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僕は常識をわきまえた宇宙人なのさ

僕はよく変なことを考える。例えば、今考えているのは次のようなものだ。

僕の働く会社で働く人々は、自分たちは卸業を営んでいると自認しているわけだが、僕は倉庫業のアウトソーシングを行なっていると考えている。スーパーは冷蔵庫のアウトソーシングであるのと同じように、卸業や小売業が存在するのは、ものを保管し、管理し、必要なときに必要な数だけ出してきてくれるからなのだ(倉庫さえ持っていれば、わざわざ卸を通す必要はなくなるのだから)。

ならば、「商品を売る」という営みにこだわる理由がなくなる。月額料金で倉庫から商品を取り出し放題にすれば、お金にまつわる膨大な処理を簡略化できる。もっと言えば、卸業の各中小企業は、日夜膨大な件数の商社間取引を行なっているわけだが、それを全て共同財産化、共同倉庫化すれば、商社間の金銭にまつわる手間もなくなる。そのために同業同士で組合化して会計処理を一本化すれば、みんなハッピーじゃね?

もちろん、こんな話を社長にすれば「は?何言ってるん?ウチは卸業やで?そんなこともわからんのか?」と言われるのがオチである。ましてや各企業を説得して回るなんて、もはや神の所業だ

だから僕は口を閉ざす。口を閉ざさなくて済むのがnoteやYouTubeといったプラットフォームなわけだが、現実世界では口を閉ざしていることの方が多い。

僕が説得力や影響力が欲しいと思うのはこのためだ。仮に僕がイーロンマスクだったなら、卸業は倉庫業みたいな話をすれば、多くの人が頷き、膨大な投資が集まる。成功者が変なことを言えば「ほう?何か新しい視点をもたらしてくれるに違いない」と期待され、僕が変なことを言えば「常識のないバカが戯言を抜かしている」と見做される。

僕は、そこそこ常識をわきまえているつもりだ。常識をわきまえた上で、常識を乗り越える言論を発信しようとする。しかし、そんなことをすれば、あたかも僕が常識をわきまえていないかのように見られることの方が多い。

そうなるともう、めんどくさい。僕が常識をわきまえていることを力説している間に、あっという間に時間が過ぎていく。気づけば本来伝えたかった議論の導入にすら辿り着かないまま、議論が終わる。

あー、こんなことを書いていると鬱になってくる。理解されないって辛いね。

僕の場合は、それでも、多少は理解してくれる人はいる。昨日はそんな友達と酒を飲んできた。noteを読んでくれる人の中にも、僕が常識をわきまえた上で変なことを言っていることを分かってくれる人はいると思う。

それはそれでありがたい。でも僕は、単に自慢の論理を聴かせて満足したいわけではない。何か意味のある変化を世界にもたらしたいのだ。

そのためには僕のことを常識のない宇宙人だとみなす大多数の人々を、僕が常識人であると説得するだけでなく、常識を乗り越えるアイデアを伝え、納得させなければならない。

どうする? プロパガンダ映画でも作る? 僕が話をするたびにオーケストラに演奏させる? みたいな話になってくる。

もうね。めんどいわ。あー、人間めんどくせー。

1回でもサポートしてくれれば「ホモ・ネーモはワシが育てた」って言っていいよ!