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16,青い夜空に安らかな眠りを

何かに、迷った。
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シリーズもの16曲目です。
エンディング風の曲となっております。
静かな夜に思いを馳せるイメージで書きました。
ピアノで遊んだ曲でもあります。
以下この曲の物語。
「目の前には夜空が広がっていた。
いつの間に夜になっていたのだろう。
見たことのないくらい透き通った夜空が、足元を薄っすら照らしていた。
鞄に詰めた瓶を出して地面に並べる。
瓶の中の歯車が星に照らされてキラキラ輝く。
なんとなく、この瓶がなんのか解った気がした。
鞄から本を出して最初から読み返す。
きっとこの本はただの御伽噺ではなかったのだ。
『最後に白い花だけが、人々がいた証となりました』
この最後の言葉がすべてだったんだ。
瓶の中の歯車と本の中の花を見比べながら、その場に静かに腰を下ろした。」

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