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2021年4月の記事一覧

四月末日

四月末日

2021年の4月が終わる。

門出、と言うには、多くの人々がウイルスによって思うように事が運ばずにスッキリしない4月だったのではないだろうか。

3度目の緊急事態宣言が発令された都市の企業も、昨年からづづくこの事態にようやく慣れ、行事のリモート開催や業務のテレワーク化に抵抗も無くなってきただろう。

世間としては、ウィズコロナ時代がようやく板についてきたという状況だろうか。

一方で依然苦しいのは

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読書のススメ方

読書のススメ方

本離れが激しいと言うのは、何も若者だけではない。大人もその多くがスマートフォンに依存しているから、以前ほど本と触れ合う時間はない。

異能vationに電子書籍のアイデアで採択され、Box本屋さんを始めてからと言うもの、本を人にどう届けるかを考えることが多くなった。

と言うのも、本を読む人に本を届けるのは簡単なのだが、本を全く読まない人たちに本を届けることは案外難しい。

そもそも本と言うメディ

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検察側の罪人

検察側の罪人

ちょっと最近映画を見るのがブーム。Netflix。

昨夜は木村拓哉、二宮和也ダブル主演のサスペンス映画「検察側の罪人」を観た。

ヒロインは吉高由里子。

感想を一言で表すと、「間が広い」。

ネタバレを臆せず書くので未視聴で気になる方はぜひサブスク動画サービスで観てみてほしい。

序盤の情報量が多く、引き込まれるように物語に没入することができた。中盤の二宮和也の取調べのシーンは秀逸な演技だった

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戦わずして勝つ、を小学生と一緒に学ぼう

戦わずして勝つ、を小学生と一緒に学ぼう

小学生の子供と一緒に孫氏の兵法を勉強していた。

戦わずして勝つこと。それが孫氏の兵法の基本だ。

とはいえ、小学生にその概念を直接理解するのは難しいのでたくさんの優しい用例で徐々に理解していくといいのだろう。

Amazon の試し読みの例では以下のように紹介されている。

100回戦って100回勝つよりも、戦わないで勝つ方が本当にすごいこと。これ、皆さんなら、小学生にどのように説明されるだろう

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アイアムアヒーロー

アイアムアヒーロー

大泉洋主演の映画、アイアムアヒーローを観た。今更。

2015年のサバイバルホラー映画だ。

原作は花沢健吾さんの漫画で、ビッグコミックスピリッツで連載されていた。既刊22巻で物語は完結済みである。

映画は、ストーリーをなぞる形で、御殿場アウトレットモールの戦いを中心に描かれる。

以下、ネタバレ感想。

ゾンビものということで、バイオハザードぐらいしか観たことがなかった自分には、日本のリアルな

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虚空生命体

久々に職場兼自宅を離れて電車に乗って顧客の元に向かうと、今まで電脳世界でのみ繋がっていた人々が個体として存在している事に違和感を抱く。

三度目の緊急事態宣言によって都心は再び外出が抑制されようとしている。

あまりに他人と接近しない生活を送っていて、しかも不自由なくコミュニケーションが取れてそれが寧ろ自分の中で自然に落とし込まれていると、この個体を持つ人々という存在を妙に俯瞰で見るようになる。

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料理の時間

料理の時間

料理が好きだ。

ここのところ毎日キッチンに朝夕立っている。家族四人分の朝食と夕食は、ほぼ毎日僕が作る。

平日の昼はご飯を食べたり食べなかったりなので、ほとんど料理することはない。

休日の昼は妻に休んでもらうために僕が作ることが多い。

なので、週平均で16回程度は料理をする。

何か凝ったものを作る、ということはしない。凝ったものを作り出すと続かないからだ。毎日継続するために、料理自体の難易

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水彩画と、醤油を持つ安住紳一郎

水彩画と、醤油を持つ安住紳一郎

水彩画の永山裕子さんが、安住紳一郎さんのラジオで取り上げられた時の話。

水彩画で検索すると、人物としては一番上のサジェストに表示されるほど有名な永山裕子さんですが、実はこのラジオにFAXでお便りを投稿されていたそうです。

FAXに描かれているイラストに、安住さんが「もしかして只者ではないのでは?」と気づき、番組のポストカード特典のイラスト制作を依頼してみると、永山裕子さんだったと判明したのだと

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花摘み

花摘み

保育園まで向かう途中に草花を見つけると、息子は手を離して駆け寄り、一輪の花を手にして戻ってくる。

クラスに届けるその花を大事そうに、嬉しそうに、小さな手でそっと握りしめ、横断歩道を渡る。

はい、どうぞ!

手渡す元気な声は、これから始まる仕事の活力になっていることは、父だけではないようで、心なしか迎える先生方も表情が明るく見える。

小さな花の美しさもさておき、教室の一角に飾りたいという気持ち

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ITリテラシー問題

ITリテラシー問題

1980年代からインターネットが広まり、早40年ほど経つわけだけれど、未だネットやPCを小難しいものとして敬遠する層は人口比にして比較的多く存在する。

フリーランスエンジニアとしてDXや企業課題に取り組むようになって、初めてその現実を目の当たりにした。

UNIXエンジニアとして育った身としては、誰も教えてくれないITという業界の中でスパルタの世界とは一線を画すユーザー企業の、言ってしまえば生ぬ

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【box書店】ぼっとう&よはくBBのお店番でした

【box書店】ぼっとう&よはくBBのお店番でした

昨日は「ぼっとう&よはくBB」のお店番をして参りました!

昼下がりの土曜日、13:00〜17:00の間、お店で過ごさせていただきました。

子連れで。

5才と8才を連れてのお店番です。

子連れ本屋です。

「ぼっとう&よはく」は「不登校時も来れるコワーキングスペース」をコンセプトに作られているため、子供達が過ごすのにも快適な空間で、我が息子たちも飽きることなくおもちゃで遊んだり、折り紙折った

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自分の価値を下げてしまっている行動

自分の価値を下げてしまっている行動

久しぶりに母親と電話で近況を話した。

おかんは私に繰り返しこう言う。

「もっと認めてあげた方がいいんじゃないの?」
「もっと包むように接してあげなさい」
「もっと頼ってあげなさい」

分かったよ、分かったよおかん。

そんな具合に人間関係の問題だったりを色々と話し込んだのですが、そういった問題を起こしている人物には共通点があった。

人の嫌なところをよく見つける人は多い。陰で人の嫌なところを愚

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noteが450記事を超えました

noteが450記事を超えました

これまでnoteに451記事投稿したようだ。

今日の記事が452記事め。2019年の年始から始めたので、まる2年と3ヶ月。1年目は毎日書けなかったし、1記事書くのに8時間もかかるとか、ザラで、こんなに文章が書けなかったのかと絶望したものだ。

そんなんでよくもこんなに書いたなぁと思いつつも、これ以上に継続されている人がいることにも驚愕を覚える。習慣とは恐ろしい。

真面目な文章からポエム的な文章

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上がらない腕、もつれる脚

上がらない腕、もつれる脚

自粛生活も相まって今年の冬は長く感じたけれど、春が来ても完全に開放的な気分にはなれない。

そんな中、徒歩3分という手頃な距離にある公園がリニューアルされた。

住宅に囲まれた小さな公園だったのだが、リニューアルされてみると奥行き30mほどはある広い空間が出来上がっていた。

早速子供達ふたりを連れて足を運んでみると、結構なご家庭が遊びにやってきていて、大賑わいだった。遊具なんて鉄棒と滑り台とシー

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