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ラオスを知る

目次
1.ラオスの地理
2.ラオスの歴史
3.ラオスの人口・民族・言語
4.ラオスの宗教について
5.上座部仏教(Theravada Buddhism)について
6.ラオスの主要産業の構成割合
7.ラオスの労働生産人口について
8.ラオス国内の賃金水準と他のアジア諸国との比較
9.ラオスの観光について
10.ラオスの戦後の地雷除去の進捗について

1.【ラオスの地理】

ラオス人民民主共和国、ラオスは東南アジアの内陸国で、タイ、ミャンマー、中国、ベトナム、カンボジアと国境を接しています。

面積は、24万平方キロメートルです。

メコン川が国土の西側を流れ、その周辺には肥沃な平野が広がっています。

国土のほとんどが山地であり、その中心部にはアンナン山脈が走っています。また、多くの川や滝、洞窟なども見られます。

2.【ラオスの歴史】

ラオスは古代から多くの王朝や部族が存在していました。14世紀にはランサーン王朝が興り、17世紀にはビエンチャンを中心にしたラーンサーン王国が成立しました。

19世紀にはシャン王国やヴィエンチャン王国が勃興しましたが、その後フランスの植民地となりました。

1953年には独立を果たし、立憲君主制を採用しましたが、1975年には共産主義政権が成立し、現在に至っています。

近年では、外国からの投資や観光客の増加などにより経済発展が進んでいます。

西暦で要約すると、
1353年、ランサーン王国として統一。
1899年、フランスのインドシナ連邦に編入される。
1949年、仏連合の枠内での独立。
1953年10月22日、仏・ラオス条約により完全独立。
その後内戦が繰返されたが、
1973年2月「ラオスにおける平和の回復及び民族和解に関する協定」が成立。
インドシナ情勢急変に伴って、
1975年12月、ラオス人民民主共和国成立。

3.ラオスの人口・民族・言語

【人口構成】 ラオスの人口は、2021年現在でおよそ740万人(2021年ラオス統計局資料で約733.8万人)です。主な都市は首都のビエンチャンとルアンパバーンです。人口の多くは農村部に住んでおり、農業が主な生業です。

【民族の構成】 ラオスの主な民族はラオ族で、人口のおよそ60%を占めています。また、他にもタイ族、カム族、フータン族、モン族などの少数民族がおり、ラオ族を含めて、50の民族が生活しています。ラオスは周辺諸国との接触が多かったこともあり、多様な民族が混在していることが特徴です。

【言語】 ラオスの公用語はラオ語です。また、タイ語やベトナム語、カンボジア語など周辺諸国の言語も多く話されています。英語は観光地や都市部で話されることがありますが、一般的にはあまり普及していません。

4.ラオスの宗教について

ラオスの宗教は、おおむね仏教が主流であり、特に上座部仏教が広く信仰されています。上座部仏教は、タイやミャンマーなどの周辺国でも信仰されており、その影響がラオスにも及んでいます。

ラオスは、フランス領インドシナ時代にカトリック教会が布教されたため、カトリック教会も一部に信仰されています。また、イスラム教やヒンドゥー教などの少数派宗教も存在します。

一方、ラオスの伝統的な宗教としては、アニミズムや崇拝信仰があります。これらは、祖霊や自然霊などを崇拝する信仰であり、仏教と混合して信仰されることもあります。

ラオスでは、宗教の自由が憲法で保障されていますが、実際には上座部仏教が圧倒的に多数派であり、文化的な背景もあって、他の宗教は少数派であると言えます。

5.上座部仏教(Theravada Buddhism)について

上座部仏教(Theravada Buddhism)は、仏教の一派で、南アジア(主にスリランカ、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア)で広く信仰されている仏教の形態です。

上座部仏教は、仏陀の教えを厳格に守ることを重視し、仏教経典の研究・修行を通じて、個人的な悟りを目指すことを目的としています。また、教団制度を重視し、僧侶たちは比丘(びく)と呼ばれ、瞑想修行を行い、法蔵を伝え、信徒たちを導くことが求められます。

上座部仏教では、釈迦が説いた原典の教えを尊重し、瞑想や修行を通じて悟りを開くことを重要視しています。また、仏教経典の中でも、特に三蔵経と呼ばれる経典を重視し、その中で仏陀が説いた教えを学び、実践することが求められます。

上座部仏教は、タイやスリランカ、ミャンマーなどで、歴史的・文化的な背景から強く信仰されており、ラオスでも上座部仏教が主流であり、国教に指定されています。

6.ラオスの主要産業の構成割合

ラオスの主要産業の構成割合は以下の通りです。

  1. 農業: およそ70%

  2. 工業: およそ26%

  3. サービス業: およそ4%

農業が最も大きな産業であり、国土の大部分が山岳地帯であるため、肥沃な平野を中心に稲作、果樹栽培、畜産などが行われています。

工業は、主に木材加工、食品加工、紡績、鉱業、エネルギー、建設業などがあります。

サービス業は、主に観光業、金融サービス、通信、交通、商業などがあります。近年は、ラオス政府が「ランサーン・エコノミック・ゾーン」などの特区を設定して、外資系企業の誘致に力を入れています。これによって、工業分野だけでなく、サービス業分野でも発展が期待されています。

7.ラオスの労働生産人口について

2021年現在、ラオスの労働生産人口はおよそ360万人です。主な産業は農業で、人口のおよそ70%が農業に従事しています。主な農産物は米、コメ、タバコ、コーヒー、ジンジャー、ゴムなどです。また、工業や観光業も発展しつつあります。

ラオスは発展途上国のため、賃金水準は低く、労働者の福利厚生も不十分な状況があります。政府はこれを改善するために、最低賃金の引き上げや労働法の整備などを進めています。また、外国からの投資誘致に力を入れており、工業分野や観光業の発展によって雇用機会の拡大を目指しています。

8.ラオス国内の賃金水準と他のアジア諸国との比較

ラオスの賃金水準は、他のアジア諸国と比較して低いと言われています。以下にいくつかの国々との比較データを示します。なお、以下のデータはあくまで参考として、国や地域によって異なることがあります。各国の経済状況や産業構造などによっても賃金水準は異なるため、単純な比較は難しく目安でしかありません。

  • ラオスの平均賃金:月額180ドル(2019年)

  • ベトナムの平均賃金:月額200〜250ドル(2021年)

  • インドネシアの平均賃金:月額200〜250ドル(2021年)

  • カンボジアの平均賃金:月額250ドル(2020年)

  • ミャンマーの平均賃金:月額150〜200ドル(2019年)

  • インドの平均賃金:月額250ドル(2019年)

  • フィリピンの平均賃金:月額350〜400ドル(2020年)

  • タイの平均賃金:月額350〜400ドル(2021年)

このように、ラオスの平均賃金は、周辺のアジア諸国と比較しても低い水準にあることがわかります。ただし、ラオスは経済発展が進んでおり、観光業や工業などの分野での就職機会が増えつつあります。今後、賃金水準の改善が期待されています。

9.ラオスの観光について

ラオスには自然景観や文化遺産、美食など、魅力的な観光スポットがあります。以下にいくつかの代表的な観光スポットを挙げてみます。

  • ルアンパバーン:フランス植民地時代の建築物が残る古都で、世界遺産にも登録されています。マーケットや寺院、ミュージアムなどがあり、観光客に人気のスポットです。

  • ヴィエンチャン:ラオスの首都で、ワットシスアケートなどの仏教寺院や、パトゥーシャイなどのモニュメントがあります。また、ナム・ニャム湖周辺にはレストランやカフェなどがあり、リラックスしたひと時を過ごすことができます。

  • ボーリカム:ボーリカム県に位置し、美しい自然景観や山岳地帯が広がっています。トレッキングやキャンプ、カヤックなどのアクティビティも楽しめます。

  • パクセー:南部の都市で、ワット・プラバットなどの仏教寺院や、ジャーキーやラオビールなどのグルメが有名です。また、近隣には自然の温泉やボートツアーなどもあります。

  • その他、プラングシャン洞窟カンチャナブリーの橋ムアンサイなど、見どころがたくさんあります。


10.ラオスの戦後の地雷除去の進捗について

ラオスは戦争中にアメリカ軍によって大量の地雷や不発弾が投下され、戦後においても未だに多くの地雷が残されている問題を抱えています。

現在、ラオス政府や国際的なNGOなどが協力して地雷除去作業が行われていますが、未だに多くの地雷が残されている状況です。2020年には、地雷被害者支援などのための資金調達を目的とした国際会議が開催され、地雷被害の深刻さが改めて世界に知られることになりました。

現在のところ、ラオス政府は2030年までに全ての地雷を除去することを目標に掲げていますが、実現にはまだ多大な努力が必要とされています。


外国人就労者の生活支援活動でベトナム人に関わることが多くベトナム国内の様々なことを調べたり現地に行ってみていましたが、これからは、他のアジア諸国について自分自身の知識をレベルアップしてきたいと思います。

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