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Dagstuhlに行ってきた (3) 復路
Dagstuhlセミナーに参加してきました。ここでは、復路について報告します。復路は往路ほどの緊張はありませんが、それでも帰国便の選択に影響します。今回はフランクフルト近郊に一泊しましたが、おそらく問題なく金曜日の夜の便に乗れます。
復路復路は往路ほどの緊張はありませんが、それでも帰りの飛行機の便に影響します。当初はバスと電車でフランクフルトに戻ることを考えていました。解散が金曜日の13時とのこ
Dagstuhlに行ってきた (2) ホテルと食事
Dagstuhlセミナーに参加してきました。セミナーの会場はホテル施設が併設されています。Dagstuhlのホテルとしての様子と、食事、COVID-19感染対策について紹介します。
チェックイン日曜日は15時までは無人です。我々は15時少し前に到着したので、まだスタッフはいませんでした。建物には事前に知らされていたパスコードでNewbau(新館)に入館します。入口近くのテーブルに名札が並べられて
Dagstuhlに行ってきた (1) 概要・往路
Dagstuhlセミナーに(はじめて)参加してきました。参加したセミナーのテーマは「Perception in Network Visualization(ネットワーク可視化における知覚)」だったのですが、ここでは、セミナーの中身ではなく、「外側」をメモとして残しておきます。まずは、Dagstuhlセミナーと行き方から。
Dagstuhlセミナードイツの ザールラント州 ヴァーダーン市(Okta
モーフィングエッジ描画のスケジューリングを改善した話
ネットワークの可視化にはしばしば連結図が用いられますが、ノードやエッジが少し多くなると連結図ではエッジの交差がたくさん発生し、読みにくい図になってしまいます。そのような問題への対策のひとつに「部分エッジ描画」と名付けられた手法があります。エッジの一部を描かないことで、見かけ上の混雑を減らすものです。混雑は減りますが、描かれない部分を推測する必要があります。「モーフィングエッジ描画」は、描かれたエッ
もっとみるつぶつぶ表現: 質的データのアトミックな可視化手法の意図とインタラクティブなツール
「情報可視化入門」の第9章 多変量質的データの表現手法に登場するアトミックな表現は、実際には、仮想的な力学モデルを利用したインタラクティブなツールとして実装されています。「アトミックな表現」については、103ページのColumnで少し解説しました。
先日、本文が黒と青の2色刷りになった話を書きました。
タイタニック号の乗客の、客室クラス、性別、生死を可視化した図9.1(近接配置と色の併用による
時刻データの線形性と周期性の両方に着目した可視化手法「スパイラルチャート」を3Dにする
「スパイラルチャート」は時刻データの線形性と周期性の両方に着目した可視化手法のひとつです。スパイラルチャートを3次元空間に描いて、棒グラフと組み合せる方法を紹介します。
先日紹介したカレンダー表現の格子状バブルチャートは、カレンダー風のレイアウトにより、全体的な時間変化とともに、新型コロナウイルス関連のニュースでよく耳にする、「月曜日最多」とか、「先週の月曜日に比べて」というような特定の曜日に着
Horizonグラフ: 面グラフの変形で、空間効率良く時系列データを表現できる可視化手法
「情報可視化入門」の第14章 時刻データの表現手法で紹介した「二色塗り分け擬似カラー」は、空間効率良く時系列データを表現できる可視化手法です。それに続いて紹介した「Horizonグラフ」はページの都合で例を掲載できませんでした。二色塗り分け擬似カラーに似た手法ですが、面グラフを重ねるという考え方が面白いので、ここに紹介しておきます。
「二色塗り分け擬似カラー」は、先日「新型コロナウイルスの感染状
新型コロナウイルスの日々の感染状況を、格子状バブルチャートでカレンダー風に可視化した
この1週間も毎日のように感染拡大のニュースを聞きました。今週よく耳にしたのが、「月曜日最多」、「火曜日最多」という「曜日ごと」の最多を更新したというものです。報告される新規感染者数は曜日によって揺れがあることから、そのような表現が使われます。全体の傾向とともに、特定の曜日(たとえば月曜日)に着目した変化も見たいという場合には、カレンダー表現が便利です。
ちなみに、先日紹介した、二色塗り分け擬似カ
新型コロナウイルスの感染状況を俯瞰するために、二色塗り分け擬似カラーで可視化した
「東京 感染『制御不能』」という見出し(2021年8月13日朝日新聞朝刊)に、ますます緊張感が高まります。テレビの報道で毎日のように見かけるのが、東京都の新規感染者数の日々の変化を棒グラフで可視化したものと、全国の新規感染者数を地図上に表したものです。感染には空間的な広がりと時間的な変化がありますが、東京都のデータは、「東京都」という場所の時間変化だけ、全国の地図は「その日」の空間的な分布だけを見
もっとみる「情報可視化入門」執筆の裏話
「情報可視化入門」という本を出版しました。本文に書けなかった裏話を少し紹介します。
授業科目「情報可視化」「情報可視化入門」という本は、筑波大学で学部3年生向けに行なっている「情報可視化」という授業の内容をまとめたものです。筑波大学の教育組織は、「学部・学科」ではなく、「学群・学類」ですが、その学群・学類を2007年に改組・再編しました。改組された学群の一つである情報学群に新設された情報メディア