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ライターになって文章を生み出す辛さを知る。AIなんて代わりにならない【タイ移住日記2024/2/12~13】

大前提として文章を書くのは好きだ。だからこそ、なかなか目に見えて結果が出しづらいのも関わらず、仕事の合間を縫ってnote書いてしまっている。

ライターとして仕事を始めてから、文章書くのってすごいエネルギーいるのだなと、身をもって知った。


体力の消耗が激しい

他の仕事やお手伝いもしているので、ライターとして時間を取れる日には一日5時間ぐらいおいしいコーヒーを飲みながら執筆しているのであるが、寝る時間になるとすぐに深い眠りに陥り、朝起きた時には体と頭が重い。他の要因ももちろんあると思うが、各種仕事の中で一番体へのダメージがある。

体を使うお仕事をされている方とはもちろん比べ物にならないが、旅行会社時代のクレームバトルと同じぐらい疲れる。

noteを書く時の感覚

このnoteを書くのはもちろん疲れるが、それは手を動かす辛さだけだ。
エッセイは私のなかでは、常に頭の中に流れている物語で、頭の蛇口をひねるとそのまま文字に起こされて書かれる感じ。

かっこつけておしゃれな表現をしてみたが、感覚としてはあまり相違ない。なのでいつの間にか2000字を超えており、ほとんどの場合妻に1番目に読んでもらっているが、「長すぎる」と言われる。と言いながらいつも最後まで読んでくれ、間違った日本語を校正してくれる。

私が書籍を出したときにやりたいのは、海外翻訳された本に多いが扉絵の後に「○○に感謝を込めて」みたいなメッセージを送るのと、最後の方に、関わってくれたすべての関係者の名前を挙げて、

「彼女がいつも文句を言いながらもいつも最後まで読み、校正してくれた」
のような文章を書くことだ。

書籍の憧れはそこから発している。普段仰々しい感謝の言葉は言わない質(たち)でそれこそ嘘っぽいと思ってしまうゆがんだ性格なので、そういうときこそ文字で感謝をさらっと表すことの方が私らしく、まっすぐ伝えられる気がしている。

話しがだいぶそれたが、こんな感じでnoteを書くことに辛さはほとんどない。頭の中の感情と記憶の容量が圧迫された結果、それをnoteにさらけ出すことで、通常の人間でいられるように維持している。これは結構本音である。

ライターとして言葉を紡ぐ辛さ

仕事として、AIに関する記事を執筆しているが(まだまだ駆け出し)、これがものすごく時間がかかる。やはり技術は日々進歩しているし、自分の母語ではないサイトまで見に行き、論文も読んでみたりと、リサーチをしなければならない。

生成AIのすごさと脆さ

そして構成もひとまず考えるが、書き出してみるとアーこれはちがう、アーこれは変だと、何度も構成を考え直す。一応相談相手として生成AIさんに助けてもらっているが、それ通りではだいぶ味気ない。だからこそ、AIの記事を書くにも、あーだこーだいう人間に依頼してくださっているんだなと思うと、ライターはAIに取って変わられそうで、そうではないことを身をもって知る。

ちょっとしたことを聞くだけならChatGPTとかはいいかもしれない。機械的に整理してくれるので、人間の複雑な頭を整理するためにはとてもいい。

でもそれを記事にしようとするとすごく味気ない。
関西人には理解してもらえると思うが(私には関西の血が煮えたぎっているので)、
会話の中でちょっとずつボケをかましているのに、ちょっとしたツッコミも入らず、ただの会話の一部に溶け込まされ、返されない辛さ、そして、「それウケる」「それな」で返されたときのやるせなさ。

AIに記事を書かせたときの感じはそれに似ている。やはり心ここにあらず、という感じなのだ。

ライターの価値

ライターの価値、特に企業の製品に関連した情報を提供する記事を書いている者は、インプレッションからのサービス契約に至ったかどうか、記事の順位が上がり、会社の知名度を少しでも上げることであろう。

自分のことは抜きに、ライターの存在価値はそれはまず人間が書いている、そして心がそこにあることであろう。AIの自然言語処理能力は近年でだいぶ向上したものの、全然人間との親和性のない場合もあるが、人間が書いた記事はそれはわずかであっても、文章ににじみ出る。そしてAIには学習はできるものの、経験として蓄積されない。

最後はAIについてのライターぽくなったが、人間の価値はまだまだ高い。AIなんてただのAIである。

数年後これを読んだAIがターミネーターのように私に砲撃をぶっ放してくるかもしれないが、今はまだ大丈夫そうだ。

まだ人を殺すのは人(の意志)なのである。AIになんといっても駄目だが、人間には止まる・留まる力がある。


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