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#小説
異形ハロウィン2024
僕のアパートにはなぜか、毎年ハロウィンの日にぶにゅぶにゅのバケモノが出てくる。
昨年の11/1の朝、腐臭漂う室内から晴れ渡る青空を見て、本気で転居を決めた。
なのに、不動産サイトを毎日眺めても、良い物件が見つからない。
絶対に引っ越した方がいいと頭ではわかっているし、条件のよい物件も何度も見たのに、なぜかそこに住みたいと思えない。
不動産屋めぐりで深夜になることもあったけれど見つからず、
死に滅んでゆくおれを最後まで見届けてくれるか?
「どうした、酔っ払って電話を掛けて来るなんて君らしくないじゃないか」
「……うぅ。おれが書かなくたって、世の中に小説はいっぱいある」
「え? ど、なに。急にそんなこと言うなよ! 僕は君のファンだぞ!」
僕が声を張り上げて宣言しても、電話越しの彼はズルズルと洟をすすっている。
「占い師と同じなんだ。彼女らは、占いをすればするほど当たらない恥ずかしい瞬間を世間に見られる可能性が高まる。そもそも占いな
わたしたちは似ている。
目の前の同僚男は、瀟洒なカフェで、フルーツティーのポットの底に沈むブルーベリーを、緩慢な動きで取ろうとしていた。
「昔は、人に優しくされたり良くしてもらうと『自分にはそんな価値はないのに』と思って、ものすごく申し訳なく思ってたな」
わたしは残りわずかになった抹茶ラテの表面を、ストローで撫で続けている。
「分かるよ。自分のために相手が頑張ってるのを見ると、自分は人に負担を与える存在なんだと考えた
大人と子供に平等な犯罪を考えている兄弟の話
時々思うのだ。大人が罪を犯すより、未成年者が犯罪行為に手を染める方が簡単じゃないか? と。
だって、酒を飲んだだけで違法になれる。子供はやっちゃいけないことだらけで、ちょっとでも大人にしか許されないことをしたら、それだけで御用だ。
……ということを、16歳の弟に言ったら、ひどく叱られた。
「お前はなあ! 高校生が酒を買うことのハードルの高さを分かってない。コンビニ店員ってすぐ、『身分証の提示
枕辺探偵事務所の鍛錬記録〜クリスマスイブのQRコード合戦〜
「おい、弥山。事件だ」
そう言って枕辺さんは、デスクチェアに座ったまま、汚い床を蹴った。
キャスターがゴロゴロと音を立てて、冴えない名探偵を運んでくる。その右手には、何やら薄いものが握られている気がした。
「……ちょっと、きょうは予定があるので、事件は無しでいいですか?」
「ダメだ、ふざけんな。きのうの失態を忘れたわけじゃねえだろ? お前にはキビシ~イ鍛錬が必要だ」
僕はうっと言葉に詰まる。
#いいねの数だけ自キャラを振り返る2021
ツイッターのハッシュタグがあったので、書き出してみました。
おかげさまでたくさんのいいねをいただけて、全部紹介できます。
ほとんど没作です。
以上です。
ほんとはもっとというか、かなり没作があるのですが、プロットがっちり作ったのにキャラ名をつける前に没にしたものが多くて、振り返ることもできず。
ごめんな、名無したち。dropboxの中で安らかに眠ってくれ。
12月現在、書き途中の数作でざっと