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B004_「いま、何時?」答え方で透けて見える あなたのこころの内

「いま、何時?」答え方で透けて見える  あなたのこころの内

「いま、何時?」 なんて答えますか?


あなた「何時何分です。」


いま、このnoteをご覧いただいている時刻をお答えになることでしょう。

卓上時計が10時35分を指すなら、「10時35分です。」

腕時計が15時06分を指すなら、「15時06分です。」

壁掛け時計が22時55分を指すなら、「22時55分です。」

どれも正解ですね。良かった良かった・・・


あれ・・・?

あなたのこころ・・・透けて見えませんね・・・。


それでは、ここに少しストーリーを加えてみましょう。


残り時間はあとわずか・・・


この業務は、あなたとAさんが担当です。

しかし、Aさんは資料作成が苦手です。

そのため、あなたが資料を作っています。

Aさんは、今、あなたの隣りの席で何かしています。

何の業務なのかはあなたには分かりません。

分かる必要もない、あなたはそう思っています。

なぜなら、あなたはAさんのことを頼りにならない人だと

思っているからです。

「Aさんがもう少しでも資料作成を手伝ってくれたら、こんなことにはならなかったのに・・・」

いらだちがつのります。


そして、Aさんはあなたにこう言います。


Aさん


あなたはなんて答えますか?

「15時40分です。」と答えられる方はどれぐらいいるでしょうか。



あなたのこころの内


Aさんが「いま、何時?」とあなたになぜ尋ねたのかは分かりません。

ですが、あなたが冷静さを保ったまま、現在時刻をAさんに伝えることは困難でしょう。

なぜなら、あなたはAさんの意図を決めつけるからです

たとえば、こんな風に・・・


【こころの内】

・今、何時って何。遅いってこと?
 間に合わないんじゃないの?そう言いたいの?

・今、何時って…。
 もうそろそろ出来上がらなきゃいけないことぐらい分かってるよ!
 だったら、どうして手伝ってくれないの!?

・今、何時?いやいや、もうやばいですよ。まずいですよ。
 分かってますよ!じゃぁ、あなたは何かしてくれたの?
 なんでそんな嫌味言ってくるの!

・今、何時・・・今、何時・・・今、何時・・・。あ~・・・無理だ。
 Aさんは全くやらないくせに・・・。だめだ、この人と仕事できない。
 もう、声も聴きたくない。限界。せめて邪魔しないで・・・。


相手のこころの内


しかし、Aさんが「いま、何時?」とあなたになぜ尋ねたのかは

あいかわらず分からないままです。

Aさんなりに仕事に夢中になっていて、ふと時間が気になって

「いま、何時?」とあなたに尋ねた可能性だってあります。


Aさんからすると、ただ単に「いま、何時?」と尋ねただけです。

にもかかわらず、

「何時って何ですか!どうして手伝ってくれないんですか!」、

「もう、声も聴きたくない!邪魔しないで!」

そう言われたら、Aさんはきっと大混乱に陥ってしまいます。



実際、どうしたら良かったのか


もちろん、担当であるにもかかわらず、あなたに丸投げするAさんのありかたに問題があるのは言うまでもありません。


では、どうすれば良かったのか。

Aさんが資料作成を苦手としているのをあなたが知っていたのであれば、

例えば、

Aさんに資料作成のための資料集めをしてもらう、資料作成に必要な確認をしてもらう、資料作成の効率を上げる情報を部署内外で集めてもらう等を任せることができたかもしれません。

つまり、

資料作成の流れを最初に作り上げ、それぞれがどの部分を担当するかを明確にしておけば、協力し合えたかもしれません。


そうすれば、「いま、何時?」といわれたときに

「15時40分です。もうそろそろ仕上げないと、ですよね。もう間に合わせることを最優先にするために、後半部分をごっそり削って、結論を強調する形にしましょうか。」

といった展開があったかもしれません。


業務手順と役割分担を最初に決めておけば、「いま、何時?」でイライラせずに済んだかもしれない…というお話でした。





このnoteでは、「答え方で透けて見える わたしのこころの内」としました。

事前のつぶやきでは「わたしと相手のこころの内」としたのですが、

「相手のこころの内」を一緒に書いてしまうとさらに長文になってしまいそうだったので、次回に持ち越したいと思います。



最後に、お読み頂いている皆様へ。
私のnoteをご覧いただき、心から感謝いたします。
また、記事をご紹介して下さった方へも、心から感謝いたします。

すべての記事は無料で公開していますが、
いずれどこかのタイミングで有料に切り替えるかもしれません。

お読みいただく皆様にとって、わたしにとって、全ての方にとって、
最も良いことを模索したいと思います。


今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。


















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