- 運営しているクリエイター
2022年12月の記事一覧
武勇伝その1 〜台湾人にホテルに誘われた話〜
noteのネタがなくなってきたので、武勇伝を語る。
あれは23歳の秋だった。
水曜日の夜、終電に乗って家に帰っていたら、大きなアタッシュケースを持った女の子2人組がキャッキャキャッキャ言いながら乗り込んできた。
中国語っぽく聞こえたので、中国人だろうなと僕は思った(後から聞いた話では台湾人だったが)。当時の大阪は外国人観光客で溢れていた。
2人組は僕の隣に座って、なにやら楽しそうに話をして
誰でも簡単にnote毎日更新ができる方法を思いついた
甲子園に出たことを自慢するオッサンに、飲み屋でしょっちゅう出会う気がするのは僕だけだろうか。たいてい優勝でもなく、準優勝でもなく、1回戦か2回戦で敗退していて、大して面白いエピソードが出てくるわけでもない。ただのオッサンの中途半端な武勇伝を延々聞かされて、僕はうんざりする。
人は武勇伝を語りたい生き物であって、武勇伝を聞きたい生き物ではない。よっぽど面白い武勇伝ならともかく、凡人の中途半端な武勇
なんで自由と平等って対義語みたいになってんの?
「自由と平等は両立しない」みたいな言説がずっと僕は不思議だった。
まるで人は自由になった途端にカースト制度を作り出すことが自然法則で定まっているかのような言い草だからだ。
友達とダラダラ過ごしているとき、僕は友達と平等だ。だからと言って内心で「クソッ、平等でなければコイツらを支配して搾取してやるのに‥」と不満を煮えたぎらせているわけではない。僕たちは自由で平等なのだ。
自由と平等を対立させて
パクリ企画 〜お世話になった書き手の方々に感謝〜
この前、いつもお世話になっている江草さんのベストフォロイー賞に選んでいただいた。
単純に嬉しい。自分にも承認欲求があるのだという事実をまざまざと感じさせられたものの、それを補って余りある喜びを感じた。
ということで、僕もこの企画をパクってみようと思った。
noteって気軽にいいねが押せるものの、コメントには若干のハードルがある。これではどういう気持ちでいいねが押されているのか、どういう気持ち
今年のベスト本なんて、選べねぇよい
僕のnoteを唯一特定したリアルの知り合いが、この前「今年のベスト」的な記事を書いてはどうか?と話を持ちかけてくれた。
「じゃあ本というテーマでやってみよう」と思って気づいた。それは無理だ。
読んだ時は衝撃を受けたり、面白いと思ったとしても、時間が経つにつれて自分の中でその本の重要性が薄れていくことは多い。逆に、読んでしばらく時間が経ったのちに、どんどん自分の中で重要性が高まっていき、再読し、
風は、なぜ冷たいのか?
今日は寒かった。僕は心頭滅却スイッチをオンにして、通い慣れた通勤経路を歩いていた。
そのとき、ふと疑問が脳裏をよぎった。なぜ、風は冷たいのだろうか?
風が吹くと、気温よりも、体感温度は低く感じることは誰しもが知る事実だ。しかし、改めて考えれば、風が吹いていようがいまいが、温度が変わらないのであれば体感温度は変わらないような気がする。
そこで僕は仮説を思いつく。エントロピー増大則により、体温は
仕事の大半は、経済活動ではなく政治活動
経済活動を何か物を作ったり、人や物の世話をしたりすること(または、それらの営みをサポートすること)だと仮定すれば、僕たちが経済活動と呼ぶものの大半は政治活動であることに気づいた。今日はそんなことを語っていきたい。
では政治活動とはなにか? それは自分たち(や特定の誰か)の都合良い富の配分を実現するための営みだと、僕は定義する。
例えば、飲料メーカーAが自分たちの商品をスーパーに並べて欲しいと営
初対面質問リストを失ったコミュ障のためのマニュアル
真のコミュ障は初対面よりも2回目、3回目の方が苦労することは、コミュ障たちの間では周知の事実だ。
なぜなら、回を重ねるごとに初対面質問リストを失っていくからだ。底をつくのに怯えながら恐る恐る手札を切っていくように、コミュ障は会話する。
ママ友同士なら「お子さんはいま何歳ですか?」。大人の社交場なら「お仕事は何をされているんですか?」。旅先なら「どちらから来られたんですか?」。そこから話題が自然
政治家が料亭ではなく立ち飲み屋で酒を飲むべき理由
核兵器のない世界とか言いながら防衛費増額、そんなニュース番組がやっていた。
この2つのトピックが連続して放送されるのは、どうもジョージ・オーウェル流のダブルシンクを求められている感じがして、ディストピアに生きていることを痛感させられる。まぁ僕は防衛費0円になっても別に良いと思っているし、どうせおっさんの土手っ腹に消えていく税金なら、アメリカ君へのみかじめ料に消えていこうが構わんよ。好きにしてくれ
世界は情熱大陸でできている
僕はグローバルサウスからの搾取の結晶をコンテナに詰めてできあがった大量消費社会に対してネガティブな感情を抱いているタイプの人間だ。
それがひょんなことからフォークリフト講習を受けることになり、まさしくいまこの文章を、講習をお昼休みに書いている。
フォークリフトは紛れもなくコンテナリゼーションとグローバリゼーションを支える機械の一つだ。愛憎入り乱れた複雑な感情を抱きながらも、僕は真面目な受講生と
「何者かになれ」というプレッシャーについて語りたい
フォローさせてもらっている伊藤さんの記事を読んで、思わず「わかるぅ〜」という気持ちになった。今日はその気持ちがなぜ発生したのかについて、少し考えてみたいと思う。
ものすごく雑に要約すると、次のような内容だと思う。
何者かになりたかった。でもなれなかった。今さら僕がピアノを始めたり、プロゲーマーを目指したところで、どうせ一流にはなれないから辞めておこう。なんだかなぁ。そんな感覚だ(伊藤さん、違っ
僕は常識をわきまえた宇宙人なのさ
僕はよく変なことを考える。例えば、今考えているのは次のようなものだ。
僕の働く会社で働く人々は、自分たちは卸業を営んでいると自認しているわけだが、僕は倉庫業のアウトソーシングを行なっていると考えている。スーパーは冷蔵庫のアウトソーシングであるのと同じように、卸業や小売業が存在するのは、ものを保管し、管理し、必要なときに必要な数だけ出してきてくれるからなのだ(倉庫さえ持っていれば、わざわざ卸を通す
敬語とタメ口のあいだ
僕の会社の先輩は、致命的なミスを犯した。
彼は僕より年齢は10個ほど上。社歴も4年ほど上。それにもかかわらず、あろうことか、僕と初めて話すとき、敬語からスタートしてしまった。
彼は僕を除けば一番下っ端だ。そのため骨の髄まで敬語根性が染み付いていて、タメ口を話す身体機能が錆び付いてしまっていたのかもしれない。
誰もが知るように、一度、敬語で始まった関係性をタメ口に切り替えることは、千尋の谷の向
「言いっこなしよ」の世界
僕が働いている倉庫では、商品はお金をとって売るが、木枠のパレットやドラム缶、段ボールなどにお金をとることはない。逆に、仕入れの段階で、それらを無料で譲り受けることもある。物を運ぶ過程で詰めたり積んだりする必要に応じて、業者間の共有財産として「言いっこなしよ」で使っているのだ。
なぜなら、いちいちドラム缶の費用をカウントして請求書を送るのはめんどくさいからだ。
別にそんな義務はなくとも「この前た