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「壁を破る言葉」岡本太郎

2021/6/11

自由

なぜ、創るのかって?
創らなければ、世界はあまりに
退屈だから、創るんだ。

まっさらな目をもて!
そして目的を捨てろ!

なんでもいいから、まずやってみる。
それだけなんだよ。

評価されるなんていっさい必要なし!
音が好きならば、音になっていないといわれようと " 音 " を出す。
これが前提だな。

趣味的になっては駄目だ。
もっとも効果的に、本質的に社会に対立する、その方法を定めることが芸術の技術だよ。

人間というものは、とかく自分の持っていないものに制約されて、自分のあるがままのものをおろそかにし、卑下することによって不自由になっている。

社会に対して、ぶつけたいメッセージがある。言わずにいられない。
ならば、当然、表現のスタイルが決まってくる。内容が形を決めるんだ。

芸術は何をやってもかまわない。
あらゆる表現が許されている。

自分の姿をありのまま直視する、それは強さだ。

芸術は本質的に、けっして教わることはできない。

人に理解されたり、よろこばれようなんて思うな。
むしろ認められないことを前提として、
自分を猛烈につきだすんだ。

焦らない。自分と向き合うチャンスだ、と思って
じっくり腰を据えて、自分はほんとうに何がしたいのか、
見極めることだね。

自分をごまかして、
適当なことをやってしまったら、おしまいだ。

いつも危険だと思うほうに自分を掛ける。
それが生き甲斐だ。

昨日すでにやったこと、
人のやったことと同じようなことをやるのでは、
全く意味がない。

表現欲というのは、一種の生命力で、思いのほか激しいもの。

今やっている「実験」
明日には、価値として残るか残らないか解らない。

芸術はいつでもゆきづまっている。
ゆきづまっているからこそ、ひらける。

金のために?だったら創るより
早いやりかたがいくらでもあるだろう。

自分から出た瞬間に、作品はすでに他者。

芸術

惰性的な空気の死毒におかされないために、人間は創造しなければならない。

芸術に傷つくこと、それこそ生きることなのに。

やっちゃいけないことをやる、それが面白い。

人間

この世に出てきたからには、
誰だっておもしろい生き方をしたいよね。

おのれだけが自分じゃない。
向こうから追ってくる運命というのも、自分自身なんだよ。

絶望のなかに生きることこそが、おもしろい。
そう思って生きる以外にない、それがほんとうの生きがいなんだ。

「人間」は創られるものだ。
自分自身によって。

制約が多いとみんな悩んでいる。
だが、制約があるからこそ、
自分のしたいことを貫くのがほんとうの行動になると思う。

孤独であって、充実している、
そういうのが人間だ。

自分の信じること、こうだと思うことに、
わき目もふらず突き進むだけだ。

若さというのは、
その人の青春に対する決意で決まる。
いつも自分自身を脱皮し
固定しない。
そういうひとは、つねに青春をたもっている。

すべてがつねに移り変わり、興亡する。

不動のものが価値だというのは
自分を守りたい本能からくる
錯覚に過ぎないんだよ。

破壊こそ創造の母だ。

自然に生き、自分の気持ちを
ほんとうに伸ばしてゆこうとすれば、
まず、いたるところで残酷に、壁に突きあたる。

危険を感じたら、飛び込む。
パァッとその瞬間、全身が生きてくる。

思想というものは、まもり貫くことにおいてある。

もっともっと悪条件のなかで
戦ってみることだね。

人間は精神が広がるときと、
とじこもるときが必ずある。
強烈にとじこもりがちな人ほど、
逆にひろがるときがくる。

あとがき

自由であるからこそ、一寸先は闇で、常に虚無の風に身をさらしている。
ものを創る人は、必ず、ゆきづまるときがある。
「壁にぶつかる。それが創ることだ」と言ってもいいくらい。
苦しみ、もがき、出口がみつからない。


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