スクリーンショット_2019-03-08_20

ルフィ名言Vol.60「そんなもん、行ってみればわかるさ!!!」

物語と名言

グランドラインに入った麦わらの一味は、入り口の岬で巨大なクジラ”ラブーン”と出会う。50年前の約束を守り、もう戻ってくることはない海賊団を待ち続けるラブーンに、ルフィはケンカを仕掛け、無理やり引き分けだ!!!!と叫び、ラブーンの新たな「生きる理由」として、ルフィとまた”戦う約束”をした。

出航の準備をしている時に、クロッカスからグランドラインのことを教えてもらう。
グランドラインにある島々が鉱物を多く含む為、海に磁気異常をきたしていることでコンパスは使えず、荒ぶる海を渡るには、方角を見失ったら確実に死ぬということ。グランドラインを航海するには、時期を記録する「記録指針(ログポーズ)」という特殊なコンパスが必要だった。

グランドラインの島々は、時期によって結びつき、「ログポーズ」が時期を記憶することで、次の島に進むことができる。始めは、この山から出る7本の磁気のどれかを選んで進むが、やがて一本の航路に結びつき、最後に辿り着く島の名が『ラフテル』だと言う。”グランドライン”の最終て地点であり、歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけと言われる伝説の島だ。

ウソップが

「じゃ・・・そこにあんのか!?”ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”は!!!」

と言うと、クロッカスは

「さァな。その説が最も有力だが、誰もそこにたどり着けずにいる。」

そう言うと、今回のルフィの名言。

「そんなもん、行ってみりゃわかるさ!!!」                  出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

一度はルフィが侵入者から手に入れていたログポーズをいざこざで壊してしまい、ラブーンのお礼として、クロッカスがログポーズをプレゼントする。侵入者の二人を謎のラッコとハゲタカが始末しにくるが、生き延びた二人はお礼をするからと、「ウイスキーピーク」という島に連れて行って欲しいとお願いする。それを認めたルフィの一存で、最初は「ウイスキーピーク」という島を目指すことになる。

出航する麦わらの一味を、ラブーンが叫んで見送り、クロッカスも海賊王ロジャーの名前を出し、見送った。

名言の意味

いよいよ、麦わらの一味の旅が、本格的に始まります。その最終目的地は「ラフテル」という、海賊王であるロジャー海賊団しか確認したことのない島です。事実上、この島にたどり着いた海賊が「海賊王」になるわけですが、ルフィにとっては、そこに「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」があるかどうかは、関係ないのです。

ルフィは、海賊王を目指しているわけですが、ラフテルを目指しているわけではありません。ルフィにとっての海賊王像は後に語られることなので、今回は省きますが、「夢」というものは、どこかへいくことでも、何かに成ることでもないということです。もっと言えば、ルフィは「海賊王になる」ということは、実は「夢」ではありません。

夢と目的は違う

ルフィは、自分の村である「フーシャ村」を出る時に、海賊王に、俺はなる!!!と宣言し、「まずは仲間が10人くらい欲しいなぁ」と言っているのですが、ルフィにとって「海賊王」とは、「目標」であっても「夢」ではありません。作中でもはっきりとは語られていませんが、ルフィには「海賊王になる」ということ以外に、「夢の果て」があると語られています。それがどんなものかはわかりませんが、ルフィにとって、「海賊王」になるということは目的であり、夢ではないというのが正しいかもしれません。「海賊王」になったからこそできることや、やりたいことがあるのかもしれません。

気楽さこそ、夢を叶える秘訣

だからこそ、最終目的地「ラフテル」のことを聞いても、そこに行くことが目標や夢ではなく、目的の一つだから、「行ってみりゃわかる」と言えるのです。実は、夢を叶えるには、この「気楽さ」が必要だと思っています。当然、真剣や必死さも必要だとは思いますが、それだけでは、挫折した時、夢を失った時、立ち直れないと思うのです。「夢」だからと言って、こだわり過ぎないようにしないと、「夢」を実現できても、幸せではないのかもしれません。「夢」を叶えたその後、「夢」はなくなってしまいます。「夢」ですら、目的の一つにできる「気楽さ」が、ルフィの余裕でありつつ、一歩も引かない真剣な面も持ち合わせているから格好いいんですよね。

長くなりそうなので、この辺で終わろうと思いますが(笑)、「行ってみりゃわかる!」という言葉の裏に、ルフィの気楽さや、絶対行けるという自信が伝わってくる名言でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?