ジェフ・ベック真説〜ギターヒーローは永遠に❗️前編
ジェフ・ベックの死から既に1か月以上
が過ぎた。
それにしても無念だ。
老いてなお現在進行形中であった彼は存命ならばどんな活動を続けていただろうか?
最後まで看取ったジョニーデップとの活動は今年1年は継続していたのではないだろうか?
ジョニーは例の裁判で今年はほとんど映画俳優としての活動は潰れてしまい、音楽活動に専念出来る状態であった。
それがまさかこんな形で終わるとは思いもよらなかっただろう。
それにしてもジェフベックというギターヒーローが残したものはいったいなんであっただろうか?
エレクトリックギターを究極のレベルで高めたのは周知の通り。
トレモロアームを自由自在に活用し、どちらかというと静的な音を生み出した。
従来のアームはジミ・ヘンドリックスやリッチー・ブラックモアらのように音を歪ませ、爆音を作り出した。
むろんジェフベックも当初はその使い方をしていたが、ピックを使うのをやめてから発想を変えている。
ブライアンメイがこんなギターは真似できないと言ってるのを記事で見たが、確かに究極のレベルだろう。
○where are you
1989年発表の「ギターショップ」収録
2008年のロニースコッツライブからの演奏。ほとんどギター一本での表現。
ジェフベックのインスト志向は「ブロウ・バイ・ブロウ」で決定的になったが、私はもっと以前からインストはやりたい音楽だったのではと思っている。
○グリーンスリーブス
1968年発表「トゥルース」に収録されたイギリスの民謡、
当時英米のハードロックバンドでトラッドなリリカルなナンバーを取り上げたのは他に例がない。しかもヘビーなブルースロックやハードロックが流れる中異色の一曲である。
ここでは本人が苦手と言っていたアコギを弾いている。
一般的にジェフ・ベックがインスト路線に走1974年のアルバム「ブロウ・バイ・ブロウ」といわれるが既に第1期ジェフベックグループぐらいからその志向であったと思われる。
○ベックス・ボレロ
ラベルのボレロを元にジミーペイジが編曲したインストナンバー。
2009年ロックの殿堂から〜途中レッドツェッペリンの移民の詩を挟んだジミーとの共演から。
第一期はロッドステュアートボーカルとギターのジェフベックのコール&レスポンスの魅力にあるのだが、中にはこんなインスト曲もある。
○ミル・ヴァレーから来た少女
ニッキーホプキンスの弾くピアノがノスタルジックな風景を思いおこさせる美しい小曲。
第二期に入るとジャズ&フュージョンっぽいインストが登場する。
○マックス・チューン
1971年のアルバム「ラフ&レディー」に収録されていたキーボードのマックス・ミドルトンのナンバー。既にフュージョンっぽいナンバーである。
第二期はファンクとハードロックを繋ぎ、さらにフュージョンっぽい音までインストの幅広げた。
○デフニットリー・メイビー
1972年「ジェフベックグループ」に収録されていたナンバー。名曲「哀しみの恋人たち」のプロトタイプともいえる泣きのギター。
スティービーワンダーはこれをお手本に作ったのか?
第一期と第二期はインスト曲をとってるが、なぜかベック・ボガード&アピスにはインスト曲はない。
そしてこのあとオールインストの「ブロウ・バイ・ブロウ」へと繋がることになる。
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