタリストであり、シンガーで多くのアーティストに影響を与えている。

○アイ・ワンダー・ホワイ
イントロにスキャットを交えてのスローブルース。熱いブルースソロが繰り広げられる。

ロリーの上手いところはすごいボーカルを聴かせなが

もっとみる
産業ロックは本当にロックの黒歴史だったのか?

産業ロックは本当にロックの黒歴史だったのか?

10月にジャーニーのライブへ参戦予定だが、そのジャーニーについてふと思い出したことがある。
彼らは1981年に出したアルバム、「エスケイプ」が爆発的に売れ出した頃、商業ロックと言われだした。
日本ではとある評論家が商業的なロックを蔑めた意味合いで発した言葉だったように思う。
それは裏を返せばロックという音楽は売れ線に走ってばならない、聴衆に迎合してはならない、金目当ての音楽を作ってはならない。

もっとみる
夢の映画館〜ポップスが最高に輝いた夜

夢の映画館〜ポップスが最高に輝いた夜

1985年1月、一夜に集まった米国の音楽界のアーティストたち。
彼らは「ウイ・アー・ザ・ワールド」を歌い,世界中の人々を感動させた。
しかしレコーディングに至るまでには様々なドラマがあった。
ポップス史上最高の舞台裏に迫るドキュメンタリー。

監督 バオ・グエン
上映時間 96分
Netflixにて配信中

(談)
もうすっかり過去になってしまったライブエイドですが、その前哨戦である「ウイ・アー・

もっとみる
ジェフ・ベック真説〜ギターヒーローは永遠に❗️前編

ジェフ・ベック真説〜ギターヒーローは永遠に❗️前編

ジェフ・ベックの死から既に1か月以上
が過ぎた。
それにしても無念だ。
老いてなお現在進行形中であった彼は存命ならばどんな活動を続けていただろうか?

最後まで看取ったジョニーデップとの活動は今年1年は継続していたのではないだろうか?
ジョニーは例の裁判で今年はほとんど映画俳優としての活動は潰れてしまい、音楽活動に専念出来る状態であった。
それがまさかこんな形で終わるとは思いもよらなかっただろう。

もっとみる
20世紀のバラードに魅せられて❣️

20世紀のバラードに魅せられて❣️

21世紀も既に22年を過ぎようとしている。
それでも最近気になるのは最先端の曲ではなくて、20世紀で歌われたバラードである。
たくさんありすぎて一度に紹介しきれないので10曲に絞ろうと思う。
なお曲の順位は関係ない。

○アルバート・ハモンド〜落ち葉のコンチェルト(1973)

落ち葉とは全然関係ない日本語タイトル。アルバート自身の恋愛を詞にいれた。
この時代、洋楽は変なタイトルが多かった。
しか

もっとみる
スーパーセッション 再び〜異種音楽格闘戦

スーパーセッション 再び〜異種音楽格闘戦

アルクーパーが1968年に残した作品、スーパーセッションはその名の通りロックアーティストたちの共演となったことは以前に書いたが、異色で貴重なセッションがまだまだ残されている。
ここでまた記憶に留めておきたい。

○キース・エマーソン&オスカーピーターソン

〜プログレシッブロックvsモダンジャズ

プログレのキーボード奏者、キース・エマーソンがジャズ・ピアノの巨匠、オスカー・ピーターソンとまさかの

もっとみる
追悼 オリビア・ニュートン・ジョンの回想

追悼 オリビア・ニュートン・ジョンの回想

オリビア・ニュートン・ジョンが先日亡くなった。
73才死去。
本当にショックだ。
30年以上にわたるガンの闘病はおそらく大変なことだったに違いない。
身体が良好な時はステージやアルバム製作をこなした。
その努力は計り知れないだろう。

オリビアといえば、フィジカルのスポーティーなディスコビートの効いたロック、あるいはザナドゥやグリースのような華麗でノスタルジーなミュージカルに魅了された人が多いと思

もっとみる
最新作 ジェフ・ベック&ジョニー・デップ 18を語る!

最新作 ジェフ・ベック&ジョニー・デップ 18を語る!

待ちに待ったジェフベック&ジョニーデップ「18」を早速入手。

いや久々音楽を聴いて感動!
一言言わせてもらうとこれはタイトルの18才の時の音楽ではなくジェフベックとジョニーデップが完成させた大人のロックだ。
つまりAORだが一癖も二癖もあるAORだ。

それしか当てはまる表現がない。
たぶん私にとっては3本の指に入るだろう。、

○ミッドナイト・ウォーカー
1999年再始動以来追求するアイルラン

もっとみる
デビッドボウイ異論〜グラムロックはプログレだった!

デビッドボウイ異論〜グラムロックはプログレだった!

最初に断っておくが、私はデビッドボウイやグラムロックについては詳しくない。
T REXやロキシーミュージックについても然りだ。
リアルタイムではファッションやスタイルに意味はあっても音楽的にはさほど意味ないだろうとスルーしてたのがこのジャンル。
ところが今世紀になってからぼちぼちと聴いている。

なかでも気まぐれで買ったデビッドボウイのロウから始まるベルリン三部作は妙にお気に入りで聴いている。

もっとみる
三大ギタリストという呪縛〜そして3人は残った。

三大ギタリストという呪縛〜そして3人は残った。

この年になってもロックの中で取り憑かれている概念がある。

それが三大ロックギタリストだ。
三大ギタリストはエリック・クラプトン、ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック。
なんと日本がこの3人を初めて三大ギタリストと名づけたのである。
しかし本当は三大ではなく元は三代ギタリストであるという説もある。
つまりヤードバーズのリードギターに3人が歴代として務めたことにある。

私は昔はクラプトンとペイジしか知ら

もっとみる
イエス〜プログレッシブロックという名の危機

イエス〜プログレッシブロックという名の危機

この記事を書いてる最中にドラムのアラン・ホワイトが亡くなった。
72才‥
ビル・ブラフォードの後を継ぎ、ジョン・レノンのバンドにも加わった骨太なドラマーだった。
ご冥福をお祈りしたい。

さてプログレッシブロックのなかでも極めて異色なのがこのイエスではないだろうか?
一応五大プログレッシブロックに含まれるバンドなんだけどね。

黄金期のラインナップをみてみる。
そもそもカントリーやジャズの影響濃

もっとみる
映画 リンダ・ロンシュタット〜サウンド・オブ・マイ・ヴォイスを観る❗️

映画 リンダ・ロンシュタット〜サウンド・オブ・マイ・ヴォイスを観る❗️

ウエストコーストの歌姫、リンダ・ロンシュタットの半生を描いたドキュメンタリーをテアトル系のシネリーブル梅田にて鑑賞。
ここは単館系といわれる映画関係であまり観る機会のないヨーロッパ映画やインドや中国などの映画も上映する。
画面や客席は小さいが、コアな映画通にとっては貴重な存在だ。
今回のリンダ・ロンシュタットのドキュメンタリーもネット配信やレンタルでなかなか観られない作品である。

○映画予告篇

もっとみる
裏クラプトンを聴け!〜名曲は心の中にある!

裏クラプトンを聴け!〜名曲は心の中にある!

エリック・クラプトンといえば、デレク&ドミノスの「愛しのレイラ」やアンプラグドブームを巻き起こした「ティアーズ,イズ・ヘヴン」、あるいはクリーム時代の「サンシャインラブ」や「ホワイトルーム」、コアなブルースファンはステージでよくとる「ハヴ・ユー・ラブド・ウーマン」や「フーチークーチーマン」が一般的に知られるところだろう。

クラプトンはソロアルバムだけでも20枚以上のアルバムを作り、ヤードバーズ、

もっとみる
まさかのピンクフロイド新曲〜立ち上がれ〜ウクライナ支援のために立ち上がる。

まさかのピンクフロイド新曲〜立ち上がれ〜ウクライナ支援のために立ち上がる。

ピンクフロイドが28年ぶりの新曲を発表。
デビッドギルモアの義理の娘と孫がウクライナ人で今度のロシアの侵攻と市民を無差別に殺害する惨虐な行為に怒りを感じてのメッセージだ。

盟友のドラマー、ニックメイスンとツアーのメンバーだった、ベースのガイブラッド、そしてキーボードのニティン・ソーニーというセクションにウクライナのバンド、ブームボックスのボーカル、アンドリー・プリビュニクが被さる。

最も社会性

もっとみる