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09,終末のインシデント

何かに、迷った。
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シリーズもの9曲目です。
シリアスでメロディアスな終わりを感じる曲です。
タイトルが示す通り、世界の終わりの原因を想像しながら書きました。
前の曲に続き追われるイメージです。
ただ物理的に追われているというよりは、時間や猶予に追われているイメージ。
物語内の追いかけてくるものはマークワン戦車(大砲の無い戦車)をイメージしています。
以下この曲の物語。
「身を潜め、駆動音が通り過ぎるのを待つ。
轟音が通り過ぎてから数分は体が震え動けなかった。
執拗に追い掛け回され、町中を駆回り逃げ続けた。
気が付くと塔が近くに見える。
あれはなんだったのだろうか。
地を這う鉄の箱、そう形容するのが相応しく感じた。
もう遭遇したくない。

呼吸を整え、再び町を彷徨いだす。
…この町はきっと絵本に書かれた国そのものだ。
優しい神様に雪に沈められた国の一つ、きっとここがそうなのだ。
塔に近づきその思いはより強いものになっていた。
鞄から本を取り出し、中に描かれた塔の絵と目の前にそびえ立つ塔を見比べた。」

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