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【本感想4】それをお金で買いますか〜市場主義の限界

2021/4/18

資本主義社会

資本主義社会は、ほとんど全てのものに、価格が付いている。日常生活で目にする何かには、値札が付いている。

八百屋の野菜
ラーメン屋のラーメン
団子屋の団子
自転車
クルマ
タクシー
携帯会社の通信
カフェというお店の不動産と土地
UberEatsで働いている人、UberEatsのバッグ、乗っているバイク

そして、八百屋で働いているバイトは時給で働いている。八百屋の主人は時給じゃないけど、" 毎月いくら " という報酬を得ている。

ラーメン屋の店長は、社員として給与を得ている。

あのかわいい犬も、飼い主が過去にペットとして購入している。

あの夫婦も、夫が妻を口説いて結婚したはずだ。結婚するまでに、そして、結婚した後も、たくさんのお金を使ったはずだ。

あのかわいい子どもも、15人に1人は不妊治療によって産まれている。

資本主義社会とは、目に映る全てが、' ¥ ' である。

値段を表示するVRがあったら、「いかに、目に映る世界の全てに値札が付けられているか」を認識できるであろう。

需要と供給

100円均一で買ったボールペン。パッケージをよく見ると、150と書いている。メーカー希望小売価格は150円だけど、100円均一で売ってるから、100円である。

インドをバス移動しているときに、小さな商店が1軒しかない場所で休憩となった。お腹が空いたので、お菓子を買おうとすると、パッケージに書いてある値段より、高い値段をふっかけてきた。「パッケージは、この値段なんだから、この値段で売れよ」って言っても、売り手はOKしない。メーカーの希望小売価格はあれども、他に競合がいないこの場では、売り手が値段を設定できる。

モノの値段は、値札じゃない。需要と供給のバランスで値段は決まる。スーパーの水を高く売りたければ、砂漠のど真ん中に持って行けばいい。

同じモノでも、場所によって、需要と供給のバランスは決まる。

海外のラーメンは、日本の倍の値段だ。寿司は5倍以上だ。

お金は王

人は、資本主義社会の需要と供給の中で生きている。社会の仕組みなので、それに抗えない。

資本主義社会の王は、お金だ。

そして、その価値を決めるのは、人の需要と供給である。供給を受ける側は、その価値に納得できれば、値札のお金を払って手に入れることができる。

この社会の目に映る全てに、値札が付いているのは、そういうわけだ。

お金が王だから、「お金が欲しい」と思う。

そして、たくさんの王を持つお金持ちに憧れる。

資本主義社会が続く限りは、お金のことを考えながら、生きねばならない。人は、お金という王の奴隷だ。


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