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雑記

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その他、他愛もないことを書きます。
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2022年8月の記事一覧

誰しもオタクに憧れる世界

誰しもオタクに憧れる世界

『ニーアレプリカント』というゲームをしていると、あからさまな『バイオハザード』のパロディがあった。よくよく調べると、このゲームはゲームオタク向けのマニアックな小ネタを多数仕込んでいるらしく、僕が知らないようなパロディもたくさん登場しているようだ。

それでも、ニーアシリーズはそこそこ売れている。このようなゲームなら、マニアックなオタクしか買わないようにも思えるが、実際はそうなっていないらしい。

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noteのR指定機能を攻略する

noteのR指定機能を攻略する

この記事がR指定されてしまった。

「システムによって」と言う話なので、運営スタッフが目視でR指定に分類するわけではなく、出てくる単語を統計処理して、自動で分類しているのだろう。たぶん「セ○クス」と連呼していたからだ。

まぁ18歳以下が僕の記事を読むようなことはないので、別にどうだっていい。それでも、こういう処置をとられると、抜け道を探してみたくなる。

おそらくAIによる言語処理なんて、大した

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セックスとお味噌汁

妻が妊娠していると、セックスができない。僕はオナニーで我慢できると思っていたけれど、たまにセックスしたい気分になる。

妊娠中の浮気率は高いらしい。そりゃあそうだ。霊長類イチのサイズのおちんちんをぶら下げた僕たちは、年中発情期なのだから。それを道徳で抑え込むのは無理がある。

パートナーの浮気を嫌がるのは、「古着を買うのに抵抗がある」とか「朝シャンしないと気持ち悪い」みたいな話で、要は潔癖症なのだ

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貧困の解決策がいつも「教育」なのは正しいのか?

貧困の解決策がいつも「教育」なのは正しいのか?

コバルトを採掘するコンゴの子どもたちや、シリコン鉱石を掘るウイグルの子どもたち。その悲劇を繰り返さないために「教育を!」と叫ばれることが多い。

たしかに教育を受ければ、素手で汚染物質にまみれた鉱山を掘るような仕事をしなくて済み、クーラーの効いたオフィスで事務仕事ができる可能性が高まる。

だが、これは問題の解決にはならない。コンゴ人の一部がオフィスで仕事をしたとして、じゃあ誰がコバルトを掘るのか

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稲を多年草化できるってマジ?

稲を多年草化できるってマジ?

多年草化した小麦(っぽい穀物)であるカーンザは、小麦からあれこれ品種改良した結果生まれ、しかも不味いらしい。

じゃあ稲は?というと、今ある品種で多年草化することができる上に、美味いらしい。

そのことを教えてくれてのが、小川誠という人が書いた『稲の多年草化栽培』という、そのまんまのタイトルの本。この人の多年草化のプロジェクトはまだ始まったばかりで、他にほとんど前例もないそうな。

多年草化すると

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誰かの既得権を壊す競争は欲しいけど、自分の既得権を壊す競争はいらない

それが僕たちの本音。だから独禁法と特許法が同時に存在しているわけだ。

誰かがうまい汁を啜っているのを見れば独禁法に思いを馳せる。自分がうまい汁を啜っているときは特許法に縋り付く。不当な利益と正当な利益の間に境界線などあるはずがない。

誰かにとっての既得権益も、本人にとっては正当な権利だ。権利だから当然、守ろうとする。そして既得権は盤石なものとなっていく。

既得権の甘い汁を吸う人物の論理的バッ

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ごめん、ニワシドリ

ごめん、ニワシドリ

前の記事ではニワシドリをややこき下ろしたが、考え直して前言撤回。

ニワシドリの雄が作るモダンアートは子作りのための巣ではなく、単なるセックスアピールのためのシンボルにすぎない。巣は雌が単独で作るらしい。

ならば次のような問いを立てることができる。

もし、雄がモダンアート製作にかまけていないで、巣作りを手伝ったなら、より強固で大きな巣が作れるようになり、もっとたくさんの子を育てることができるの

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人類を絶滅から救う方法は、ニワシドリから学べる

人類を絶滅から救う方法は、ニワシドリから学べる

パプアニューギニアにいるニワシドリの雄は、モダンアートのようなタワーを建てたり、他の鳥の鳴き声をモノマネしたり、ダンスを踊ったりするらしい。そしてその出来次第で雌からの愛を手に入れられるかどうかが決まる。

タワーも、モノマネも、ダンスも、生存のために必要なスキルとは思えない。タワーの素材を集める能力は狩のスキルにも通じるし、モノマネで危険から逃れられることもあるかもしれないし、ダンスは身体能力を

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地産地消とブロック経済

地産地消はいい意味で捉えられることが多いけれど、ブロック経済は戦争まっしぐらの愚策であるように捉えられる。だが、大なり小なり似たようなものだ。

プーチンは意図してか、意図せずかはわからないけれど、外資系企業を追い出した。そして金融植民地としての地位を脱して、地産地消を目指している。しかも、マクドナルド信仰という資本主義の果実に只乗りして、ワーニャ伯父さんというハンバーガーチェーンをこしらえた。グ

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作者の気持ち原理主義に疲れたら

小説や音楽や漫画、映画について、あたかも、作者が伝えたい絶対的な正解の「意味」があり、その正解を言い当てることが鑑賞者の唯一の存在意義であるかのような風潮は根強い。

かつてデリダが批判したような書き手中心主義は、それでも根強く、「作者の気持ち原理主義」とでも呼びたくなるような様相を見せている。

大抵、その正解とやらはありきがりな一般論だったりする。「実はこの作品は戦争の悲惨さを伝えている」とか

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「愛」を崇めたてるな 

「愛」を崇めたてるな 

愛というのは無根拠の思いやりだ。見返りを求めない思いやりだ。それは日常に溢れている。

妻のために水筒にお茶を入れてあげた。これも愛だ。友達の頼みを聞いた。これも愛だ。息子にオムレツを作ってやった。これも愛だ。知らない人のためにエレベーターを開けておいてやった。これも愛だ。

見返りは求めない。心のどこかで少しは求めているかもしれないが、だからと言って利他の心が全て無効になるわけではない。

人間

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ONE PIECE1056話から見える尾田栄一郎のアナキスト性

ONE PIECE 1056話に逆懸賞金という概念が登場した。これまで世界政府や海軍が一方的に海賊などの犯罪者に対して懸賞金をかけていたのに対し、海賊であるバギーとクロコダイルとミホークによる組織「クロスギルド」が逆に海軍に懸賞金をかけはじめたのだ。

これはありとあらゆる考察が飛び交うワンピース考察会においても、一切予測されてこなかった展開だ。

国民国家である日本国の支配の元に暮らす僕たちは、

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金が生む責任感は果たして必要か?

僕は仕事において〆切を破ることはほぼない。というか、記憶にない。なんだかんだ言って真面目なのだ。

なぜ僕は〆切を守るのか? それはお金をもらっている責任感のおかげなのかもしれない。

お金をもらっていない趣味活動においては、中途半端なまま放り投げているものはたくさんある。曲にしようと作りかけて放置しているラップ詩も、アイデアをメモして放置している小説のネタも、作りかけのラージャン装備も、無数にあ

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サスティナビリティノスタルジックに科学を添えて

江戸サスティナビリティノスタルジックと縄文サスティナビリティノスタルジックにどっぷり浸かった僕は、理想的な社会のヒントをそこに見出さずにはいられない。もちろん、人類は今までエデンの園に住んだことがないことは重々承知している。それでも、夢見ることをやめられない。

現代で般若心経を唱えて、せっせと賽の河原で小石を積むことも可能ではある。でも、どうせなら僕はエデンの園で般若心経を唱えたい。

「化学肥

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