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御伽噺は人形たちの前日譚の雪の花

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同じ世界観で作った曲たちのまとめです。 学生時代に書いた物語(自分で読んでてキュッとなるタイプのやつ)をフレーバーテキストとして入れたりしています。絵本の世界のようなちょっと子供…
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#インスト

Re01.御伽噺の雪の花

何かに、迷った。

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リメイク1つ目です。
新しい環境があまりに楽しくて、勢いに身を任せて過去に書いた曲をリメイクしてみました。『御伽噺の雪の花』のアレンジです。元曲に対して少し輪郭がはっきりした曲になったと思います。物語中に出てくる伝承のようなイメージで書いています。
せっかくなので、元曲の記事にあった物語を乗せておきます。
「好きな絵本があった。
寝る前によく母が読んでくれた、一人で留守番しているときによく眺めてい

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+01,ジエンドオブリスト

何かに、迷った。

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シリーズもの、番外編その1です。
このシリーズ曲たちは10年近く前に書いたものなるんですが、纏める際にあぶれた曲が何曲かあります。
そのうちの一曲がこれです。
この曲は、激しめの曲の中から好きなフレーズを組み込んだメドレー風になっています。
比較的コンパクトに纏まっていて聞きやすく個人的に好きな曲です。
以下この曲の物語。
「夢を見ているのかもしれない。
目の前に、ベッドで寝ている自身の姿が見える

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シリーズもの16曲目です。
エンディング風の曲となっております。
静かな夜に思いを馳せるイメージで書きました。
ピアノで遊んだ曲でもあります。
以下この曲の物語。
「目の前には夜空が広がっていた。
いつの間に夜になっていたのだろう。
見たことのないくらい透き通った夜空が、足元を薄っすら照らしていた。
鞄に詰めた瓶を出して地面に並べる。
瓶の中の歯車が星に照らされてキラキラ輝く。
なんとなく、この瓶

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シリーズもの15曲です。
どんどん盛り上がっていく曲になっています。
怪しさと可愛らしさの二段構えになっている曲です。
だんだん自分の意志とは関係なく行動し始めているイメージで書いていた気がします。
以下この曲の物語。
「気が付くとあたりに散らばった瓶を集めていた。
理由はわからない。ただ、何となく、気になったのだと思う。
集めてわかったが瓶にはそれぞれ特徴があった。
大きなフラスコのような形の瓶

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14,ドリームカンパニー

何かに、迷った。

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シリーズもの14曲目です。
ノリノリで駆けだすような曲です。
基本明るいのに急に暗く怪しい雰囲気になるのが当時の僕らしい。
以下この曲の物語。
「扉を開くと白い蒸気が視界を覆った。
扉の中からより強い機械音とオイルの臭いが漏れている。
恐る恐る扉を抜けると蒸気の向こう側に小さなぼんやりとした光を見つけた。
視界の悪い中、微かな光を頼りに進む。
床には白い敷石が敷き詰められ所々に穴がある。
穴の上に

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シリーズもの13曲目です。
寝ぼけながら心の赴くままに書いていた記憶がよみがえります。
途中から急に曲調が方向転換するあたりが寝ぼけてる。
以下この曲の物語。
「気が付くと窓から見える景色は雲を越えていた。
いや、見えるあれは地上に広がる霧なのかもしれない。
所々に雲から突き出した煙突が見える。
煙突は新たな雲を産み、それが下へ落ちていく。
広大な雲の海は幻想的だった。
塔に響く機械音が幻想に浸る

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シリーズもの12曲目です。
10曲目のフィジティブオブパラダイスのアレンジだったりします。
陰鬱だったアレンジ前に比べ、かなり明るく激しくなりました。
テンポも速いので焦らされる。
以下この曲の物語。
「無心で緩やかに螺旋を描く階段を上っている途中、ふと我に返った。
耳に届く音に違和感を覚えた所為だ。
塔に響く機械音に交じり、微かではあるがカツカツと下から音がする。
それはまるで階段を誰かが昇って

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11,toWeR_Of_woNdEr

何かに、迷った。

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シリーズもの11曲目です。
この曲、シンプルなようで音作りにかなり苦戦した記憶があります。
無駄に試行錯誤して最後にはシンプルに纏まる…未だによくやります。
冒険に付きまとう不安や警戒心が何故か突然解けてノリよく塔を上り出す、、そんなイメージの曲です。
以下この曲の物語。
「天高くそびえ立つ塔を見上げて、その大きさに思わず息を飲んだ。
幅も高さも今まで見たことのないものだった。
白い漆喰の壁には灰

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シリーズもの10曲目です。
これぞ童話!というイメージで書いた曲です。
暗く寂しい曲ですが、ちょっとだけポジティブなイメージも混ぜています。
微かに見える誰かの過去の希望を見ている、そんなイメージ。
以下この曲の物語。
「塔を目指し進んで行くと、目の前に大型のガーデンアーチが現れた。
アーチには枯れた枝や蔓が巻き付いており、その先には広場が見える。
広場は円形に広がっており所々に露店が並んでようだ

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09,終末のインシデント

何かに、迷った。

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シリーズもの9曲目です。
シリアスでメロディアスな終わりを感じる曲です。
タイトルが示す通り、世界の終わりの原因を想像しながら書きました。
前の曲に続き追われるイメージです。
ただ物理的に追われているというよりは、時間や猶予に追われているイメージ。
物語内の追いかけてくるものはマークワン戦車(大砲の無い戦車)をイメージしています。
以下この曲の物語。
「身を潜め、駆動音が通り過ぎるのを待つ。
轟音

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08,トスアバウト

何かに、迷った。

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シリーズもの8曲目です。
大型の自動車に追われるイメージで書きました。
ガソリン車というよりは、蒸気自動車のイメージです。
なので"プォーッ"みたいな音を入れています。(語彙力がない)
以下この曲の物語。
「人気ない無音の町に、突然 駆動音と振動があたりに響き渡る。
周りを見渡し振動と音の元を探していると背面から突然光に照らされる。
あまりに光の強さに光源の正体はわからない。
あまりの振動と音の強

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07,写真まみれの家

何かに、迷った。

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シリーズもの7曲目です。
がっつりホラーです。
輪郭のつかめない、正体のわからない恐怖がテーマです。
でも絵本の世界をイメージしているのでどことなく可愛さも入っています。
重いふわふわとした不思議な感覚を楽しんでくれると嬉しいです。
以下この曲の物語。
「一目見て、その家から目が離せなくなった。
古びた道に立ち並ぶ家々。
その中で唯一赤茶けたレンガで建てられた家があった。
灰色の石材で作られた家が

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シリーズもの6曲目です。
子供の予想できない動きと少し不気味な人形をテーマがです。
変拍子の曲に憧れて書いた曲でした。
カチャカチャとうるさいパーカスと、リズムを崩してくるメロディが自分の思う子供らしさ…なのかなぁ。
以下この曲の物語。
「道の真ん中に小さな木製の家があった。
それは子供が遊ぶおもちゃのお家。
建てられたというよりは、遊ぶために誰かが置いたオママゴトの家。
近づくと中からコトコト音

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05,廃道に響く孤独な記憶

何かに、迷った。

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シリーズもの5曲目です。
書いている途中にタイトルや曲調がコロコロ変わった曲だったりします。
最初のタイトルは「廃道53号」、次は「廃棄されたかつての緊急輸送道路」。
最初に結構がっつりストーリーを考えて作ったシリーズだった為、タイトルや曲調をお話に合わせようとして何パターンもできた曲です。
あと、当時は厨二病が抜けきっておらず(今もあまり変わりませんが)いかにカッコよくするかで躍起になった結果、

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