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Re01.御伽噺の雪の花

何かに、迷った。
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リメイク1つ目です。
新しい環境があまりに楽しくて、勢いに身を任せて過去に書いた曲をリメイクしてみました。『御伽噺の雪の花』のアレンジです。元曲に対して少し輪郭がはっきりした曲になったと思います。物語中に出てくる伝承のようなイメージで書いています。
せっかくなので、元曲の記事にあった物語を乗せておきます。
「好きな絵本があった。
寝る前によく母が読んでくれた、一人で留守番しているときによく眺めていた、未だに持っている古い絵本。
タイトルは『雪に消え、未だ幸せな物語』。
『…昔々、この世界にはいくつも大きな国がありました。
世界は栄華を極めましたが、国々はいがみ合い、戦い合い、悲しい出来事がたくさんありました。
神様はそんな国々を憂い、世界中に雪を降らせました。
人々は雪に見とれ、雪に沈んでいきました。
国は衰え、人々は数を減らしましたが、世界は暖かく優しくなりました。』
人々が神様が降らせた雪の美しさに魅入られながら雪に沈んでいく姿はさみしくて、切なくて、きれいだと感じた。
語り部の言葉は優しくてやわらかい絵で描かれていた為、全体的に暗い物語にも関わらず、優しい気持ちになれる絵本だった。
最後のページが印象的だった。見開きのページに白い花が描かれセリフが一言。
『最後に白い花だけが、人々がいた証となりました』
大人になった今でもこのセリフの意味は分からない。
ただ描かれた花は実際に存在しているらしい。
それはとても珍しいもので、ある特定の地域にしか咲かないらしい。
昨日であった旅人が教えてくれた。
しかも、その特定の地域は私が住んでいる街も含まれているらしい。
私は花を探すことにした。」

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